『Paint.Net v2.72』使ってみた
.Netベースのフリーな画像編集ソフト「Paint.net 3.0 α1」がリリース
(MYCOMジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/10/16/342.html
と、この記事を読んで、使ってみよう……と思ったら、 3.0 αはWindows XP 以降でしか動かないらしく、 Windows 2000 ユーザーの私は泣く泣く ver2.72 をインストールしました。 以下、簡単な感想。
インストールたらい回し無間地獄
Paint.net を動かすには .NET Framework Version 2.0 がインストールされてないといけないわけです。
.NET Framework Version 2.0 をインストールするには、マイクロソフト インストーラー 3.0 が必要だと言われるわけです。
マイクロソフト インストーラー 3.0 をダウンロードしようとすると、 お使いの Windows が正規版かどうか確認させなきゃダウンロードさせねぇよ、 と言われるわけです。
で、Windows が正規版かどうか確認するために、 あんたはファイアフォックス使いだからプラグインをインストールしなさいと……
普通、どっかで挫折しますよね、いくらマイクロソフトとはいえ、これはひどすぎるだろうと思ったですよ。
対応フォーマット(ver 2.72)
- Paint.NET形式(*.pdn)
- Bitmap(*.bmp)
- GIF(*.gif)
- JPEG(*.jpg,*.jpeg,*.jpe,*.jfif)
- PNG(*.png)
- TIFF(*.tif)
- TGA(*.tgaf)
MS ペイントよりは豊富とはいえ、*.psd,*.eps は読み書きできて欲しいところ。
興味をひいた部分
三次元で回転できる回転/拡大縮小。
エフェクト系はどれも直感的に操作できて、
数値入力も出来るという、かなり使いやすい出来栄えです。
ショートカットキーは基本的なやつは、他の同種ソフトと同じ。 ズームイン/アウトが Ctrl++/- ではなく、 Ctrl+k/lなのにウッとなりましたが、 ミニキーボード使いにはこっちの方が使いやすいはず。
Effects > Distort > Polar Inversion。
使い道の少なそうな変形メニューではあるが、面白い。
シャープネスに種類もキメの細かさも無いのは×。
塗りつぶしパターンが選べます。
線数に合わせてくれて、スクリーントーンの代わりになれば面白いんですが、
そんな高度なことをしてくれるわけもなく、
見たままのドットパターンで塗りつぶすだけの機能。
15年くらい前の、256色 時代のお絵かきツールではよく見られた機能ですね。
とっくに絶滅したものだと思ってましたが……。
こうなると、ランダムにドットを撒き散らすスプレー(エアブラシではない)機能も欲しいですね。
普通だけどちょっと変
レタッチソフトとしては、最低限の機能は備えた(フリーにしては)まずまずのソフトだと思います。 ただ、レタッチ(写真補正)向きというよりは、お絵かき向けの機能……それも、 最近では切り捨てられがちな機能がチラホラあって、それが面白い。 常用するほどではないけど動向は押さえておきたいソフトだと思いました。