ペンネはペン先に似てるからペンネと呼ぶ
いろいろあるパスタの種類のひとつに、ペンネというやつがあります。 マカロニの親戚みたいなやつです。
これは「ペンネ・リガーテ」 リガーテとは「溝が入った」という意味。参考→:(ペンネ – Wikipedia)
このペンネというパスタ。その名前の由来は「ペン先に似ているから」だそうです。 知ってましたか?私は知りませんでした。
職業柄、ペン先の研究は怠らないようにしているので、 なにはともあれペンネの描き味を確かめてみなければと思いました。
似ているというだけでペンネはペンじゃないなんてことは、理想のペン先の探求の前にはささいな問題にすぎなかったのです。
作ってみた
荒川で拾ってきた葦をペン軸にして、どうにかペンっぽくしてみました。
写真じゃちょっとわかりにくいのですが、ちゃんとインク溜まりになる穴も空けて、 インクの流れる溝も割ってあります。
この加工をするのに五個ほど失敗してしまったのは秘密です。
使ってみた
「見せてもらおうか、ペンネ・ペンの性能とやらを」
太い線も細い線も思うように描けない、じゃじゃ馬のような通好みの筆致。 そのへんの棒ッきれと同等かそれ以上の野趣あふれる個性派の描き味でした。
ゆでたらどうなのか
ペン先としての実力はだいたいわかりました。
でも、ここで終わっては研究は完全とは言えません。 パスタである以上、ゆでた上での描き味も確かめておかねばならないでしょう。
12 分ゆでてペンネ筆(ブラシ)、完成。もうペン先に似てるとか関係なくなった件も、ここまできたらどうでもいい問題なのです。
作例。習字の時間は小学校の授業の中でも特に嫌いな科目でした。トラウマです。
あ!「壁」の右上の部分、「辛」じゃなくて「幸」になってるし、左上の部分は「尸+口」にすべきものを「居」にしてしまってる……(素で間違えました orz)
総評
ペンネのペン先としての実力。それは
「これ、ペンネで描いたんです」
と自己申告しなければ誰にもわからない奥ゆかしさを持った、
それでいて思うように描けない荒々しさもある、まさに趣味人のための非実用美の極みといえるものでした。
『弘法筆を選ばず』
などとも申します。みなさまも、一度、おためしになられてはいかがでしょうか?
前ブログのコメント欄から転載
けい 中学の時、鼻血を出した友達がその鼻血を使って
ダイイングメッセージみたいなの書いてたのを
思い出しました。文面忘れたけど。
桝田道也 余裕ありますね>お友達。
ゆーじ先生 ゆ で て か ら か く と は
か ん が え つ か な か っ た
桝田道也 アナーキーっしょ。マカロニだけに。
……そのココロは、アナーキー(穴開き)なんつって。
ぽぽぽぽーん!
石原たきび すばらしいです。入選おめでとうございます。
桝田道也 あ、入選したんですね。
よかったー。
ありがとうございます!