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概要
コミック乱 2009 年七月号に掲載された歴史マンガの読みきりです。
吉川広嘉《ひろいえ》は岩国藩主にして、関ヶ原で主家・毛利を裏切った吉川広家の孫である。
その広嘉は錦川に架橋するという父の代から幾度も失敗した難事業に取り組んでいた。
研究を重ねて作り上げた橋は、その年の嵐であっけなく壊れてしまった。それでも広嘉は屈することなく前へと向かい────
中世最長の木造アーチ橋である山口県岩国市の錦帯橋、その誕生の物語。
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無料試し読み部分
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あとがき
掲載直後の報告とセルフコメントはこちら↓。
>『あきらめず広嘉』について | 桝席ブログ
http://www.masuseki.com/wp/?p=7258
まぁ、地味な題材だよね。いや、錦帯橋はすばらしい橋だけど。
錦帯橋のモデリングに時間をとられて、他の部分にかける時間が削られてしまった。
その、がんばってモデリングした錦帯橋も、トレス元にするには十分なクオリティではあるのだけれど、表紙をまかせられるほどの出来とは言い難い……でも表紙にしちゃったw
結局、これを描いたあとも錦帯橋に行くことはかなわず。きっと今ではストビューで見られるようになって……。
……あれ?なってないや(2013-07-28 現在) もっとマイナーな観光地がカバーされてるくせに、意外なところで大物の抜けがあるのな。
作中、矢柄の素材を竹または葦と脚注に書きましたけど、日本の場合、鎌倉時代ごろには、ほぼ篠竹《スズタケ》ばかりになりました。それ以外の素材を使うのは基本的には篠竹が手に入らないような例外の場合のみだったと思います。
でも、ダジャレのためにどうしても葦でなきゃ困るので強引に(笑)
あとがき追記:2017-10-17
さいごのくだりは、これは槍を降ろしたことになるんじゃないかというのは、執筆当時から思っていたんですが、当時は最後のコマを描きたい気持ちが勝って、そのへんの整合性は重要じゃなかった。
いま、あらためて読み返すと、気になって仕方がないし、あんなにこだわった最後のコマも、このオチがそこまでゆずれないほどのものか?という。
創作って、ほんとう難しいですね(他人事のように)