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[展覧会] 『タツノコプロアニメ博覧会』の感想

この記事どう? ええよ~

タツノコプロアニメ博覧会 – 杉並アニメーションミュージアム

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杉並アニメーションミュージアム
http://www.sam.or.jp/
入館無料

ガッチャマン、タイムボカンなど名作が集結、「タツノコプロアニメ博覧会」(MYCOMジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/06/15/322.html

見てきました。行くまでは400円くらいとってもいい内容では? と思っていましたが、見て納得。 企画展示室の壁3枚+十字セパレータを使って、 セル画や当時のポスター・企画書、ありし日の国分寺鷹の台スタジオの様子などが展示されてる程度で、 たしかに入館料を取れるほどの内容ではなかったです。

目玉は『タツノコ主題歌集』でしょう。脳内タイムスリップできますします和みます。

ただ歴代作品のオープニング&エンディング映像をバージョン違いもふくめて上映するもの(MYCOMジャーナルの記事より)が問題で、 どこが違うのか説明もなしに同じ主題歌がくり返されるのはかなり閉口。 ガッチャマンとか、いい歌なんだけどほんのわずかなマイナーチェンジで5回近く繰り返されるとさすがにつらい。

フィルムが残ってなかったと思われるマイナーな作品の主題歌などは、 サビの部分だけ収録して前後が無い状態だったのですが、 それも説明はいっさい無し。

画質も荒いし、大作であり貴重な映像ではあるんだけど、あまりにも作りが素人仕事。 ちゃんと作れば売り物になると思うんですがね>『タツノコ主題歌集』

『タイムボカン』から『ヤッターマン』への引継ぎ次週予告映像を観ることができたが収穫かな。

そもそもちゃんと見てもらうつもりで作っていないのではないか?と。 1時間54分の大作ながら、椅子も用意されてなかったし。 長い人でも10分くらいしか観ていなかった。 私ですか?粘って1時間くらい観ましたよ。 『おらあグズラだど』から『ヤッターマン』の後期OP&EDまで。 『一発貫太くん』あたりでなんとなくどうでもよくなって、退散しました。

個人的に『一発貫太くん』『ゴワッパー5ゴーダム』『とんでも戦士ムテキング』あたりが、 タツノコ・マインドコントロールから醒めるキッカケになった作品かも。

館内のミニシアターで、『ハクション大魔王』の第二話を観賞。 大きいスクリーンで『ハクション大魔王』を観るのは、なんだか違和感あった。 でも面白かった。

「算数はかなわんよ  の話(ハックション)」
…って、アニメのハットリ君のサブタイトルコール
「……の巻(ニンニン)」
は、ここからパクったのか~?と思ったけど、 よく考えたら監督はどちらも笹川ひろし(→ウィキペディア)氏でしたっけ。 持ち芸ですか。

展示されてたセル画のうち1/3くらいが『怪盗きらめきマン』というのがなんともなぁ。 もちろんそれ以降はタツノコもデジタル彩色なので、 セルアニメ末期の作品として貴重な資料なのかもしれないけど。

『怪盗きらめきマン』のセルを見ていたカップル。女性の方が
「え~?この絵、イマっぽいじゃーん」
……。おまーなー。イマっぽいもなにも『怪盗きらめきマン』は西暦2000年のアニメだろうが。 たった7年前だよ。 そりゃ20世紀だけどさ。 観られてなかったんだなー。私も一度観たきり観なかったけどさ。

まぁ、企画展はMYCOMジャーナルの記事で紹介されているのが内容のほぼすべてで、 そんなに凄い内容じゃなかったです。 あ、でもMYCOMジャーナルの記事で紹介されている中村光毅氏が描いたコンテボードは一見の価値アリかと。 ガッシュでサラサラッと描かれてて、めちゃ巧い。シビれました。

ガッチャマンのロゴをデザインしたのが大河原邦男氏というのがわかったのが個人的に面白かったかな。 ほかの各作品のロゴデザインをしたのが誰かも知りたい。 タイムボカンシリーズなんか、なんとなくですが大河原邦男氏っぽい気がします。

 

常設内容

企画展は期待したほどではなかったんですが、 杉並アニメーションミュージアム自体は、 かなり良スポットだと思いました。

DVD視聴室には、量はそれほどでもないにしろ基礎教養的なアニメの名作DVDが一通り揃っていて、 タダで視聴できるようになっていて。 今日は来館したのが遅かったので観るのをあきらめましたが、 館内は土曜日なのにガラガラで、
「待たずにタダで名作見放題!?うっわ今度時間のあるときに朝イチで来るよ閉館までに4本見るよ倍速で観たら8本観れるよ」
とちょっと興奮しましたよ。 アニメは高校を卒業する頃から興味を失ってしまったのですが、 なんとなく失った**年を取り戻したい気分になりました。

あと、アニメーションの歴史のコーナーが良かったです。 プラキシノスコープで動くミンキーモモ最高。 萌えアニメ=和む ローテク=和む で、和み2と言いますか。

参考:Praxinoscope
http://courses.ncssm.edu/GALLERY/collections/toys/html/exhibit11.htm

帰り際にアンケートを記入して渡したら、 フェナキスティコープの台紙をもらいました。 古川タク氏のアニメーションが印刷されたもの。

杉並アニメーションミュージアムは、ミュージアムショップとか無いんですね。 来館者も少ないようで、入館料も会館当初は200円だったらしいものが今は無料になってる。 もう少し商売っ気を出してもいいんじゃないかと思いますが。 施設としては中々すぐれているわけですし。

いや、マジで。タダで充実した時間を過ごすには最適のスポットじゃないかと。

『アニメーションの本―動く絵を描く基礎知識と作画の実際』

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