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【映画】 LoR『王の帰還』感想

映画『ロード オブ ザ リング3 王の帰還』感想。DVDにて。終盤以外は1.5倍速+吹き替え+日本語字幕表示で観賞。以下、原作を読んでない人間の感想(ネタバレ含む。しかも長文)なので、読みたくない人は読まないが吉です

2の感想を書いた時に、掲示板で

73 名前 : あおき …… 2004/02/06(金) 12:37 ID:p5dO7IoY
あとポイントはゴラムが死ぬシーンでしょーねー。
きっとこの分なら原作は読まないであろうと思い
プチネタばれでした。

74 名前 : 桝田(み) …… 2004/02/07(土) 00:35 ID:VfqLlNpg
>あとポイントはゴラムが死ぬシーン
え?…………

………え?……

あー、でも死ぬか。死ぬよな。……って何を納得しているんだか。
つーか、死ぬと聞いて今、すごく納得のいく展開予想が閃いた。
googleで検索して自分の予想が当たっているか調べたい誘惑と戦い中。
原作はたぶん読みませんけど、真面目にLoR3観ますからネタバレやめてください~(泣)

というやりとりがあって。まぁ、
火山を目指す旅って時点で、指輪と一緒に火口に落ちるのは誰かという話だと想像するのは難しくない。なるほどスメアゴルでしたか当然ですな。最後の最後で指輪をフロドから奪うが、指輪と一緒に落ちて死ぬんだろう。
と納得したわけです。

その予想を掲示板に書かなかったのは、当たった所で検索したんでしょ?と言われるし外れてたら恥ずかしいだけだから。寸分の狂いも無く予想が的中したんで、そこは痛快でしたが。

だもんだから、興味を持って見られたのはスメアゴルが死ぬ間際の所。悪のスメアゴルのまま死ぬのか善のスメアゴルに戻って死ぬのか。映画では曖昧なまま、どっちの人格か不明なまま死んでいったけど。原作ではどうなのか、少し気になった。

とりあえず3作見終わった感想としては、フロドとサムのパート以外は全体的に退屈だったかな、と。フロドとサムのパート以外ではほとんど予想を裏切られる展開が無くて。原作を読んでないのに、それは辛い。

記憶が薄れないうちに最初から気になった部分を。

冒頭のピピンが見つける水晶って1か2で出てきてますか?もう覚えてないんですが。なんか、唐突に現れた魔法のアイテムによって、
「こっちの秘密は知られずに済んだけど、敵の作戦を知ることができました♪」
って、製作者はご都合主義って言葉を知ってますか?という気分になった。

下手したらフロドのことをサウロンに知られかねない危険な水晶を、 なぜガンダルフは見つけた瞬間に壊さず大事にしまいこみますか?

援軍求ムのノロシが次々と点火されていく所。
「ここは原作読んでたら泣けるところなんだろうなぁ」
と思った。読んでない自分は当然なにも感じ入ることは無かったけど、こういうシーンが映画化で端折られてないのはいい事だメモメモ……と。

戦争シーン。だから、騎兵隊の登場が約束されてる戦闘を見せられても退屈だってば。

セオデン王の援軍は間に合うのかどうか、死者の軍団は誓いを本当に果たすのかどうか、もう少しハラハラさせてくれてもいいんじゃなかろうか。

トロルが太鼓を叩いてるのが面白かった。楽器弾けるのか。けっこう知能高いじゃん。

黒騎士さん(名前忘れた)弱すぎ。なんじゃそのオチ。

ガンダルフは本当に魔法使いなのか?ほとんど杖で殴ってるばっかりだったような。せめてマジックミサイルくらい使え、というか。あれはホビット庄の村祭り専用魔法なのか?

フロドの中の人は本当に本当に逃げまどう演技が巧いな。天下無双の逃げ専俳優。と思っているのは自分だけですかそうですか。

フロドとサムのパートは確かに面白い。2作目で強まった二人の絆が壊れていくところとか、かなり感情移入して見られた。

サウロンがおっ死ぬところではさすがにカタルシスを感じた。まぁ、そこまで計8時間ほど我慢させられてるわけだから、そこでカタルシスが感じられなきゃ詐欺なわけだけど。

火山、噴火しすぎ。あの最中で生き延びるのは不可能だろ、いくらなんでも。演出が過剰すぎて、感動すべきところなのに笑ってしまった。

ああ、1作目で出てきたデカイ鷲さん、ようやく登場。こいつらをもっと有効活用すれば、2作目のサルマン戦も今回の大戦ももっとラクに戦えただろうに。ガンダルフは本当に魔法使いなの?

エピローグの意味がよくわからない。なんでフロド達は旅立たなきゃならんのか。どこに行こうとしてるのか。 なにがなんだか。
「もう、以前と同じ生活には戻れない」
って、それで説明したつもり?原作読めってこと?

だいたいそんな所かな。あと気になっているのは、サウロンは滅んだけど細かい部分で救われてない人々がけっこう放置されてるトコ。

スメアゴルも救われないままだったし(あれは死ぬことで罪を償ったと見るべきか?納得いかんなぁ)

アラゴルンに片思いしてた姫様は失恋したままで、ミナスティリスの次男の人は、父親に認めてもらえないまま問題の父が死んでしまう。

子供向けの物語じゃねえんだ何でもハッピーエンドってわけにいくかい、って事だろうか?あー、でも最後でこの二人寄り添ってたな。なぜか。新しい恋?じゃあいいか。

邦題が『ロード オブ ザ リング』に決まったとき、最後のSが落ちて単数形になってる~と失笑したもんだったが、実際ほかの指輪ってほとんど出てこなかったなぁ。

原作ではちゃんと他の指輪にも意味があるんだろうけど(たぶん)。

CG・特撮が1作目>2作目>3作目とドンドン作りモノくさくなったと思う。

1作目は剣と魔法の世界が現実に存在するかのような錯覚を感じたものだったが、3作目はいかにもCGっぽくてガッカリ。

過去にできてたことをやらなくなったんだから、この作り物くささはワザとやってることなんだろう。リアルすぎて子供に見せられないとか苦情があったとか?(勝手な想像)

とりあえず3作見終わって思ったのは、つくづく映画に向いてないお話だということ。だから、映画単体としては傑作ではなく佳作どまりだと思うけど、この映像化の難しい原作を佳作クラスの面白さで映像化できたというのは凄まじい偉業なんだろうと感じた。

あと、すばらしいのは製作者の眼が原作ファンの方を向いている点。ここまで自分が述べた作話上の欠点なんて、ハリウッドの脚本家が気づかないわけがないのですよ。そこで安易に
「これじゃ一般ピープルがついてこれないからさ、変えちゃおうよ、ゴソッとさ」
なんて事をしなかった。そこが偉い。

原作は読んでないけど、原作に忠実な、原作ファンを裏切らない映像化がなされたのだろうということはファンサイトを見ればわかる。そして、原作に忠実な作品がヒットした。これは、とても重要なことだろう。

もっとも近年の米映画産業は、原作ファンを裏切らないことが良い結果に繋がると考えてるっぽいので、LoRを原作に忠実に映画化するというのは、彼らにとって当然のことだったのかもしれない。

いくらLoRと言えど、米国でだってそこまで多くの人に読まれた小説ではないだろう。

一般層と比較したら原作ファンは決して多いとは言えないくらいの割合じゃないだろうか?そうした場合大きいパイ(一般層)に焦点を合わせて原作ファンを無視した作りにするのが、商業的観点からは正しいように、一見思える。(実際に日本のコンテンツ製作者はそう考えてるのだろう。『デビルマン』の映画化を見る限り)

しかし、インターネットによって市井の人々が手軽に発言できるようになった21世紀では、原作ファンの声は無視できないほど大きくなった。

ファンの心を掴めば、ファンは経費のかからない宣伝部隊と化してくれる。ファンを裏切れば、シャレにならないほどの風評被害が出る。これからはそういう時代なのだ

ああ、やりにくい時代になったもんだ。(←ぉぃぉぃ)。

もっとも本来なら好意的であるはずの原作ファンの心を掴めないような映画が、 一般人の心を掴めるわけないというのは、昔も今も変わらないと思う。

まぁ、別にアメリカ人がファンに対して常に真摯だという話でもないけれど。彼らとて原作が海外モノだと言葉の壁が守ってくれるので平気でオリジナルを無視した改悪をすることがある。洋ゴジラとか

とまぁ、そんな内容以外の事について深く考えさせられる、そんな映画でしたよ、と。

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追記:のちに原作小説(邦訳)を読んだ。

前ブログのコメント欄より

あおき 原作の展開は王道どまんなか。
脇役のあの人はそれからどーなったというのが
きめこまかく描かれていて、すべての登場人物に
それぞれの結末が用意されている。
主役以外へも注がれる平等な目配りが
大きな物語という雰囲気を出しているのでしょう。
ちなみに私のお楽しみは巻末についている注訳や年譜を読むのが
なかなかです。

桝@み 発表当時の状況を考えれば、
世界観だけで斬新すぎるからストーリーをひねるわけにはいかなかったのだろうとは思いました。
そういう時期的な要因を何も考慮せず批判するのはどうか?
と思いましたが、小説そのものではなく映画化されたモノへの感想なので、
あえて原作ファンではない一観客の視点での感想にこだわってみました。
>注訳や年譜を読むのがなかなか
なんとなくわかるー。FSSとかスタートレックとか銀英伝とか。大河ドラマの醍醐味ッスね。

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