ザ・ドリフターズ 結成40周年記念盤 8時だヨ ! 全員集合 DVD-BOX
VOL.1感想 – 2004/1/19
モーニング担当O本さんに借りたドリフDVDを鑑賞。
一気に全部見るのはもったいないような気がするので、今日はVol . 1のみ。
やっぱり間(ま)とか、20年前のコントだな~と。
このDVDがヒットして新聞の論評とかで〝質が高いから〟とかなんとか書いてあったけど、やっぱりコントの質としては低いですよ、ドリフって。
当時子供だった俺にゃわからなかったけど、今見ると〝コント55号の延長上でしかない〟てなコントも多いし。
じゃあ質の高いコントって何よ?て話になるし、それは誰にもわからない。
誰にもわからないなんて凄すぎる……じゃなくて、
俺の知ってる中で質の高いコントとなると、やっぱりごっつええ感じとかになるかなぁ。
……しまった。この方面の知識が乏しいのに気づいてしまった。
と、ここまで酷評しておきながらなんだけど、 ドリフDVDはダメダメかというと全然そんなことはなくて、 ハッキリ言えばすごく良いという他に言葉は無い。
強引なオチやリハーサル不足やワンパターンやら含めて、
低級であるからこそ親しみやすくて味わい深い。
緊張→緩和の鋭い笑いじゃなくて、緩和→さらに緩和の心地よい笑い、とそういう印象を受けた。
なかなか作り出せる空気じゃない。それは。
// ※追記 2020-11-2 —-
志村けんの死後、神格化が激しく、いかにドリフや志村の笑いが作り込んだ笑いであったかとほめちぎる記事が増えたが、あまり同意できない。
伝説級のコントがあったのは事実だが、その一方で、不出来なものや安易なものが多かったのは事実。
彼らは当時、他にも番組を抱えた売れっ子であり、人間なのであり、売れてた頃のドリフは夜の街で豪遊していた。忙しいのに豪遊していたのだから、それは翌日の打ち合わせやリハに響いたはずだ。
疲労やスランプや二日酔いから手を抜かざるをえない場合は当然にあったはずで、そのことを非難するわけにはいかないが、すべてのコントが作り込んだ笑いであったかのように神格化するのは正しくない。
質の高いコントに見えないようになるまで、つまりわざと低級なドタバタ感が自然に出るようになるまでリハーサルを重ねたという記事もあったが、はたして信頼できるものかどうか。だいじょうぶだあ終了後に志村が忙しくなくなって、制作に時間をかけられるようになると、キャラに頼らずネタが主体の「作り込んだ質の高いコント」が増えているのだから、アテにできる記事ではないように思える。
>いしのようこ、志村けんさんから最初のコントで言われた言葉を披露「いいの、いいの。適当に何かやって」 (2020年10月28日) – エキサイトニュース
https://www.excite.co.jp/news/article/SportsHochi_20201028_OHT1T50044/
「適当に何かやって」は、はじめて参加したいしのようこへの気配りであろうが、まあ、そこまでコントの鬼のような制作姿勢ではなかったという証拠でもあろう。
—-追記ここまで//
VOL.2感想 – 2004/1/20
Vol.2を観賞。 コントとしてはVol . 1より意欲作が多く収録された巻だと思った。
コント「ドリフの女性週刊誌は明日発売!」とか、すべりまくっているんだけど興味深くはあった。
女性週刊誌ネタなんて、子供にゃ難しいだろうに。
VOL.3感想 – 2004/1/22
「良い芝居はあと」という諺がありますが、Vol . 3が一番良かったですよ。「ニュースショー」は除いて。
「ドリフの探偵 エイリアン殺人事件」……エイリアン出てこないし。頼むよ。
ショートコントの「いかりや家訪問」が白眉だと思った。生放送のコントで動物を使うなんて度胸あるわ。
あと言うまでもないことかもしれんけど、Vol.1~3の全部で志村のアドリブが天才的に冴えわたってる。
スベッている部分も多いけど、補ってあまりある天才ぶり。