Plustek SmartOffice PS286 Plus 買ってみた
サンコーレアモノショップのドキュメントスキャナを買ったのでレビュです。
【PC Watch】 サンコー、両面対応/ADF付きのドキュメントスキャナ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110408_438347.html
サンコーレアモノショップ【USBオートフィードスキャナPS286PLUS】両面カラー、1分間50頁(両面)、自動給紙に対応したスキャナ!A3もスキャン可能です。
http://www.thanko.jp/product/usb/usb-autofeed-scanner.html
↑これね。
さて、検索エンジンからこの記事に訪れた人のために、最重要項目から述べておきましょう。
やはり重送検知機能は無いようです
はい終了~。解散~。
「ようです」と断定を避けて書いたのは英文マニュアルを読んでない(読めないから)ので。
ただ、いまのところ 300 ページほどスキャンして、まだ重送は発生していません。
追記:雑誌を変えて、薄くてツルツルした紙になったら 1 回 / 25 枚 くらいの頻度で発生しました。
あ、あと私は ScanSnap も ES-D200 も使ったことがないので、比較してのレビュは期待しないでください。
購入理由
いま現在(2011-05-15)の実売価格で、PFU のScanSnap S1500 も エプソンの ES-D200 も36,000 ~ 40,000 円ほど。で、PS286 Plus が 2,9800 円。情報も出てこないし、おそらく日本向けではない製品で、サポートもあまり期待できない。6000 円ぽっちが惜しいか?って話ですよね。
惜しいですよ!6,000 円でかいよ!うわああああああん!
……というのは 5% くらい冗談ですが。
- Plustek SmartOffice PS286 Plus をGoogle Shopping(英語)でつらつら見たら、だいたい $350 ~ $400 くらい。サンコーレアモノがぼったくってるわけじゃない……というか、円高を考えても良心価格設定(この価格じゃないと勝負にならないと判断したからでしょうが…しかも、それでも高いと言われてる)
- 私は仕事(マンガ)で、ペン入れまで紙でやって、トーン以降をPCでやってるのですが、あわよくば原稿のスキャンにも使用したい(A4 用紙に描いてるし、入稿してる原稿の解像度は 600dpi でやってる)。で、その目的で考えると PDF/Jpeg でしか保存できない S1500 は購入対象外となったのでした。
- ひょっとすると出力ファイル形式はは連携アプリ依存で、デフォルトのバンドルソフトだと PDF/Jpeg 限定になるってことかもしれんなあ……と思いつつも、よく調べずに、つい避けてしまった。
- メーカーの Plustek は日本じゃ知られてないけど、ブックスキャン用のフチのせまい(本のノド側のスキャンに向いてる)フラットベッドスキャナを前から出していた会社。ドキュメントスキャナの実績は不明だけど、すこしは信用していいんじゃないかと思った。
-
各ニュースサイトがあまりにレビュらないものだから、
「いまレビュればアクセス増えたりする?」
などというあさましい考えにとらわれてしまった。
……といった理由で買ってしまったのでした。脳内BGM:『地雷原でタップダンス』 作詞:ぼく 作曲:わたし
設置
付属のキャリーバッグ。こんなん要らんから、もう千円安くして欲しい。持ち運ばねーし。 普段使いのサブバッグにするにしちゃ、緩衝材が多くて見た目ほどの容量はないし。
「ちっさ!」
と思いました。サンコーレアモノからお金をもらってるわけではありません。
左のマンガのサイズは B6 版。
給紙トレイを開いて排紙トレイを付けると、やはりそれなりの場所をとります。これはしかたない。
日本語マニュアルは A4 一枚。まぁ、良い企画書は A4 一枚におさまると言いますしね(←企画書じゃないから)
がんばれ。もうちょっとがんばれ。
英文マニュアル。ひろっ!A2 より少し小さいくらいのが一枚。
本の自炊とやらが流行って、出版関係者の皆様は頭の痛い昨今だと思いますが、はからずもスキャナメーカーが自ら対策を示されました。つまり、スキャンしづらいフォーマットで印刷すればいい……
……なわけなくて、単に製本コストを削減しただけと思いますが。
実スキャン見本
いちおーレビューらしく、スキャン結果を載せておきます。 色調の調整とかはせず、デフォルトでのスキャン結果。 ちなみに PS286 Plus のセンサーは CID 。
雑誌からのスキャンは裏写りが発生しますな。フラットベッド型だと黒の裏紙を使って軽減できますが、フィードスキャナだとそれができない。仕様っす。
100dpi グレースケール
100 dpi でスキャンして 50% にリサイズしたものと、原寸そのままのもの。以下同様。
200dpi グレースケール
ftp://mitimasu.sakura.ne.jp/home/mitimasu/www/image/2011/ps286plus_200dpi_mono_o.png
300dpi グレースケール
600dpi グレースケール
100dpi カラー
200dpi カラー
300dpi カラー
600dpi カラー
ソフトウェア
バンドルソフトのうち、Presto!Image folio(画像レタッチソフト)と Page Maneger(イメージデータベースソフト)と biz card Finder3(名刺管理ソフト)はインストールしなかったのでレビューも無しです。
DI Capture
付属の取り込みソフト。PDF にせず画像で保存したい場合はこちらを使う。 メニューは日本語化されているけど、ヘルプは英語のまま。
使い方でつまずく部分もちょっとあった。試行錯誤でなんとかなるレベルであったけど、 (ドキュメントスキャナに限らず)スキャナを初めて使うような人には辛いと思う。
あと、メニューの翻訳にバグがあるような気が……。エキスポートウィザードのナンバリング設定のとこ、桁数と増分が逆のような気がする。英文ヘルプも参照してみたけど、step を「桁数」 pad を「増分」と訳してるような……。
あと、気になるのは仮に将来 Plustek がドライバやソフトウェアを更新したとして、 サンコーレアモノショップが日本語版をリリースしてくれるかだよなー。
ABBYY FineReader
OCR + PDF 作成ソフト。
メニューも英語のまま。そして、ここが最重要かつ、人によっては致命的な欠点になるところだけど、英語圏向けのソフトなので、
OCR 機能は日本語に非対応。
日本語は単なる画像として扱われるようです。
ABBYYはい終了~。解散~。
追記:バンドルされているのは ABBYY FineReader 6.0 Sprint 。
検索すると最新のプロ版なら日本語にも対応してるみたいなのですが、PS286 Plus にバンドルされているやつは Language でも日本語を選べず、日本語非対応のように思われます。
スキャン結果は「英語を含むブロック→英語だけ抽出」「日本語のみのブロック→テキストとして抽出されるが文字化けしている」といった模様。
フォントなど設定すればなんとかなる可能性もあるかもしれませんが、メニューもヘルプも英語なので使い込んだり調べたりしておらず、なんとも言えません。
私はスキャンする本もマンガ中心の予定だし、jpeg か png で保存するつもりだったので個人的にはそんなに問題じゃないのですが、
日本語の書籍を中心にスキャンして検索性を上げたいって人は素直に ScanSnap か ES-D200 にするべきでしょう。
あるいは、すでに日本語 OCR ソフトを持ってるなら問題ないのかもしれませんけど。
ついでに
Ubuntu ( 10.04 )ではスキャナが認識されませんでした。
もしかすると開発中のドライバとかあるかもしれないし、英語のフォーラムを探して……とかやればいけるのかもしれないけれど、私にそんなスキルがあるわけないのでした。
助けて!うごかし隊!
総評みたいなもの
だいたい購入前に調べて考えた通りであって、私の目的に適してて一番安いという結果におおむね満足してます。が、他人にはおすすめしません。
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