二ヶ領用水久地円筒分水などを見た。
2日目。川崎から板橋まで、あっちへフラフラこっちへフラフラしながら帰った無計画旅行の真骨頂な帰路の記録。
前編はこちら→荒崎のうねうねしましま波食岩 – 桝席
野宿、明ける
顔に当たる雨粒で目を覚ました。寝美身に水。〝美〟ってキミ、あつかましいな。
雨のしのげそうな場所はプロの方でいっぱいだったからな。 屋根のないベンチで野宿りゃ、そういうこともある。
午前4時30分。3時間半ほど眠れた。多少、睡眠不足だが再出発。歩こうとして、足首がピッキピキになっているのに気がついた。ヨロヨロ。こんなんで本当に板橋まで帰れるのかいな。
川崎。多摩川。朝。晴れていれば埠頭の方へ行って京浜工業地帯の向こうに昇る朝日を撮ろうと思っていたが、小雨がパラつく曇天だったので素直に多摩川沿いに北上した。
行きは板橋→都心→川崎というルートだったが同じ道を戻ってもつまらないので、 帰りは川崎→多摩→板橋で行こうと決めた。
どっかのお寺の説教。イラスト付きはめずらしい。しかもイラストが味わい深い
なんか胸元を食い入るように見てるような……
人の横顔に見えた。見えませんか?じゃあいいです。
小杉御殿町西明寺。
西明寺。川崎市中原区にある真言宗智山派寺院
http://www.tesshow.jp/kanagawa/kawasaki/temple_nakahara_saimyo.html
川崎市中原区小杉御殿町1-906
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「げぇっ!先週、定価で買ったソフトがもうワゴンに!」
「あ、マイバッグ持ってるんで袋は結構です」
ええ~!もうゼルダの子守唄のメロディ忘れたよ~。
〝丸に三つ鱗〟ですな。
等々力緑地公園で休息
まだ睡眠不足だったので、夜が明けたあたりに等々力緑地公園のベンチで2時間ほど仮眠した。 夜、駅前で寝てると浮浪者に見え、昼に公園で寝てると暇なオッサンに見える不思議。
サルスベリの花。なんかブレた。雨露がキラキラ輝いていて綺麗だった。朝日と朝焼けは撮れなかったが、雨天は雨上がりにこういうお楽しみがある。
「おしりアターック!」「ぐぼぉっ!」
私が仮眠する前に一眼レフで蓮の花を撮っていた人が、 2時間たってもまだその位置で撮っていた。 蓮に蝶か蜂か鳥がとまるのを待っているんだろうなぁ、本気で写真やってる人は違うなぁ、と感心した。 そのあとしばらくして、その人が移動したのでその場所に行ってみたら、 蓮の花弁が一枚、落ちてしまっていた。それで撮るのをやめて移動したのか。
たしかに、これでは台無しかもしらんけど、狙ったように手前の花びらだけが落ちた状態ってのも中々ないんじゃないか。これはこれで断面図のようで面白いと思った。
ああ、ピントが合ってない。
Caplio シリーズの特色(?)のM連写でカモを撮ったら、水面の模様と相まってアート・アニメみたいな面白い画になった。
M連写は面白い機能だと思うけど、いまいち使い所が難しい。スポーツやダンスを撮るのに良いんだろうが……
第ハ八イツ……じゃなくて第八ハイツ。まぎらわしい。こういうの好きだ。
二ヶ領用水久地円筒分水
前日は、日没までに荒崎海岸という制約があったが、 帰路は体力の限界までに自宅にたどり着けばいいんであり、日没を気にする必要も無かったので思う存分、無計画にあっちへこっちへフラフラと自分の嗅覚を頼りに自転車を漕いだ。
なにか面白いものはないか、適当に流すときの基本となるのは川があれば川沿いに移動するという手。
やっぱり生き物の営みの基本は水だ。水があれば樹木があり、生物がいて、人の営みがあり施設がある。
そんなわけで、ちょいと良い感じの水路(二ヶ領用水路)があったので、それに沿って、ちんたら北上してたら、ごっついものにぶつかった。
うお。これは!DPZの記事で見たことあるぞ!ここだったのか!
@nifty:デイリーポータルZ:気になる堰、そして円筒分水へ
http://portal.nifty.com/2007/05/18/b/3.htm
この記事もすばらしかったけど、やはり生で見ると感動が違う。これはいい。ここはいい。すごくいい。
川崎市教育委員会:二ヶ領用水久地円筒分水
http://www.city.kawasaki.jp/880/page/0000000312.html
川崎市高津区久地341
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はじめからここを目指して来たわけじゃないから楽しいんだよなあ。 こういう楽しさがあるから、無計画であることにこだわってしまうのだ。
二ヶ領用水久地円筒分水(動画)
(クリックで再生。動画を再生するにはvideoタグをサポートしたブラウザが必要です)
トイデジ(VQ1005)の映像も含みます。画質については目をつぶっておくんなせえ、
ニコ動
それにしても円筒分水は良い。ダム穴にも通じる魅力がある。 DPZの人はその後、円筒分水めぐりの旅に行っちゃうほどにハマッていたけど、
@nifty:デイリーポータルZ:円筒分水とかっこいい水路
http://portal.nifty.com/2008/06/26/b/
気持ちは良くわかる。私も巡りたい。
狛江市ってはじめて来た
赤と青の家。リートフェルト・リスペクト?(だったら窓の格子は黄色でないと……惜しい)
多摩川水道橋。かっこええ。
狛江市古民家園。考えてみれば上京してもう十ウン年だが、狛江市に来るのは初めてだ。 この古民家園は、古民家が一棟あるだけと規模は小さいし武州によくあるタイプの古民家で、さほどめずらしいものでもない。でも、なんとなく雰囲気が良かった。空が広いからかな。
むいから民家園 古民家園http://muikara.cmsdehp.com/
東京都狛江市元和泉二丁目15-5
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あちこちの市や区にある、この手の古い農家ってだいたい間取りが同じだ。 現代の建て売り住宅並みにテンプレ共通。 電気の無かった時代には採光をどうするかが重要だったろうから、レイアウトに関する自由度が少なかったんだろう。
ところで、この二本の竹がよくわからない。中世日本の資料でも見た記憶がない。
これはなんだろう?何に使うものなのだろう?管理人に尋ねてみた。
「あれはイベントで大そうめん流し会を催したときの入場門にしたんですよ。あの二本の竹にいろいろ飾りを付けましてね」
とのこと。歴史的なものではまったくなかった。
しかし、ヤシの木みたいになった竹の棒の先が風でゆらゆら揺れてて、風流だった。 まっすぐな竹が途中から優雅に曲線美を描いている様がすばらしい。 何かの役に立つわけではないけど、でかい日本庭園を持ってる人は作るといいと思う。 妙に味わい深い。
タコのすべり台。調布駅前。前日の話の続きになるが、こういうのが洗練されてて、かつ子供にとって良いデザインだと思う。
ボーグ・キューブっぽい家。完全な立方体じゃないのが惜しい。っていうか完全な立方体だったらジョブスに買収されてたね、きっと。
深大寺
多摩(小平市)に十年以上、住んでいたくせに深大寺は近くを通ったことがあっても参拝したことは無かった。もったいない。特に深大寺のそばの神代植物公園。これを素通りしてたとは。
神代植物公園|公園へ行こう!
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index045.html
調布市深大寺元町二・五丁目、深大寺北町一・二丁目、深大寺南町四丁目
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トカゲ(カナヘビ?)様!いつも素早くカメラからお逃げになるあなた様が、そんなお立ち台の上でポーズをとってくださるなんて!
マジっすか?ここまで寄っていいんスか?
トンボ。青い。名前はよくわからない。体が太いからイトトンボではなさそうだと思うのだが。
深大寺。神代植物公園で興奮しすぎて、深大寺はわりとどうでもよくなってしまっていた。
かわいい。このデザインでストラップにするといいと思う。
やっと23区内まで戻ってきた
このCIマークのデザインってすごくないかな? 楕円二つの積を塗りつぶし+点二つで垂れ耳の犬に見える。 秀逸なデザインだと思う。
石神井公園。ここも近くを通ることはあっても、じっくり歩いたことはなかった。
ハチ。写真を撮るために寄るのがちょっと怖い。
ガ。蛾は英語で言うとモス 。よくわかるよ!だってモサモサしてるもん(子供発想パワー全開ッ!)
練馬区谷原のスダジイ。単なる保存樹木。枝ぶりがカッコイイ。このくらいかっこよくても区の天然記念物には入らないのか。どこの世界も競争が激しくていやんなるね。
旅の終わり
まるでゲームのエンディングのような光。長かった旅は終わり魔王は倒され世界に光と緑が戻り捕らわれてた姫は俺の嫁。
あたたかく…………心地よい…………体中の痛みもまた、それが愛しい…………
と思ったら、このあと凄まじい夕立でズッブ濡れになったんですけどね。
いやー、楽しかった。2日目の走行距離はだいたい 65km くらい。 2日間のトータルは約 155 km。ちかれたびー。
前ブログのコメント欄から転載
名無し ご無事で何より、雷雨の日じゃなくてよかった。
いろんなところに面白いことが転がっているんだなあと感慨深いです。
桝田道也 そですね。そんなに遠出しなくても、
ほどほどの範囲内でまだまだ見てないものはたくさんあるんだと
気付かされました。収穫、収穫。
名前なし フットワーク軽くて妬ましいです。(更新含む)
こちらは車検だの
道中でトラブったバイクパーツの修理対応だので
さらに数十万が吹っ飛ぶようでお腹痛いです。腰も。
無収入なのに。。
桝田道也 >フットワーク軽くて
オリもいま仕事がないんだよぅ。暇なんだよぅ
無収入ナカーマ