やり始めて3年目に突入した使える暑さ対策
今年の地球は人類が観測しはじめてからもっとも暑くなるらしいですよ。
→「グリーンランドの氷が溶ける!」今夏「史上最高に暑くなるおそれ」NASAが警告 | ハザードラボ
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/4/14619.html
地球全体の平均気温が史上最高だったとして、必ずしも日本も猛暑になるとは限りませんが。
ひとつ、私がやってる暑さ対策ハックをご紹介しましょう。電気を使わない地球と財布に優しいハックです。
やり始めて3年になります。すなわち思いつきでやってみただけじゃなくて、実用になるので毎年やってるハックです。ときどきつぶやいたり、日記に書いたような記憶もあります。
ここらで、ちゃんと記事にしておこうかと。
セームタオルの中央に穴をあけて貫頭衣にする
これだけです。一行で説明できる暑さ対策ハック。
これで結論なんですが、せっかく独立エントリにしたんで、写真なども沿えて説明します。
セームタオル( PVC タオル)のまんなかに頭が通るくらいの穴を空ける
写真は乾燥した状態のセームタオル。もう3年目なので、色落ちしたりシミがついてます。この状態だとゴワゴワ。
私はドラッグストアでよく売ってる『クールタオル』というやつを買いました。
濡らすとこの状態。軽くしぼると、しずくがたれることもなく、普通のタオルのようにビチョビチョせずに、しっとりした状態を数時間たもちます。この性質を利用して、暑さ対策の商品として数年前からよく売られています。
セームタオルというと、水泳選手が使うことが有名です。クールタオルや洗車用 PVC スポンジとは同じなのか別モノなのか、気になる方も多いかと思います。
調べたところ、材質は同じ PVA(ポリビニルアルコール)スポンジながら、用途と品質がちがうということでよいかと思われます。
水泳用のは、一刻も早く吸水するために気泡が細かく、洗車などには向かない。
クールタオルは、長時間の保水させつつ菌が発生する前には乾く、そういうバランスを優先しているのではないかと思います。
洗車用 PVC スポンジ(人工セームスポンジ)は、気泡が荒いので、体をふくのには向かない。
→セーム【こっそり水泳マスター】
http://www.cossoriswim.com/youhin/seam.html
水泳用セームタオルだけちょっとお高いような気がしますが、それはブランド品だからであって、ノーブランドなら水泳用でも安いみたいですね。安い分、品質はそれなりなんでしょうが。
暑さ対策の貫頭衣に使うものなら、急いで吸水させる必要はないので、安価なセームタオルやクールタオルでいいと思います(私が買ったのは 500 円のもの)。
穴を開けちゃうわけだし。
穴の開けかたは、ハサミでジョキジョキ、適当にやればいいと思いますが、サークルカッター(コンパスカッター)を使えばきれいです。サークルカッターは大きめの 100 均ショップだと 100 円で買えたりします。
着用
着用。たいがい、このうえにTシャツを重ねて着ます。
びちょびちょはしてないし、ちゃんと余分な水分をしぼってれば、しずくが垂れることもありません。が、しっとりしてる=ペトペトしてると言えなくもなく、それが不快な人もいることでしょう。わたしは許容範囲内ですが。
通風のよい室内だとだいたい、4~6時間くらいひんやりした状態が続きます。 炎天下の屋外だともっと短くて2時間くらいで乾いてしまう場合も。
洗濯しないで長時間連続使用すると、菌がわいて臭ってきますが、洗えば臭いは消えます。洗わずに湿った場所に置いて何日も放置してたら、腐ったぞうきんと同じ状態になるかもしれませんが、試してないのでわかりません。
他の暑さ対策ハックと組み合わせると、威力倍増
セームタオル貫頭衣の利点は、ほかの暑さ対策ハックと併用することで効果が増すところです。
たとえば電気を使わない暑さ対策の定番、ハッカ油とか
→もはや必需品!?「ハッカ油」で暑い夏をクールに快適に過ごすための8つの方法 – NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2143338421362645001
電気を使いますが、濡らしたセームタオル貫頭衣+扇風機だと冷えすぎて命の危険を感じるほどです。
→扇風機の都市伝説 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%87%E9%A2%A8%E6%A9%9F%E3%81%AE%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%9D%E8%AA%AC
→扇風機が原因で死ぬ危険はある?健康な扇風機の使い方 [医療情報・ニュース] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/382693/
……というわけで、通常では心配する必要はありませんが、徹夜などで疲労してるときや、老齢の方や、心疾患を持ってる方など他に複数の危険要因を抱えていると、急激な体温変化がそれらを促進して突然死につながる可能性がなくもないようです。
扇風機による冷えすぎは、それだけなら命に関わることはないが、だからといって体にいいわけじゃない……ということでしょうか。
もちろん、冷やさないと逆に熱中症になる可能性もありますな。そのへんは、自分の体のことですので、ご自身の判断で、自己責任でおねがいします。
いまいち期待したほど涼しくない空調服も、濡らしたセームタオル貫頭衣と組み合わせるとバツグンに涼しいです。
Tシャツを濡らすのもいいんですが、それだとビチョビチョするし、乾くたびに濡らすために空調服を脱がなきゃならない。
セームタオル貫頭衣は腋が開いているので、空調服を脱がずに貫頭衣だけ引き抜き、濡らして、再び戻すことができます。
ちなみに空調服と併用すると、2時間くらいでセームタオルが乾いてしまいます。
ところで、長らく空調服の独壇場だったこの市場も、ついに競合製品があらわれてますな。
マキタの方が、ちょっぴり安い。
空調服は、「扇風機すら使えない環境では、ないよりマシ」程度のもので、一人暮らしの室内の暑さ対策として過剰な期待は抱かないほうがいいと思います。たぶん、扇風機の使える環境の人にとっては、値段ほどのリターンはない。
おしまい
一行で説明が終わる暑さ対策を長々と解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
これで、エアコンを使わず夏をのりきる!……といけばいいんですが、正直に言えば、私は使います。エアコン。 部屋で仕事しなきゃならないので。
部屋で、ただ寝てていいだけなら、行水や扇風機やセームタオル貫頭衣やハッカ油で、なんとかしのぎきれるとは思うんですが……
やっぱり、電気代よりエコより、自分の仕事の能率優先で。