Meiryoフォントについて調べたことと考えたこと
次のWindows日本語版の標準フォントがMS PゴシックからMeiryoというフォントに変わるらしい。カトゆー家経由でいまごろ知った(遅ッ)。とりあえず関連リンク。
- WinHEC 2005版”Longhorn”インストールレポート : 本田雅一の「週刊モバイル通信」
- 次期WindowsではAAがずれまくり? : インターネットよろずニュース
- Longhornの新しい日本語フォント : 廃人趣向
- マイクロソフトの新日本語フォント “Meiryo” : phungky[ファンキィ]
文字幅が変わるらしい
文字幅がMS Pゴシックと異なるので、(主に2ちゃんねる発の)アスキーアートが大幅にズレるらしいと。
2ちゃんAAがMS Pゴシック依存で成立してしまったときから、いつかは起きる問題だろうと思っていたので、さほど驚きはしませんでした。
あれだけ糞だと言われていたウィンドウズ(日本語版)の標準フォントを、いつまでもマイクロソフトが放置するとも思ってなかったので。
まぁ、ウィンドウズユーザーが、
「AAがズレる~」
という他OSユーザーの気持ちを知るいい機会なんじゃないでしょうか。
個人的には『小夏』のMeiryo対応版を出さねばならんのかどうかが目下の悩み。
Meiryo読みやすいよMeiryo
ビットマップフォントを廃するとなると、気になるのはフォントレンダリングの精度。
Zeta(BeOS)とOS XとMeiryoを比較してみました。
サイズは個人的にはもっとも重要と思う12ピクセルで(OS XのはGoogleイメージ検索で見つけた画像なので、
ひょっとしたら標準のフォントではないかもしれません)。
左がZeta(BeOS)、中央がOS X、右がMeiryoです。こうして見る限りでは、Meiryoはかなり読みやすそうですね。
Longhornのフォントレンダリングが優秀なのか、Meiryoフォントのヒント情報の最適化が優秀なのかわかりませんが。
もっと複雑な漢字になるとどうなるんでしょうね。個人的には「鬱」をどう表示するかが知りたいです。
Meiryo読みやすいけど……
見てわかるとおり、Meiryoフォントはゴシックでも明朝でもないフォントです。
個人的には『 アニト 』と『 タイポス ゴシック 』と『 角丸ゴシック 』の良いとこ取りといった印象。
正直、明朝でもゴシックでもないフォントを標準にするのは、かなりの冒険だと思います。反発がけっこうありそうな気が……
Meiryoの、ぱっと見てわかる大きな特徴はカタカナが大きいという点。
下のMS Pゴシックのように、たいがいのフォントでは平仮名とカタカナの大きさを揃えるものですが、Meiryoではカタカナと漢字の大きさを揃えたようです。
そういう考え方もアリだとは思いますが、標準フォントでそれをやるのはどうなんだろ?という気がしないでもありません。というか、違和感がありますね。
現時点での感想
まだ、現物を触ってないうえスクリーンショットも乏しいので断言するのアレですが、12ピクセル表示での読みやすさがOS Xを凌いでいるのは大きな魅力じゃないかと。
純粋にデザインの美しさで言えば、悪名高きMS Pゴシックよりは良いけど、MS Pゴシック相手なら勝って当然なのでそこは誉められない。
書体が違うので単純に比較はできないけど、ヒラギノに較べてどうかと言うと、やっぱりMeiryoの方が負けてる感じは否めないなぁ、といったところですか。
でも、完成度はちょっとアレですが好奇心をそそられる面白いフォントではありますね。早く触ってみたいものです。
前ブログのコメント欄から転載
ひろん ここを読んでMeiryoフォント初めて知りました。(さらに遅すぎですか)
受けた印象としてはOS Xのメニューやダイアログなんかで使われているフォントに
近いイメージですが、あれはモリサワなんでしょうか?
フォントについて全くの素人ですが、ClearTypeを意識して
つぶれにくい細いアウトラインで、かつ、明朝のように
横線に対して縦線が太くなっても違和感のないフォントとして
デザインしてるんでしょうかね。
(ClearTypeでは原理上、縦線が太ってしまうはずなので)
ひろん あう。ボケボケ。
>あれはモリサワなんでしょうか?
「あれはヒラギノなんでしょうか?」の間違いです。(^^;
桝@み Macのことを聞かれてもよく知らないんですけど、ヒラギノゴシックの10ピクセル表示に見えます。
どうなんですか。教えて>Macな人誰か
>ClearTypeを意識して
つぶれにくい細いアウトラインで、かつ、明朝のように
横線に対して縦線が太くなっても違和感のないフォント
そんな感じですよね。アウトラインフォントなのに、
ほとんど潰れてないのは素直にすごいです。