砂糖にスパイスにすてきなものぜんぶ
>お砂糖、スパイス、素適なものを一杯。全部まぜるとムッチャ可愛い女の子ができる! はずだった……
……は、パワーパフガールズのオープニングナレーションですが、これってマザーグースからの引用だったんですね。知らなかった。
岩波文庫『対訳 英米童謡集』(河村一郎訳)を読んでて知った。
マザー・グースを読んでない自分の無知っぷりはともかく、その元となった詩はこんな感じ。
What are little girls made of, made of ?
What are little girls made of ?
Sugar and spice,and all that’s nice;
And that’s what are little girls made of, made of.ちいさな女の子って、なんでできてる?なんでできてる?
女の子って、なんでできてる?
砂糖にスパイスに
すてきなものぜんぶ
それでできてる、それでできてる、ちいさな女の子
ところで、女の子を詠んでるからには対になる男の子のパートもあるわけで。
What are little boys made of, made of ?
ちいさな男の子って、なんでできてる?なんでできてる?
What are little boys made of ?
Frogs and snails,and puppy-dog’s tails;
And that’s what are little boys made of, made of.
男の子って、なんでできてる?
カエルにカタツムリに
子犬のしっぽ
それでできてる、それでできてる、ちいさな男の子
……なんだよこの差!逆差別だ!エゲレスに抗議するぞ抗議ッ(w
ちなみに青空文庫で北原白秋の訳が読めますが、littleを「こびっちょ」と「かわいい」に分けて訳してるんですよね。これ、北原白秋の勝手解釈なのか、実際に「幼い」と「背が低い」のダブルミーニングとして読むのが英国的には正しいニュアンスなのか、どっちかわかりませんでした。