『加藤清正 妻子の研究』 読了

『加藤清正 妻子の研究』 読了。おもしろかった。3年前に刊行された本。またニッチな……誰が買うんだろう?と思ってたけど自分が買ってた。ハードカバー 3000 円。ちょっとお高い。新書だったらよかったのに。

加藤清正「妻子」の研究
加藤清正「妻子」の研究
水野 勝之 福田 正秀
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おかたい本であって、加藤清正に興味がなければそんなに面白くはないかもしれない。

自分が腹を痛めて産んだ子が、ある朝目覚めたら他の女性の子にされていたとしたら無惨である。清正の正室清浄院も徳川家との政略結婚であったというだけで後の歴史家に子無しにされ、実子あま姫を側室の産んだ子にされてしまっていた。この例一つを見ても、定説と言われるものは往々にして根拠の無い説話によって作られている場合があるということがよくわかる。

あとがきより。強調部は私(桝田道也)による。

科学の世界は観測という
「論より証拠」
の学問だからそういうことが起こりにくいけど、 歴史は状況証拠ばかりの世界だからねえ。

当時の複数の文献に言及があり証拠の物品があり論理に破綻がないという3点がそろって、はじめて“事実の可能性が高い”と判断されるというモヤモヤした世界。

だからこそ作家には空想の余地があり面白いんだけどね。

それはそうと、改易後の加藤忠広がわりと幸せそうな件。一代かぎりで与えられた所領は一万石。家臣の減った弘忠には十分すぎる収入。藩主ではないので、年貢の取立ては出羽藩がやってくれるし参勤交代はない。愛する母と同居し、愛してない正室・嫡子とは縁が切れ、和歌を詠んだり尺八を吹いたり、現地の東北美人にお手をつけたりしながらダラダラと過ごして没。なんという……

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桝田道也(ますだみちや)
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