なんか数奇勝手にもほどがある小屋だか茶室だかガレージだかがあった。
板橋区にて。適当にダラダラとママチャリこいでたら、なんかすごいの出てきた!有名なのかどうかは知らない。
数奇屋建築ってのは、武家風の作法でガチガチに決められた書院造りが嫌になった風流大名(古田織部とか)が、作法に縛られず
「数寄勝手《すきかって》に書院造りに茶室風を取り入れたので」
数奇屋建築なんだとかどうとか。本当かどうかは知らんけど。
その心意気を正しく受け継いだ数寄とわびさび溢れる建物と言えましょうな、これは。
たとえ武士であっても少し頭を下げてかがまないと入れないようにすることで、ゴミアートに身分は関係ないことを表現しているのだと言われている。誰に?
……最初は居酒屋かなにかかと思ったんですが。
「それなら、まだ、理解できる」
から。でも、そうじゃないっぽい。
本来の使われ方とは若干異なるけど、この建物をレッテリングする適切な言葉があるとすれば「ゴミ屋敷」
一見、乱雑に見えてよく見るとたしかに乱雑な長押が素晴らしく乱雑だ。単なる横長い板っきれを長押と呼んでいいのなら。
しかし混沌という名の調和がある。「きたな寂び」とでも言おうか。茶室と庭園とゴミアート、全部あきらめたくなくて融合させたらこうなりましたというところだろうか。
前ブログのコメント欄より転載
ハシカン ゴミ屋敷風だけど空き缶とかビニール袋とかが含まれてないのでちゃんと手入れしてあるのが分りますね。これは粋なんでしょうかw
桝田道也 バランスとか「ちゃんと勉強した人がやってる感」がありますよね。
っていうかゴミアートって現代美術やる人間が
一度はかかる病気みたいな。
卒業できずに中途半端なこじらせかたしたらこうなる気がw桝田道也 コンセプトはちょっと痛いけど
純粋に作品として出来がいいから評価に困る。けおら これ、人が住んでるんじゃなくて、
ナニかお祀りしているのでは?桝田道也 なるほど。
倉庫か何かに使ってんだろう、と思ってましたが、
言われてみるとたしかに祠っぽいですね。