トートバッグをリュックのように背負えるように改造した。
上の写真の通りである。トートバッグをリュックのように背負えるように改造した。今後の私の旅行用メインバッグになる予定だ。
肩ひもは着脱可能。リュックのように使う必要がないときには、肩ひもを外してしまえるようにした。
既製品で、リュックのように背負うこともできるショルダーバッグ、なんてものがあるのは知っている。昔、持ってたし。が、あるにはあっても、
選択肢が少ない→色とサイズと価格と機能で希望のものは見つからない→なら作るしか。 ……という流れで、改造で自分の条件をクリアすることにした。
1 なぜトートか
昨年まで、旅行用カバンはリュックだった。数年使って愛着もあったが、底に穴が開いたので残念ながらお別れした。
そして、ここ数年の経験から、旅行用かばんは舟形トートが良いのではないか?と思うようになった。
まず、私の旅行は基本、電車だ。ママチャリのときもあるけど、この場合はカゴがあるのでカバンの種類はそれほど問題にならない。
リュックの利点は、両腕が空くところだ。難点は荷物を取り出すのが面倒な点だ。
そして、先代リュックが成仏してからずっと新しいリュックを探してたのだけど、どうも良いリュックが見つからなかった。
まず「シンプルかつ大容量のリュックが少ない。あっても高価」なのだ。
ポケットとか、ひとつあればええねん。なくてもええくらいや。使いもしないサイドポケットやら内ポケットいらんねん。なにその、すぐちぎれそうなゴム紐みたいなん。そんなすぐ破れそうなメッシュのペットボトルホルダーとか要らんし!ピッケルホルダーとか装飾でしかないなら外せや!というね。
そういうのがないシンプルなやつもあるにはあるけど、高価であるか、容量が少ないかの、どっちかだ。 でかいリュックはポケットを山ほど付けねばならないという業界のルールでもあるのか。
THE NORTH FACE も外観はシンプルだけど内ポケはてんこもりだ。だいたいあのバカでかいロゴのせいで、
「なんでわしがお前んとこの広告塔にならなあかんねん」
という気持ちが先に立つ(使ってる人には申し訳ないと思いつつ書いてます)。そもそも安くないので、最初から対象外だ。
そして、色は黒以外がよい。黒は山に登った時、蜂を警戒させてしまう色だから。しかし、リュックというものはなぜか、他の鞄よりずっと黒が多い。おそらく、アウトドアで汚れやすいものだから、汚れが目立ちにくいよう、黒を選ぶ人が多いのだろう。
というわけで、条件に合う製品が見つからないので、旅行用かばんをリュック以外で検討することにした。
公共交通で移動するなら、車輪付きキャリーバッグが人気だ。私もひとつ持っていた。
しかし、背負えないというのは、山の城などにも行く私にとっては、かなり不便であり、ほとんど使わなかった。
そして、車輪付きキャリーバッグは、車輪が壊れたら、ただの重いカバンでしかない。 私が買うような価格帯の製品は車輪交換のできるようなものじゃない。車輪が壊れただけで役に立たなくなるものを、もう一度買うか?と言われたら、騙されるのは一度で十分だ、なのであった(※別にメーカーは騙したわけじゃない。悪意のある身勝手な感想である)
というわけで、電車旅行で遠出するときには、以前はキャリーカートにリュックを載せて、とやっていた。カートの使えないような所では背負えばいい。
これは中々、合理的であり、特に駅でコインロッカーにキャリーカートと不要な荷物を放り込めば、山の城を見学してる間は両手もあいて、非常に快適だった。トレッキングステッキが必要なほどの急峻な山の城を見学するときは、両手が空いていることは重要だからだ。
また、車輪付きキャリーバッグにくらべてキャリーカートは総じてタイヤが大きいので、段差に強いという利点もあった。
しかし、このキャリーカート+リュックにも難点はある。リュックは基本、キャリーカートで運ぶことを想定してないので、固定のために引手を通すための部分もなく、リュックベルトがブラブラして車輪に巻き込まれたり、ということがあった。
ここで話を戻そう。リュックはやめる。しかしキャリーカート+バッグの合理性は引き続き使う。たくさん入って頑丈でシンプルで、荷物の出し入れがしやすいとなると、トートかボストンである。
いざというときにはリュックのように背負えるとよい。そして必要のないときはリュックベルトを外してしまえるのがいい。キャリーカートの引手を通すための部分もあるとよい(旅行用の商品として、そういう引手を通すための横ベルトのあるトートが結構ある)。ボストンは背負いにくそうだし、キャリーカートを想定してないカバンだ。
荷物の出し入れのしやすさもトートの方がボストンより上に思える。ただし巾着トート、お前はだめだ。ともあれ、トートにするとしよう。
方針は決まった。
「シンプルで頑丈そうで、そこそこの容量(40L前後)があって、安く(2,000 円以下)、黒以外の色のトートを改造して、リュックベルトをとりつけられるようにする」
である。
ちなみにリュックベルトは去年の年末に買っていて、年末旅行で車輪付きキャリーバッグを無理やり背負うのに使った。キャリーバッグというものは堅くて、背負うと感触が悪かったのも、トートにしようと決心した理由のひとつだ。