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[装備] マリンシューズを旅行用履き捨て靴にする

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撤退日記(14) マリンシューズを旅行用履き捨て靴にする

※ この工夫はその後、継続されなかった試みです。つまり失敗でした。その理由は記事の最後に追記しました


マリンシューズを買った。海へ行く予定はない。旅行中の乗り物内や平地で使用し、旅行が終われば捨てる履き捨てスニーカーとして買ったのである。

マリンシューズ

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近所のホームセンターで 1,000 円強だった。買ったはいいが、帰宅して開封したら片方に中敷きが入ってなかった。さすがにドウシシャクオリティ、あるいはメイド・イン・チャイナあいかわらずという気持ちが。

余っていた中敷きがあったので、それを使うことにした。返品・交換めんどい。

さて、千円程度の出費とはいえ、なぜ、旅行用にわざわざマリンシューズを買うのか、説明したい。

そもそも、夏の長期旅行は足クサとの戦いである。私のようにやたら歩く旅行をする人間にはとくに。

冬だって菌が繁殖する要因は多く、むしろ冬の方が要注意といわれたりもするが、やはり経験上、ガチ対策が必要なのは夏だ。

しかし、長い距離を歩いたり、山の城や史跡にも行くのに、サンダルというわけにはいかんのだ。 昔、ふつうのズックでちょっとした鎖場もある程度の山道のある城へ行ってしまったことがある。 あとになって、
「このひと、死ぬ気かなと思いました」
と叱られた。山をなめてはいけない。

というわけで、舗装されてない山道が旅行に含まれるなら、最低限、ちゃんとしたスニーカーで行くようにしている。 いや、トレッキングシューズで行くべきなのだ。なんとなれば、私は昨年末の旅行で、足首をひねってしまったのだから。

 >戦国の八百年前に到達していた高み 筑前国大野城 | 桝席ブログ
 http://www.masuseki.com/wp/?p=9763

ところが、ここで問題が起きる。しっかりした靴は、きゅうくつで蒸れるのだ。通気性も良い高機能高価格のスニーカーなんてわしの収入で買えるもんか。ぷんぷん。

ようするに、安靴をずっと履いてると足クサ問題が発生する。電車やバスではエコノミークラス症候群の原因にもなる。 せめて平地や乗り物の中では、通気性の良い軽くてゆるい履物で過ごしたいのである。

そういうわけで、むかしは携帯スリッパを持ち歩き、電車やバスの中では、それで過ごしていた。なに、電車の中では、さほど他人の目など気にならないものだ。

しかし、乗り換えのときは、さすがにホームでスリッパというのは恥ずかしかった。かといって、たった5分の乗り換え待ちのために靴を出して履いて、電車に乗ったらまたスリッパに……というのも、めんどくさい。

そんなこんなで、スリッパ作戦に限界を感じていたころ、発見したのがマリンシューズだった。昨年、2016 年の夏だったと思うが、もしかしたら 2017 かもしれない。

天啓があった。これだ!である。マリンシューズを海以外で履いて、何の問題があろうか、いやない。

履いたまま海や川に入ることを前提としているので、通気性がよくて濡れてもすぐ乾く。足クサ知らず、とまではいくまいが、菌の繁殖はしにくい靴だ。

塗れた環境で使うことを前提としているので、ソールがゴムだ。ソールが PVC のスニーカーは、路面が濡れてると滑りやすくなるので、好きじゃない。

基本、安い。ホームセンターでだいたい千円くらい。このへん、(たとえば災害などを想定した)携帯スニーカーだと、¥2,980前後が多くて、ちょっと躊躇してしまう私だ。

そのうえ、いわゆる携帯スニーカーって、いがいとかさばるし、軽くもない。その分、ソールはしっかりしているが、私は数日間の旅行のあいだだけもってくれれば、それでいいのである。三千円の靴が高いと不平を言う人間が、千円の靴を数日間で履きつぶそうってんだから、我ながら、なんだその金銭感覚?と思うが。

安いだけあって、マリンシューズのソールはペラッペラだ。路上の小石の感覚がよくわかる、素足感覚に近いほどソールが薄い。だから、災害時用の携帯スニーカーとしてマリンシューズを検討するのはやめたほうがいい。ガラスの破片を踏んでケガをしかねない靴だから。

と、以上の理由をもって、数日で履きつぶすことを前提とした、安価な軽量携帯履き捨て足クサガード靴として、マリンシューズを採用するようになったのである。

ぶっちゃけ、町でマリンシューズを履いても、スリッポンを履いてる人とたいして見分けはつかない。 私のようなオッサンが履くと、なんか浮いてしまう感じではあるが、まあ、身に着けるものに頓着しない人間だと思われるだけだ。そして、それは当たっている。

折りたたむとこんな感じ。トランクスを丸めたくらいのサイズか。重さは左右合わせて 150g ないくらい(体感。はかりを持ってないので)。中敷きを抜けばもっと小さくなるだろうとは思う。 マリンシューズ

この夏でも、電車の中やレンタサイクルで回る街中では、このマリンシューズで過ごし、山城では持参のトレッキングシューズに履き替える運用の予定。そうすると、旅行が終わるころに、ペラッペラのソールに穴があくくらいの塩梅になってるだろうと思うんですがね。

追記:想定通りにはいかなかった報告

上記の作戦だった 2018 年夏旅行ながら、結果を正直に認めると、期待通りではなかった。

まず、初めてこの作戦を使った 2016 だか 2017 のときは、マリンシューズのデザインが靴っぽかったので、平地で履いてもさほど変ではなかったけど、2018 年に買ったやつは、あまり靴っぽいデザインではなかった。

つまり、マリンシューズはソールが非常に薄いので(だからこそ軽くて折りたためるのだが)、なんだか靴下のまま外を歩いている人に見えてしまったのだった。

そして、初回時はリハーサルで中敷きがずれやすいという問題があることに気づいて、旅行前にボンドで中敷きを固定して、ことなきをえた。しかし 2018 年はそのことを忘れ、前回はうまくいったという印象だけで出発してしまい、歩いていくうちに中敷きがズレる問題に閉口するハメになった。

さらには、私が旅行における問題としていたのは重量であり、体積ではないと判明した。だったら、千円のマリンシューズでなく、百均のクロックスもどきでよかったのである。

 

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