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[装備] ポータブル電源で電動アシスト自転車を充電するという目論見と誤算

ええよ~ : 1

2021年の始めに電動アシスト自転車を買いました。

バッテリーたち

フードデリバリーで糊口をしのいでいたので、借金してでも買わねばならないと思ったからです。

そう、電動自転車を買うために私は生まれてはじめてリボ払いのキャッシングを申し込んだのでした(※ 10回払いで、2021年12月に完済しました)。

お仕事的には買って良かったと思います。風の強い日に配達を休まないですむのは大きい。 もっと早く買うべきだったと思いました。

バッテリーは12.0Ahでしたので、エコモードで約78km走行可能。

配達ともなれば必要に応じてパワーモードも使いますから、途中充電なしに8時間の配達は難しいですが、まあ、注文の減る午後14時から18時に充電すれば、(稼ぎは減りますが)自分のコンテンツを作る時間もとれて、いい感じなのでした。

が、ひとつ問題がありました。

というのも、私はママチャリで遠くまで旅行に行く趣味があったのです。いわゆるロード乗りの人たちほど距離が目的ではないのですが、それでも1日に100km前後、走ったことが過去に何度かありました。ママチャリにしては走ってる距離でしょう。

となると、バッテリー1本ではもちません。しかし、電動自転車のバッテリーは私の使ってるのと同型番で、3万円以上して、借金したばかりの自分には追加で買うのはしんどかったのでした。

リボ払いは決して追加せず、10回で払いきると決めてましたし。

そこで、月々なんとか工面できる1万円程度でできる道はないか、探り始めました。 そして行き着いた答えが、
「ポータブル電源で充電する」
だったのでした。

ポータブル電源で電チャリ充電計画の誤算と良かったところ

エントリタイトルにしたように、この目論見には誤算がありました。それは後述します。 いまとなっては、月々なんとか工面できる1万円を4ヶ月貯めて、素直に予備の電チャリバッテリを買うべきだったと思います。

しかし私はコロナの自粛で旅行欲が溜まっており、3月にはどうしても旅行したかったので、その4ヶ月が待てなかったのでした。

そこで目を付けたのが1万数千円クラスのポータブル電源です。

電チャリ用のバッテリではないので、ガチャッと交換してすぐに走れるというわけにはいきません。どこかで充電のための待ち時間が必要になります。

しかし私とて人間ですので、どこかで食事休憩はするので、そのとき充電するためのアイテムとして、ポータブル電源は魅力的に思えました。

すでに実践してる人もおられ、問題はなさそうに思えました↓。


     > 電動アシスト自転車 外出先での充電 | ロードままちゃりミニベロでDIET
    https://lovecycle.top/2018/08/07/dendou-17/

こちらは私が購入した後の記事なので参考にはできませんでしたが、スタパ斎藤氏も体験しておられます↓。


    > 【e-bike日々徒然】大容量ポータブル電源×e-bikeサイクリングの夢が広がる♪ – 家電 Watch
    https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/ebike-everyday/1341801.html

当然ながら自転車以外にもスマホの充電にも使えると言うのは、魅力的でした。

なにより、私が目星をつけた機種の容量が40800mAhというのが魅力的でした。
「1アンペア=1000ミリアンペアでしょ?ミリって1/1000って意味だもんムフーッ!40800mAhということはつまり、40.8Ahであるからして、あわわわ、12Ahの電チャリバッテリが3回フル充電できちゃって12,000円!?いやいや、そんなうめぇ話はないでしょ。でも、だったらいいなということでポチッとな。1回フル充電でも御の字なんだから……」
と、考えたのです。

はい。笑ってください。ここが誤算です。もちろん、そんなうめえ話はなく、1回フル充電もできず、ポータブル電源の40800mAhを全部つかっても、12Ahの電チャリバッテリは50%充電が精いっぱいだったのでした。

理系じゃない人間の馬脚が現れたのでした。つまり、1アンペアは1000ミリアンペアだけれども、1アンペアアワー(Ah)は必ずしも1000ミリアンペアアワー(mAh)とは限らないのでした。

もっとも、検索すると 1Ah=1000mAhだと解説しているページはけっこうたくさんあります。

しかし今、私は40800mAhのポータブルバッテリで12Ahの電チャリバッテリをフル充電できなかったという経験に基づいて申しており、それらのサイトの説明を単純に肯定するわけにはいきません。

これはどういうことでしょうか。答えを書きましょう。つまり、1Ah=1000mAhが成立するのは電圧が同じときの話であって、そうでない場合はWh(ワットアワー)に換算して計算するのが望ましかったのでした。


    > Ah? Wh?とは。リチウムイオンバッテリーの容量の考え方 | VOLTECHNO
     https://voltechno.com/blog/battery-capacity/#%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E9%9B%BB%E5%9C%A7%E3%81%8C%E7%95%B0%E3%81%AA%E3%82%8B%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AFmWh%E3%81%A7%E6%AF%94%E8%BC%83%E3%81%99%E3%82%8B

ちゃんと理解してない私が解説すると傷口にウンコすりこむようなものなので、これ以上はやめておきましょう。リンク先を熟読してくださいな。

幸い、私が購入したポータブル電源のAmazon商品ページにはWhが載ってますね(私が購入したときにはまだ記載は無かったような記憶があります)。151Wh。

そして電チャリバッテリの方は、容量12.0Ahということは?と、いうことは?(ダラララ……(効果音))

[Wh]=[Ah]×電圧[V]ですから、公称電圧25.2Vで計算してやると、12 × 25.2 = 302.4Wh。

ええそうです、40800mAh(151Wh)のポータブル電源をフルにつかって、12Ah(302.4Wh)の電チャリバッテリが50%回復するのは、まったく正しかったのでした。

ちなみにNKY578B02(電チャリバッテリ)の重量が約2.3kg。対してFlashFish 40800mAh(ポータブル電源)の重量が1.85kg。ポータブル電源の方が軽いのに、容量が3倍以上もあるわけねえよな、そりゃそうだ。そんなドリームは無いわ。

なお、目的が電チャリバッテリの充電だったので、それが確実に可能そうな出力のものを選ぶよう、そこだけは気を使いました。FlashFish 40800mAhは、AC(200W 瞬間最大250W)とあり、これなら安心と思って選び、そこは目論見通りちゃんと充電できたのでした。

というわけで、半信半疑ながらちょっとだけ期待してた3倍の容量があるかも……という目論見は崩れ去り、実際には半分の容量しかなかったのでした。まあ、価格は電チャリバッテリの38%だったので、半分の容量でもまずまずではあるんですけどね。

体力的にもエコモードで70~80km走って日没を迎えたあと、ネカフェや自宅までの残り20~30kmの分を回復してくれりゃ十分だったので、誤算ではありましたが、まずまず役には立ってくれたのでした>ポータブル電源。

3月には、そのポータブル電源を駆使しながら、小田原を遠征しました。

充電の待ち時間もけっこうかかりましたし、フル回復するわけでなし、いまとなって正直に言えば
「素直に電チャリ用予備バッテリを買うべきだった。お金が無いなら8Ahのやつで妥協する手もあった」
と思いますが、良い点がないわけでもなかったです。

それは、充電が普通の家庭用コンセントで出来るところ。

電動自転車のバッテリは専用の充電器が必要です。旅行には当然、これを持っていかねばなりません。邪魔です。

また、12Ahを空の状態からフル充電させるには4.5時間くらいかかります。ということは、予備のバッテリがあってそいつも使い切っていたら、充電器ひとつでは2本のフル充電に9時間かかります。これはしんどい。かといって充電器を買い足してふたつ持っていくのもしんどい。1個ですら邪魔なのに。

しかも高ェ。

ポータブル電源なら、旅館やネカフェでコンセントが二口あれば、片方で電チャリバッテリを充電しながらもう片方でポータブル電源も充電できるわけです。そのあいだ5時間ほど睡眠をとり、6時間のネカフェ泊で颯爽と早朝から出発できるというわけです。

もう若くないので、そんな風に体がキビキビ動いたりしませんけどね……8時間寝たい……

あとはまあ、ありきたりですが災害時の備えとして持ってるとなんか安心って感じですね。 一万円ちょっとで手に入る安心感。40800mAh。10000mAhのスマホが約4回充電できるうえ、普通の100V家庭用コンセントとしても使えます。

 

そしてソーラーパネルも買ってしまった

で、この災害への備えの意識が高まってしまったので、
「ポータブル電源だけあってソーラーチャージャーが無いのでは、宝の持ち腐れだろう」
と思うようになり、ついソーラーパネルも買ってしまいました。
ソーラーチャージャー

現在は在庫切れ。発電量50Wなので、ポータブル電源40800mAhをフルにするのにけっこう時間がかかります。 天気のいい日にはこいつでポータブル電源を充電してスマホなんかの充電に使ってますが、月50円の節約にすらなってるかどうか……。ま、やはり災害時の備えがメインですね。

これに決めたのは折りたためばA4サイズになるからです。

もしかすると、これとポータブル電源をママチャリに積んでロングライドするかもと思ったので、折り畳み時のサイズを気にしたのでした。

ある程度走って、釣りでもしながら充電してソロキャンして……と夢想しつつ、そんなめんどくさそうな旅行しねえだろうなとも冷静に考えつつ。

やはり、しませんでしたね。もうこの歳になるとめんどくせえんですよ、釣り。臭くなるし。モノが増えるし。

で、結局、電チャリの予備バッテリも買ってしまいました。

先述の通り、結局
「素直に予備バッテリを買うべきだった」
との考えに至ったので、リボ払いを完済したその月のうちに、クレカ一括払いで予備バッテリを購入しました。
電動自転車のバッテリー

私の電動アシストは16.0mAhのバッテリも、その後継機種の17.6Ahのやつも対応してるはずなのですが、結局同じ12.0Ahのやつにしました。そろってないと気持ち悪いと言うアスペっぽい無意味なこだわりもありますし、容量の大きいやつはそれだけ高いという理由もありました。

しかし最大の理由は、16.0Ah(または17.6Ah)のやつは、バッテリそのものが重すぎるだろうと思ったので。

12.0Ahですら2.3kgありますから、16.0Ahともなれば3kg超えしそうです。1.5Lペット二本分を自転車に搭載したくないなと思って。電チャリと言えど降りて押すよう指示のある坂もありますし、行けると思った道が実は階段で、いまさら迂回するにはだいぶ戻らねばならないのでしかたなく30kg近いママチャリを持ち上げて階段を降りることもあります。3kgのバッテリはさすがにしんどいなと思ったので。

で、買ってみたら買ってみたで、今まで充電のために休憩しがちだった14:00~18:00 にもガンガン配達できるわけですから、一日中リクエストが来るような繁忙期だと稼げるようになりました。

素直に、もっと早く買えばよかった感があります。
バッテリーたち

コンテンツに割く時間が減ったのが目下の悩みです。来月は2個目のバッテリ代金の支払いがあるので、配達しなきゃあいけません。とほほ。

老眼が進んだのでメガネも遠近両用にしたいですし、なかなか困ったもんです。10万円のおかわり欲しかった……


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