このエントリは展覧会や、映画やテレビその他のコンテンツ観賞の感想のうち、単独で記事を立てるほどではない短文の感想のためのエントリです。
短文である理由は、
- 長文感想を書く時間がなかった
- 作品が私の嗜好には合わなかった
- うまく感想を文章にできなかった
- 既にヒットしてて、とくに新しい切り口の感想も思いつかなかった
- 余計な言葉の必要ない完璧なものだった
- 閲覧したという事実を述べるにとどめた単なるつぶやき
のどれかです。かならずしも(2)とは限らないので、ご注意ください。
このエントリ内では、新しい感想ほど上に置かれます。
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- 2006-01-19 映画 『オリバー・ツイスト』感想
- 2005-08-05 展覧会 第8回 板橋区伝統工芸展
- 2004-08-27 展覧会 未来を描いた画家 真鍋 博 展
- 2004-08-22 TV番組 『美の巨人たち「東京駅駅舎」』感想
- 2004-07-15 展覧会 イタリアボローニャ国際絵本原画展2004
- 2004-06-19 企画展 熱帯お酒ワールド – 板橋区立熱帯環境植物館
- 2004-04-24 企画展 エクセレントトーイ ニキティキが選んだヨーロッパのオモチャ 松屋銀座7F
- 2004-03-21 TV番組 『所さんの目がテン! 「ピアノの科学」
- 2004-02-21 企画展 ディック・ブルーナ展
- 2004-02-07 企画展 日本の砲術
- 2003-12-20 企画展 妖(あやかし)と艶(つや) 板橋区美術館 江戸文化シリーズ展
- 2003-09-22 ドラマ NHK金曜時代劇『蝉しぐれ』観賞日記
- 2003-09-22 企画展 熊本市現代美術館 現代日本画の昇華
- 2003-08-04 企画展 ねじ – その用と美
- 2004-04-24 企画展 エクセレントトーイ ニキティキが選んだヨーロッパのオモチャ 松屋銀座7F
映画 『オリバー・ツイスト』感想
2006-01-19
公式サイト
http://www.olivertwist.jp/
試写会で観てきました。面白かったです。かなり。すごく。
純真で無垢な孤児、オリバー。苛酷な強制労働から逃げ出し、餓死寸前のオリバーが落ち着いた先はロンドンの少年窃盗団だった。‥‥という物語。
監督は『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー。私は『戦場のピアニスト』見てませんが。
原作は文豪チャールズ・ディケンズ。私はディケンズの小説、一冊も読んだことありませんが。
あ、スタートレックTNGの最終回(ディケンズの『クリスマス・キャロル』が元ネタになっている)は見ましたよ。
やたらディケンズ絡みのネタが多い、I・アシモフの『黒後家蜘蛛友の会』『ユニオン・クラブ綺談』も読んでます。
‥‥って、無理して自分とディケンズにつながりを見出そうとしなくてもいいか。
映画は、ぐいぐい引き込まれて最後まで持っていかれた‥‥という印象。
ただ、演出も作話も徹底してベタ。それはもう、『おしん』とか『小公女セーラ』級にベタなので、ベタなのが嫌いな人には向かないかも。
私は演出がベタなのは全然気にならなかったんですが、一部の伏線の張りかたが露骨すぎで回収もくどかったんで、そこが少し残念でした。
展覧会 第8回 板橋区伝統工芸展
2005-08-05
板橋区立郷土資料館
2005年7月16日(木)~9月25日(日) 入場無料
観に行きました。工芸品にはカケラ程度の興味しか無いし、 去年も見たんですけど。 暑くて自宅にいたくなかったのと、なにせタダなので。
観て良かったです。 2Fのみの小さな企画展でしたが、 江戸工芸品の異常ともいえる細かい造り込みには、 問答無用の迫力がありました。
現代美術と違って伝統工芸品は、すごいコンセプトが無くてもメッセージ性が希薄でも、 技術的に秀でてさえいれば鑑賞者を感動させることができる、と。
展覧会 未来を描いた画家 真鍋 博 展
2004-08-27
真鍋 博 展(http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.html)
東京ステーションギャラリー 2004年8月7日[土] ~ 9月12日[日]
一般 800円/大高生 600円/中小生 400円
入場料800円は少し高い気がしたが、見て納得。 質・量ともにそれくらいの価値はあった。
人によっては筒井康隆の、あるいはアガサ・クリスティーの。
個人的には星新一の表紙、挿絵を手がけたイラストレーター、真鍋 博の回顧展。
レトロフューチャーとも何かが違う(実際、描かれた時点ではまったくレトロではなかった)未来画。
独特のパース、繊細で細密なタッチ、モダンなデフォルメ。
その画風は今なおファンを魅了してやまない (実際、意外なほど幅広い年齢層の観客が来場していて、 思ったよりも混んでいた。初日・土曜日だという理由もあるだろうが)。
まぁ、ハヤカワッ子、創元ッ子は数々の表紙画を眺めているだけでも 軽くトリップできること間違いなしなので、夏休み中に観にいってはどうか?と。
あと、1965以前の作品はけっこうお粗末で、 作家の成長を見るという意味でも興味深かった。
TV番組 『美の巨人たち「東京駅駅舎」』感想
2004-08-22
美の巨人たち「東京駅駅舎」
ネタは東京駅。東京駅が大好きな俺としては非常に楽しめた。でも、完成直後の評価は散々だったそうだ。建築としての評価が高まってきたのは近年になってとのこと。わかる気もする。
明治末期という時代背景を考えれば、赤レンガの建築だなんてビジュアル的にも建材的にも時代遅れもいいところ。手がけたのが当時の日本建築界のトップに君臨していたジジイともなれば、さぞや若手建築家からは老害だのなんのと言われたことだろう。ぶっちゃけ、西洋かぶれ丸出しだし。
近年の評価が高まってきたのも、周りが灰色の四角いビル群だから対比で良く見えてるところがあると思う。
が、それはともかく、俺は東京駅好きだけど。建築は門外漢だから良否の判断は俺にはできないけど、好き嫌いで言えばめっさ好き。 単にレンガ好きなだけかもしれないが。
あと奈良駅の駅舎もいいんだよなー。
→夜の奈良駅
ウホッ!いい和洋折衷(せっちゅう)!。
展覧会 『ボローニャ国際絵本原画展2004』感想
2004-07-15
『イタリアボローニャ国際絵本原画展』
板橋区立美術館
2003/7/10~8/15 一般500円 大・高300円 中・小100円
とりたて絵本が好きなわけでもないので、 入場料500円はちょっと高いかなぁ、と感じた。
が、会場には入賞者百名の原画が5枚づつ・計500枚展示してある。
さすがにそれだけあれば、何枚かは琴線に触れる作品があるわけで。
無名の作家の青田買い的な楽しさはあるような気がした。
また、絵本の原画ということもありマンガ家やイラストレーターにとっては 一般絵画よりも実戦的な意味で参考になる。
リアリズム・コミカライズ・抽象とバラエティに富んでいるので、 自分の視野を広げるのに良い展覧会ではないかと。
企画展 熱帯お酒ワールド – 板橋区立熱帯環境植物館
2004-06-19
板橋区立熱帯環境植物館の企画展、『熱帯お酒ワールド』を見に行きました。
http://www.ecopolis.city.itabashi.tokyo.jp/nettai/sub3.htm
平成16年6月15日(火)~7月19日(月)
ちなみに板橋区立熱帯環境植物館の入館料は、一般 200円 小・中学生、65歳以上 100円です。
きっと普通の酒屋じゃ手に入らないようなお酒が、 試飲は無理でも購入できたりするんだろう、と期待して行ってみましたが。
試飲できるのは東南アジアのビールのみ(しかも、俺が行った時はよりによって青島ビール…) 購入できるのは板橋区の地酒など日本酒。
入館料返せえ~。
まぁ、サイトで詳細を確認しなかった&入館料200円の公共施設の企画展に期待しすぎた私が悪いのでしょうが。
自分の期待を抜きにすれば、 あいかわらず館内には熱帯の植物が咲き乱れてるし世界のお酒のまめ知識は増えるしで、 十分楽しめましたが。
>タンザニアのバナナ酒『ンベゲ』
とか、
>ンベゲはムチョムチョ(と呼ばれるバナナ)から作られます、
とか。面白かったですよ。
土曜で小学生の入館が無料ということもあって、 隣接する区民プール帰りの小学生がたむろしてて、少しうざかったですけど。
企画展 エクセレントトーイ ニキティキが選んだヨーロッパのオモチャ 松屋銀座7F
2004-04-24
http://www.matsuya.com/art/niki.html
展覧会というほど大げさなものではなく、ちょっとしたスペースでの展示即売会みたいなものでした。
展示されているオモチャの量は少ないものの、いずれも琴線に触れまくり。写真の『ロロ』(上の写真)とか、すばらしすぎです。 自宅でピタゴラスイッチ作りまくれます。でも2万円。高ぇ・・・。こういうオモチャを買い与えてもらえる子供は恵まれていると思う。
総じて、ヨーロッパのオモチャは
「アイデアが優れている」「デザインが美しい」「値段が高い」
なんだな~という気がしたけど、値段が高いのは輸入品だからだし優れてないものは展示しないだろうと後から気が付いた。
気軽に買えない値段のオモチャばかりでしたが、何も買わないのも癪なのでバカバカしいほど単純な原理で動くプラスチックカーを買いました。500円。
なんか、ダイソーで100円で売ってそうな気もしますが…。(追記:のちに実際にダイソーで売られてるのを発見した)
TV番組 『所さんの目がテン! 「ピアノの科学」
2004-03-21
所さんの目がテン!魚住アナ卒業の回。
テーマはピアノの科学。
ピアニストにピアノ打ちさせてその回数を測っているのが面白かった。
平均で秒間15回くらい。 なぜゲーマーを呼んで測定しないのか。
最後のプチドッキリ、良し。
企画展 ディック・ブルーナ展
2004-02-21
全国を巡回しているディック・ブルーナ展が 板橋区立美術館に来たので見てきました。
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/schedule/now.html
入場料 一般500円 高・大生300円 小・中学生100円
毎週土曜日は小・中・高校生は観覧無料
(板橋区立美術館での展示) 2004年2月21日(土)~3月28日(日)
なお、今後の巡回予定はこちら→ http://shop.kodansha.jp/bc/ehon/event/200312/dick/
なんせ“All about of his works”ですから。直訳すれば彼の仕事のすべて! 多少なりともデザインに興味がある人間ならば見ておかねばならない展覧会でしょう。
雑感
- 1,000点にも及ぶ作品群があまり大きくない美術館に無理やり詰め込んであるので、あまり展示は誉められない。
- 作品の質の高さには圧倒された。1、000点もあるのに「これはちょっとデキが・・・・・・」と思う作品は数点しかない。
- 製作過程や彩色前の線画、まだ翻訳されてない新作「ミッフィー おねえさんになる」などの展示が興味深かった。
- 青年時代の作品や、影響を受けた作家の作品との対比展示が面白い。中には露骨に影響をうけまくっているものもあり、 作家の軌跡をうかがい知ることができた。
- 一番大きな作品でもB2サイズ。大きな作品が無いのは展覧会として少し寂しい(ブルーナ以外の作家の作品では1点、100号くらいのがあった)
- 図録は¥2,000。大きな図版が無いので画集としてはイマイチ。ほぼ全作品が網羅されているわけで、資料としての価値は高い。一応、購入した。
と、いうわけで。 入場料も安く、初日・土曜でも苦しくなるほどの混雑ではなく素敵な展覧会だった。
グッズ販売あり。 また、小さなカフェが併設され一日二十個限定のミッフィー型フランスパンなどが堪能できる。
ふだん展覧会に行っても図録以外には興味を示さない筆者だが、 毒気に当てられブルーナの魅力に屈してしまい、 思わずブラックベアのTシャツを買ってしまった。
企画展 日本の砲術
2004-02-07
板橋区立郷土資料館 2004.2.7~3.21 入館無料 館内撮影禁止
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/kyoudo/
↑板橋区立郷土資料館の公式サイトだが、この企画展についての情報は皆無。
お役所仕事丸出し。税金返せ。
入館無料。郷土資料館。
以上を踏まえれば察しはつくと思うが、この展覧会の内容は
「決してあなたの予想を越えるものではない」
てヤツだった。
内容は、
- 戦国~明治初頭にかけての和式銃・輸入された洋式銃・南蛮銃や各種大砲および関連物の展示
- 高島 秋帆の書や徳丸が原での演習の記録・関連物の展示
がメイン。 あと、近藤勇関連物と、西南戦争で使われた銃弾がわずかに展示してあった。 新撰組ブームや、映画「ラストサムライ」を受けてのものだろう。 古式銃フェチや風雲児たちマニアなら、行っても損はないのではなかろうか?。 どうせタダだ。
目録は900円。幕末の戦争ものを手がけようとしているクリエイターなら、 有用な資料と言えるかもしれない(私は買わなかったが)
企画展 妖(あやかし)と艶(つや) 板橋区美術館 江戸文化シリーズ展
2003-12-20
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/
行ってきた。歌川国芳とか河鍋暁斎とかの怪奇絵作品群の展示だろうと思って。
どうせ入場料も無しか取っても200円くらいだろうとタカをくくって。 入場料:500円(一般)。 うご。しかも国芳の作品は無し(豊国・国貞が一点づつ)。暁斎は一点のみ。うごご。
しかし、その1点の暁斎がすごく良かったので元は取れたかな。
その1点とは『新富座妖怪引幕』。 画集で見たことはあったが、こんな大きな作品(4m×17m)だったとは。 新富座の役者面々を妖怪に見立てて描いたパロディ絵。 描くの楽しかっただろうなー、と羨ましく思った。
他に見るべき作品はあまり無かったけど、 デッサンが狂ってる絵・配色のセンスが変な絵・極端なタッチで失敗してる作品までも、 「妖(あやかし)」として展示している所は面白かった。 無名/有名を問わず画家の失敗作が沢山見られるというのは楽しいものだ。
「艶(つや)」の方はヌードは一枚のみで、 他は胸元チラリレベルの絵ばっかりだったので春画を期待した俺としてはちとガッカリ。 春画は露骨すぎて艶ではないということだろうか?。
各作品に添えられた解説文が妙にユーモラスだったり、 照明をわざと暗くしてあったり(怪奇絵だから)と、 学芸員がいい仕事をしてるな、という展覧会だった。
ドラマ NHK金曜時代劇『蝉しぐれ』観賞日記
2003/9/22
帰省した際、母イチ押しのNHK金曜時代劇「蝉しぐれ」を観た。
http://www.nhk.or.jp/drama/archives/semishigure/
かーなーり、面白かった。
NHK金曜時代劇にはまったくいい印象を持ってなかったので(だって今どき一心太助なんかやる枠だから)、スルーしていた。悔やまれる。
2003/9/27
NHK金曜時代劇「蝉しぐれ」。やっぱこれ面白い。前回(第五話)よりはちょっとタルかったが。
ただ、次週の最終回は予告を見るかぎり、〆に向かっての予定調和な収束って感じなんで、きっとたいして面白くはないだろうと思う。
2003/10/20
NHK金曜時代劇「蝉しぐれ」DVD出るらしい。
http://www.nhk.or.jp/drama/archives/semishigure/html_faq.html
追記:2016
藤沢周平の著作はそれまで一冊も読んだことがなかった私だったが、ドラマが面白かったので、こののち原作を読んだ。たしか読んだのは 2004 年だったか。
あたり前だが原作はドラマ以上に面白かった。そして、ドラマも原作をまっとうにドラマ化していたんだな……と思った。秘剣がどういう技だったかは、あまり説得力はないけど、文章で説明されるより映像でビジュアルにしたほうがスッキリしていて良い。もとより、秘剣の正体がそこまで重要な物語でもないし。
企画展 熊本市現代美術館 現代日本画の昇華
http://www.camk.or.jp/exhibition/kyusyu/kyusyu.htm
日本を趣味とする母のお供をして行ってきた。 母の目あては中島千波。 俺は福田美蘭が観れてご満悦。 福田美蘭作品は最近なぜかよく目にする。 知らずに行ったら出品していた、という形で。 ノンセクションな作風だからどこにでも出しやすいのか?
企画展 ねじ – その用と美(2003-08-04)
http://www.matsuya.com/art/neji.html
工業製品萌え属性があれば楽しめると思います。
写真は重機用キャタピラーの固定などに使われるらしいナット。