日記 2013-10-27~11-03 ストレッサー
秋のトカゲ。正面から撮ることかなわず。
まあ、いろいろと。主に自分が悪い理由でやらかした失敗を、隠しつづける度胸がないがために正直に告白して当然の結果として顰蹙を買い、怒られて、できて当然のことができない自分への自己嫌悪と正直は美徳だと思い込んでる甘ちゃんな自分への自己嫌悪のダブルタイフーン命のベルトで、暗々鬱々とした日々。
ガテンなバイトしていて良かったと思う。体を動かしているあいだは、ストレッサーを忘れていられる。それでも集中力を欠いてミスしまくりだが。
そんなぼやきを日記に書いて、読まされるほうもうざいとお思いでしょうが。
あの擬人化漫画ををもう一度読みたい : 2chコピペ保存道場
http://2chcopipe.com/archives/51911212.html
朝起きて、Amazon の在庫をエゴチェック(なんでもエゴをつければいいと思っているやつ)したら、在庫が一掃(といっても2点)されて、中古も4点ぐらい減っていたので、 なんだろう……と思ってエゴサーチしたら、どうやらこれが理由らしかった。ありがたいことです。ありがたいことです。
いま、Amazon じゃすぐに届かないかもしれませんが、 セブンネットとか hontoとか 楽天ブックスとか 紀伊国屋とか TSUTAYAとか ヨドバシ.comとかありますよ!ありますよー!……リアル書店は、もう置いてないとこがほとんどじゃないかなあ……
Casteller – YouTube
武田信玄の言う「人は石垣、人は城」って、こういうことか!(大誤解)
h3 id=”11-03″>日記 2013-11-04~11-07 筆洗パレット筆拭き去年の写真。東京 23 区内で唯一の渓谷、等々力渓谷にて。去年の今ごろ、訪れた。
紅葉を見に行ったのだけど、2~4週間くらい早かった。ちょびっとだけリベンジしたいけど、 わざわざもう一度行くほどでもないなあ、といったところ。去年は世田谷代官屋敷、次大夫堀公園の古民家園、岡本民家園も回るという別目的があったしね。
うーん……渓谷?という気もしないでもなかったけど、東京のど真ん中だと考えれば、たしかにこんな場所が!というちょっとした感動のある木立と遊歩道と清流ではあった。
やっと清書も終わり、喜び勇んで彩色……と思いきや、絵の具が見つからず、部屋をひっくり返して探す羽目に。
それくらいちらかってるわけだから、筆洗やパレット、筆拭きを置く場所にすら苦労する状態であって、掃除したほうがいいというのはわかっているのだけれど。
そんなこんなで楽しい彩色中。自分は凡ミスの多い人間だから、若い頃はアクリルガッシュのような、
「失敗したら塗りつぶして直せる」
画材じゃなきゃだめだと思っていた。そういう意味ではデジタル最強だ。
ところが今、もちろん内容や時間やかけられるコストに合わせてデジタルもアクリルガッシュも使うのだけど、趣味として描く楽しさをもっとも感じられるのは透明水彩だ。
この、頻繁にイレギュラーが起きるわりに修正の難しい画材がね。たのしくって。
イレギュラーが起きることは前提で、臨機応変に対処していく。 パレットの上の絵の具を紙に塗ったらどんな風になるのか、予想できたりできなかったり。 どういう仕上がりになるか、最後まで自分でもわからない。それが楽しい。
Blade Runner – The Aquarelle Edition (Teaser) – YouTube
透明水彩のコマ撮りでブレードランナーを再現。
かけた労力はすごいと思うけど、映画のチョイスが間違っているんじゃないかなあ。
日記 2013-11-08~11-12 蝙蝠の乱舞のような
人を怖がらないどころか、足元まで寄ってきて
「なんやい、エサのひとつもよこさんと写真を撮るだけかいなワレ。お?」
と凄んでくる野良猫。
とつぜんのにわか雨。急な突風。見上げると、曇天の空を埋め尽くす蝙蝠の乱舞のような落ち葉吹雪。顔を打つ雨粒。
落ち葉の舞い散る様子ってのは桜吹雪におとらず美しいものだけど、そんな比じゃなくて、ただただ、息をのむほどの、灰色のダンスフロアで催された黒と赤褐色の舞踏会の妖しげな美しさに圧倒された。あわててカメラを出したが、そのあとそれほどの落ち葉吹雪を起こすほどの風は吹かなかった。あとで知ったが、この日(11/11)木枯らし一号が吹いたらしい。
同じくらい美しさに震えた経験は過去に二度、ある。
京都の郊外の霧雨の中の竹林と、小雪の降る日光東照宮だ。
どうも、小雨・小雪・落ち葉と寂びを感じさせるものが「降る」のに弱いらしい。
そして、無彩色の世界、水墨画的情景に弱いらしい。
何度も日記に書いてるけど、電子書籍で出すための翻訳本のための挿絵を描いていて、それがなかなか終わらない。
20枚以上のフルカラー挿絵、それもアナログ挿絵って、想像してた以上に重労働だった。しかし始めちゃった以上、泳ぎきらねば。
ここ数年、重要なメールがスパム判定されて困る> GMail 。どこか良い乗り換え先、ないかしらん。
Zoochosis Presents: Escalator – YouTube
よくまあ、こんな良いアホ顔ができる俳優を見つけてきたものだと思う。
表情だけでなく演出その他も完璧。この伏線の張りかた、使い方ったら!芸術的に至高のアホバカCMだ。
日記 2013-11-12~11-17 情報の追加
脚がでかいから最初はカマドウマかと思ったけど、まだら模様じゃないし、ちがうような気もしてきた。すごく小さい(下のほうに写ってるのは人差し指)
6月からダイエットを続けて、とうとう -12kg 達成で、あと 2kg 減らせば理想体重だ。
なんか色々と考える。年齢のわりに、血管が浮き出てない方だと思ってたけど脂肪で隠れてただけだったんだなあ、とか。やっぱり腹の肉からは落ちていかないなあ、とか。顔の脂肪が減ったら小ジワが目立つなあ、とか。
しかしまあ、半年前の写真を見て、誰だこのデブ、とかも思う。自分で笑ってしまう。ぱっつんぱっつんや。単純に健康のためのダイエットであって、痩せてモテたいとかそういう下心はほんの 97% くらいしかないのだけど。
思い出したように、Open Street Map を編集。
OpenStreetMap | MASUDA mitiya による変更セット
主に近所(と個人情報を垂れ流し。私の住居を探す暇な人なんかいないと信じてますよ!)
OSS って、マンションとかもいちいち入力されてたりするけど、私は個人的に、いまの標準的な帯域幅やサーバのパワーを考えたら、その情報は無いほうがいいと思うので、そこは貢献できる場所でも、あえて貢献していない。
ウィキペディアでもそうだけど、情報の追加もやりすぎるとかえって不便なものだ。 でも、人々の善意で成り立ってるものは「善意の不必要な貢献」を拒否しにくいという欠点があるよね。オープンソースにつきまとう問題だ。すべてのプロジェクトが Linus のような「優しい終身の独裁者」を獲得できる幸運に恵まれるわけじゃない。
Hombre usa una botella de pla’stico como trompeta! – YouTube
このトランペットの作り方が知りたい。
日記 2013-11-18~11-23 馬肉料理
年に一度の、故人を忍んでの飲み。今年は錦糸町の馬肉料理居酒屋『馬力』。写真は人生初のレバ刺し(ただし、馬の)を食べてるところ。
毎年、鹿児島料理か、すこし譲って鹿児島の焼酎のありそうなお店をチョイスしてるのだけど、 馬肉料理というだけで、熊本料理というわけではなかった。安直に馬肉→熊本→薩摩焼酎もあるだろー、と考えた。
そこそこリーズナブルで美味しいお店だったけど、そろそろ出ようかってときに飲み物追加を聞かれて
「もういいです。終わり」
と答えたら「終わり」を「おかわり」と聞き間違えられて要らないもう一杯が出てきた。
誰が悪いというわけじゃないけど。
光陰矢のごとし。
いま、描いているのを描き上げたら部屋の掃除をしよう!と心に決めたのが二ヶ月前くらいで、それから部屋が荒れていくいっぽう。
洗濯はしてる。さすがに。パンツが臭うのだけは勘弁。部屋から一歩も出ないのであればそれでもいいけど(いいのか?)
以下、ツイッターから転載。
桝田道也 @mitimasu
本年度の忍ぶ会終了。8年目だから九周期かな。プライベートなことだけど大事なことが判明したので忘れないうちに記す。
00:47
桝田道也 @mitimasu
毎年、錦糸町で飲んでるのは三人が初めて飲んだのがそこだったからという杉作さんが言うからで、私は「そうだったっけな?」と完全に記憶の彼方だったのだけど。
00:49
桝田道也 @mitimasu
川畑先生にとっては、はじめての同業者の友人との飲みということで、けっこう重要なイベントだったらしく、「先輩に錦糸町へ飲みに連れて行ってもらった」と実家に報告したほどだったらしい。
00:50
桝田道也 @mitimasu
錦糸町が選ばれたのは、私と川畑先生と杉作さんの現住所から中間という以上の意味はなかったのだけど。
00:52
桝田道也 @mitimasu
ともかく、そういう報告を実家にしたという話を鹿児島にいったとき川畑先生のお祖母さんがなされていたという杉作さんの談。いっしょにいたはずの私はこれも忘れていたのだけど。
00:53
桝田道也 @mitimasu
で、とりあえず錦糸町に集まって、特に目当ての店があるわけでもないので、駅近くのビルのそこらの居酒屋に入ったはずだと。あのビルだよと。そこまで言われて、ああ、たしかにそうだったと甦る記憶。
00:55
桝田道也 @mitimasu
東方見聞録だったか金の蔵か、いやたしか東方見聞録だった。そうそう、ここだった。この、どこにでもあるチェーン店の居酒屋が、三人の邂逅した思い出の場所だったのだ。ここで、焼酎のお湯わり梅干入りを川畑先生が頼んだのだった。
00:58
桝田道也 @mitimasu
川畑先生は、焼酎のお湯わり梅干入りの梅干を焼酎を箸でぐずぐずになるまで潰して飲むのが好きだと言っていた。私はこれをやると、お酒だかスープだかわからなくなるのであまり好きじゃない。が、この日に限っては故人を忍んでそれをやっている。
01:01
桝田道也 @mitimasu
8年ぶりに入った錦糸町の東方見聞録には注文用のタブレット端末があった。時代は変わる。
01:04
桝田道也 @mitimasu
杉作先生も「猫なんて~」が当たってあまり寝てないみたいだったので、健康優先でお願いしますと懇願した。スケールダウンした『青春少年マガジン』みたいなことになったらやだよ。もう青春って年齢じゃないけど。
01:07
桝田道也 @mitimasu
ビッグになって豪遊しようぜ!って言って笑ったんだ。8年前。三人で。
01:08
桝田道也 @mitimasu
おやすみ。
01:08
桝田道也 @mitimasu
寝る前に。 / 「猫なんかよんでもこない。」原画展&サイン会が新宿で (コミックナタリー) – Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131020-00000028-nataliec-ent
01:25
桝田道也 @mitimasu
杉作先生の水彩絵はアニメ背景でかつて有名だった(現在は解散した)小林プロで培われたという事実はあんまり知られていない。
01:28
Twitter / dorufujix: @mitimasu 月並みですが、あっという間ですね。亡くな …
桝田道也 @mitimasu
.@dorufujix いい話ですね。記憶が薄れないうちに、彼に関するエピソードを思い出しては書き残して共有していきましょう。
08:17
桝田道也 @mitimasu
わりと酔っぱらったわりには、二日酔いはほんのり、という程度の目覚め。梅干し焼酎のおかげかしらん。
08:21
Crashing a Camera Copter in China’s Grand Canyon – YouTube
中国の恩施大峡谷で、ナショジオの撮影者がクアッドコプター墜落させちゃったよ~テヘペロ的な動画。
そんな言うてる場合じゃなくて。一歩間違ったら貴重な自然遺産が一部破壊されてたかもしれんわけで。
熟練しているはずのナショジオのチームでさえこうだ。前々から言ってるけど、行政は天然記念物や文化財をラジコンヘリ・ラジコン飛行機の空撮事故からそう防ぐか、真剣に向き合わないといかん。
日記 2013-11-23~26 忘年会
青木さんに忘年会へ誘われたので新宿へ。
いつもながら金欠で参加費は少々痛く、かつ、知り合いが青木さんしかいなさそうで、ぼっちパーティーになる可能性が高かったのでちょっと悩んだ。
でも、レンタルスペースでやるってことは、確実に青木さんの手料理が食べられるってことであろう!そこらの居酒屋での忘年会ならともかく、これはぼっちになってでも参加する価値があるだろう!と判断した。判断はまちがってなかった。美味しくて楽しい時間を過ごさせていただきました。
あと、会場のすぐ近くで、杉作さんの原画展もやってたから。目的がふたつあるなら、重い腰も軽くなる。
昼頃ついて、まだ早いのでそこらを散歩(といいながら、3km は歩いた)
行けるなら花園神社の三の酉を見たいと思ったけど、迷って牛込の方に行ってしまった。
迷ったおかげで見られたもの。浄栄寺の山門『甘露門』。新宿区指定文化財。新宿区では数少ない江戸時代の建造物。大田南畝と縁が深く、南畝はこの門を『甘露門』と名付け、浄栄寺でたびたび会合を開いたそうな。説明板の受け売り。うーん、江戸文化人サロンのかほり。
そんなこんなで迷って、花園公園まで行って三遊亭円朝旧居跡などを見て、おなかもすいたので花園神社はあきらめて、杉作さんの原画展へ。
さすがに上手かった。特に二階のが良かった。猫がたくさんいる絵だと、ちょこちょことタビ猫どらのすけが描かれてるのがいいっすね。
あと、コピーではあったけど、(おそらくデビュー直前の)猫四コマなども読めた。
店主と話をしたけど、猫好きなのはもちろん、マンガ好きでもあるらしかった。マンガ通に好まれる作家の原画展やサイン会をたびたびやってきたお店らしい。前日がサイン会だったのだけど、盛況の様子が写真つきで新聞紙面を飾っていた。めでたい。
そして、ずいぶん歩いたからお座敷だと足が臭うかもな……と気にしつつ、青木さんの忘年会へ。
(いちおう、そういう話は聞いていたけど)生ハムの原木とかあるし、あまり忘年会らしからぬ雰囲気と自分の普段の食生活とのギャップが。
おでなんか生ハムメロンを食べたことがあるってだけでも尊敬しちゃうのに、
「柿と生ハムが美味いっすよ」
だの
「生ハムメロンならマスクメロンじゃなくて、瓜っぽいメロンがおいしいですよ」
とかいう言葉がポンポン出てくるんだもんなあ。(ちなみに生ハムメロンはお歳暮でマスクメロンをもらったとき、真空パックの生ハムを買ってきて自分で作って食べたことはある。美味いと思った)
「(参加人数と食いでを考えたら)元がとれると思いまして」
購入したという生ハム原木。さすがにこれはほとんどの参加者が初体験。
ちなみに上の写真は原木の向きが逆。ヒズメの後ろが下側に来るように固定しないと安定しにくい(と、この写真のあとで、そうアドバイスされたことを作業に当たった人が思い出した)。
お抹茶や、和菓子もいただいた。そして伊藤真吾棋士がカードゲームの人狼を持ってきていたので、教えてもらいながらプレイした。面白かった。興味はあっても、やる機会がなくて。『王狩』や『茶柱倶楽部』の青木さんの忘年会らしい食べ物や人脈。
私は考えてることがすぐ顔に出ちゃうんで、人狼は(たぶん下手だろうから)最初のプレイの印象が大事だろうなー、と思ってた。上手く面白さを教えてくれる人を待っていた。待ったかいがあった。やったのはほとんどがワンナイト人狼だったけど、面白かった。
いやほんと、図星を突かれると頭が真っ白になって咄嗟のウソがつけなくなる人間だ>自分。平常時も弱く、いざというときに弱い。いつ強いねん、ちゅー話や。
女性率が高くはなやかな忘年会でした。
霜ばしら – 九重本舗 玉澤
http://www.tamazawa.jp/body_products_shimobashira.html
青木さんの忘年会で、一個ご賞味させていただいた。 こんな和菓子あったんだ!と驚かずにいられない上品で美しくてふわふわで口の中ではかなげにかろやかに溶けていく飴だかなんだか。ごちそうさまでした。
缶のデザインも最初(ロゴが見えない後ろから見て)
「北欧のお菓子かな?」
と思ったくらい、洗練されてる。ステキすぎ。
日記 2013-11-27~2013-12-11 ネットショップ的なページを
赤塚氷川神社前の参道。けやき並木。夕暮れ時にきれいな場所なので、ついつい撮ってしまい、似たような写真がたまっていく。
ちゃんとネットショップ的なページを作ろうと、古いエントリを移動させたり結合したり新たに書いたりしてるけど、なかなか進まない。
Amazon と パブー以外にも販路を増やそうとすると、こちらの手間が格段に増えるわけで。 そして、Amazon ですらそんなに売れてないものが、他所で売れるわけもなく。
すごく不毛なことをやってる感じが。
『トムと波止場の大砲』について。センチピーズの一石三鳥の復讐のくだり。過去の邦訳のどれもが「ぼくたちはコンウェイのお母さんを(コンウェイのお母さんだから)憎んでいた(だからイタズラで復讐する)」としていたんだよね。
自分の英語力に自信がないから、すごく悩んだんだけど、センチピーズがコンウェイの母親を憎んでいたとすると、イタズラの内容(ミークスさんと結婚したいコンウェイ未亡人を結果的に応援する)と矛盾してしまうので、「コンウェイ未亡人はたしかにビル・コンウェイの母親であったけど、ぼくたちはあの憂いをおびた人が嫌いではなかった」と訳した。実際、逐語的に訳してもそうとしか訳せなかったし。
でも、過去の邦訳はプロの翻訳家による訳文だからなあ……。ドキドキ。
あとがきでも書いたけど検索エンジンがあるかないかってのはでかい。翻訳家にとっては機械翻訳があるかないかよりでかいだろう(←そりゃそうだよ!)。マジで、最強の英英辞書だ>検索エンジン。
過去の邦訳では、ペティンギルのことをホイットコムが「オールド・スクラッチのようだ」と評すくだりを、「彼のバイオリンの音色は錆びたのこぎりの音のようだ」と訳してあった。オールド・スクラッチが何かわからなかったのか、説明がめんどくさかったのか。英語学習者向けの対訳本だったから、説明がめんどくさかったってことはないと思うのだけど。
今なら、オールドスクラッチが米国の民話に出てくる悪魔の名前だということは、検索エンジンですぐにわかる。すごいね。……とはいえ、それがわかったところでホイットコムが「オールド・スクラッチのようだ」と評した理由はわからず、私の個人的な憶測を訳注に長々と書いてしまったのだけれども。
あとは訳で悩んだのは……『リバーマスの冬』かな。Sometimes I played dominos with him,and sometimes Miss Abigail read aloud to us, pronouncing “to” toe, and sounding all the eds.
の部分。
直訳すれば、「ときどき、ぼくは彼とドミノをして遊んだ。そしてしばしばミス・アビゲイルは『to』を爪先と、『~eds』を全部発音しながら読み上げた」だろうか。もはやなぞなぞである。
北国の冬の晩の過ごし方であるから、アビゲイルさんが余興として変な発音で朗読してトムを楽しませたということかもしれない。でも、次のパラグラフに「アビゲイルさんのナッター家の管理について、もうすこし」とあるので……どう訳したか、それは買って読んでのお楽しみです(笑)かなり冒険した意訳にしました。でも、なぞなぞに正解したと自分では思っているんだけどな(←赤っ恥になりませんよーに……)
さて、十月末にはリリースするつもりだった『トムと波止場の大砲』をなんとかリリースし終えて、年賀状も書かねばならんし、マンガの仕事はないけれど、やるつもりのことは山積み。
ネットショップのカテゴリを充実させて、取材に言って、描きかけのマンガを仕上げないと。
日記がおろそかになってすいません。(商売ッ気丸出しの更新が続いてたもんで、みんな嫌気がさしてるだろうと怖れながら)
The Correspondents – Fear & Delight (Official Video) – YouTube
ゾートロープ風のゾートロープじゃない映像。たぶん、映像作家は本物のゾートロープを使ったアニメーションも PV のどこかに入れたいという欲求と戦ったんじゃなかろうか。というか、私だったらゾートロープ風じゃなくて本物のゾートロープの映像だけでPVを作ろうとしただろうから、そう勘ぐってしまう。
その欲求を押さえたのが正しいのか、そうでもないのか、よくわからない。面白い映像だなあ、と思うと同時に「なんだ、本物のゾートロープじゃないのか」っていう軽い失望があった。
メイキングも面白い。やっぱり複数カメラで撮ったのね。実はカメラは一台だけで、あとは努力でなんとかしたとかだったらビックリできると思ったのだけど。
初期のタイムスライスとか「ワイヤーに吊られた状態で役者ががんばって『じっとして』撮ったようなやつもあったしさ。努力だ努力!
日記 2013-12-12~12-17 大垣へ日帰り旅行
東海道線から見えた、とあるお寺の観音像。
『トムと波止場の大砲』のリリースも済んだし、『見えたァー! 青春18きっぷで18倍たのしむ東海道本線』を大幅改訂増補して Kindle 化するために、18 きっぷで大垣へ日帰り旅行してきた。その途中で。
大垣城を見るのも目的だったのだけど、かなり駆け足で見なきゃならんかった。日帰りでゆっくり観光もするなら、豊橋くらいまでにするべきだな。
まだ年末にもなってなかったので通学・通勤客が多く、座席移動もままならなくて、あんまり撮り逃しの補完がでけんかった。いつも年末年始や夏休みに利用してたので、もっとすいてるものだと思ってた。特に静岡。そうか。あれは、クロスシート必要だわ。
今はバイトもやってるし、例年のように帰省のついでに 18 きっぷを三日分つかって寄り道を……というわけにはいかん。それでも片道二日かかるので、GWなみに休みを入れてしまってる。それで職場の仲間に申し訳ないと思う程度に奴隷根性が育ってます。 せめて寄り道せず一日でも早く東京に戻ろうと。
片道二日×2。じゃあ 18 きっぷ、一日分、余るじゃん>大垣いっちゃえー、みたいなノリで行って来ました。余った分を金券ショップに売るのめんどい。 そのうちブログに大垣城レポも書きます。
18 きっぷのレンタルなんて商売もあるんですな。一日 2,500 円。きっぷ自体が廃止になったら嫌だから、あんまりルールすれすれの変な商売はしないで欲しいなり。
? 【萌】大垣きゅん物語【ご当地】 – YouTube
大垣市内の各町を擬人化。ネタ元の範囲、狭ッ!!!!
せめて岐阜県の各市町村くらいじゃないと……。置いてけぼり感はんぱねえ。
ヲタネタは狭くて濃いほど面白いというから、大垣市民には
「あ~、わかるわかるwww」
なのかもしれんけど。
日記 2013-12-18~12-20 フルーツを取りに
大垣市駅前大通りにて。私は時間の経過がわかる場所やモノが大好きなので、こういう昭和を感じさせる建物はたまらない。ずっとこれを維持してもらいたいと思うけど、地元の人にとっては「古びた建物がすばらしい」なんてほめられても嬉しくなくて、やっぱり再開発して真新しい現代的な商業施設にしたいのだろうな。
「古びてる」のが好きなのであって、決して「寂れてる」のを求めてるわけじゃない。少なくとも私は廃墟やゴーストタウンは必ずしも求めてなくて、古びたまま活性化されたら最高だなあと思っている。(まあ、廃墟=私は時間の経過がわかる場所にはちがいないので、廃墟も好きは好きだけど)
↓ツイートから転載。
桝田道也 @mitimasu
帰宅。招待状はもらってないけど、杉作せんせの同伴で小学館忘年会に行ってきた。お互い、小学館系に知り合いはほぼいないし、タダ飯&タダ酒のんで帰るつもりだったのだけど。ああああ俺の神様がフルーツをとるために列の少し後ろに並んでらっしゃった!!!!!!!
22:39
桝田道也 @mitimasu
まだ興奮から醒めない。自分がマンガ家になって十ウン年、ついに挨拶するチャンスが!!!!どうしようどうしよう間違いないと思うけど人ちがいだったらどうしよう。とりあえずフルーツを取り終えるまで待った。
22:41
桝田道也 @mitimasu
で、様子を見てたら、奥様とお子様が登場。もう間違いない。いくら私が人の顔を覚えるのが苦手でも、ここまで揃ったら確定だ。「どうしようどうしよう無理無理、声なんかかけられない」と40過ぎのオッサンが少女マンガしてしまったのは我ながらキモすぎる。
22:43
桝田道也 @mitimasu
まあ、挨拶して握手してもらったんですけどね。もう、舞い上がっちゃって、長年心に温めてきた「会う機会があったら言おう」と考えていたことなんざ、すっぱり思い出せなかった。そういうもんだ。
22:44
桝田道也 @mitimasu
長年、私淑していた先生に会えた私がどれくらいテンパってしまったかという実録4コマ。 http://twitpic.com/dp81i5
22:57
桝田道也 @mitimasu
今年はあまりいいことない年だと思ってたけど、暮れも押し迫った今宵、夢がひとつ叶ったよ。
23:03
桝田道也 @mitimasu
浮かれついでに20年前、1993 前後に私が作ったファンアートをさらそう。こんな 320*240 の3DCG一枚のレンダリングに一晩かかった頃だ。製作環境は FM-Towns CX2,EASTRAY,Artemis http://twitpic.com/dp845j
23:13
私は対面してなくても人見知りする人間なので、当然のようにツイッターでフォローもしてなかった。つぶやきは読んでたけど。サイン会に行ったこともなかった。
神様が身近になって、神様に思えなくなるのを怖れていたともいえるが。挨拶もしたし、心おきなくフォローしたぜ。
自分から面識のない他のマンガ家さんをフォローしたのって、ツイッターを始めた最初の3ヶ月のときだけだ。 2008 年の後半だったか。そのころはツイッターやってたマンガ家ってプロフィールでマンガ家を明言してる人が少なくてさ。だからマンガ家を名乗ってるツイッタラーを見かけたら作品を知らなくてもフォローしてた。
そのあとは、リアルワールドで会ったことのある人もしくは、会って無くても仕事で関係した作家さんだけをフォローしてきた。もちろん同業者が向こうからフォローしてきたらリフォローしたけど、自分から先にフォローしたのは会ったことのある人だけ。
もちろん、私がデビューする前の十年、1989 ~ 1999 あたりに活躍していたギャグマンガの先輩方には多大な影響を受けていて、全員が神様ではあるのだけど、この方に限っては単にアニメもゲームもマンガも同じくらい好きだった高校生の私を、マンガこそ 1st 趣味にふさわしいと思わしめたお方だから別格、ゼウス神なのだ。
ギャグマンガ以外のマンガ家だって神様だと思ってるけど、言い出したらキリがないね。
Tezuka Osamu – Shizuku (1965) – YouTube
マンガの神様のアニメ短編。面白い。オチはあんまうまくないけど、途中のスピード感は良い。ビッケとかリボンの騎士とかの、面白かったころの虫プロの、あの間《ま》だ。
漫才もそうだけど、コンマ数秒の間のちがいが命の芸術は歳をとって本人の脳の回転力が落ちてくると辛いね。 キビキビした活劇を撮っていた監督が巨匠になって退屈な映画を撮るのは、巨匠になったからではなく、早いテンポに本人がついていけなくなってしまってるんだろうな、と思う。
マンガや小説は、テンポがある程度は読者にゆだねられるから、老化の影響を受けにくいけど。
お年よりらしくゆったりしていて、それでいて面白い。そんな、いとしこいしやジャイアント馬場みたいな芸術に昇華するのが理想ではあるけどねえ。
日記 2013-12-21~12-24 標準体重
赤塚城周辺の高台から、さいたま新都心方面を眺めた夜景。メリークリスマス!よく見ると空を滑走するサンタが写っていません。よく見なくても写っていません。
今年の6月に健康診断で黄信号を宣告されて、心を入れ替えて食事療法にとりくみ、運動もした。
そして半年。76kg → 63kg となり、BMI 値も 21.9 まで下がりました。22 が標準とされているので、目標を達成したと言えましょうか。
この体重は、高校生のとき以来。ひとり暮らしを始めてからは一度も見たことのない数値だ。 今年はあんまりいいことがなかったと思ってたけど、今月は良いことが続いた。
年初来から続いていた謎の動悸もおさまったし、長年の頭痛からも解放された感じもあり、慢性鼻炎もほんの少しだけ和らいだ。昨年末に痛めた右肩の四十肩はいまも痛むけど、毎日のストレッチのおかげで、痛みはあるけど間接の稼動範囲は以前と同じくらいまで戻った。
健康って大事だなあ(しみじみ)
そんなわけで健康になった桝田道也にむかついた編集者は仕事を大量に発注して不健康にしてやりましょう(ぇ
Freezing time w/ ONLY ONE camera, 360 degrees, 7200 fps – YouTube
1台のカメラでタイムスライスっぽい微速度撮影をする方法(やってることはカメラを動かしながらの超スローモーションなので狭義のタイムスライスではない)。
なるほどな、っていうのと頑張れば個人でできそうなところがいいですな。
日記 2013-12-25~12-27 よいお年を
朝の光。夕日や朝日の写真をよく貼ってる日記だね。光を欲しがってるのかね。走光性か。
28 日から片道二日かけて、18きっぷで帰省。今回の往路はあきらめて佐伯→延岡で特急を使う予定。負けた気分。復路は宮崎→博多までは高速バスにする予定。まったく宮崎は(九州は?)18きっぱー殺しの地だ。
『見えたァー! 青春18きっぷで18倍たのしむ東海道本線』を改訂増補して Amazon でも売ろうと思っているので、ある意味では取材、個人事業のための仕事とも言える。
と、年末年始にバイトを9連休する言い訳として書き記す。ほんとは 11 連休したいところを切り詰めたのだ、これでも。(バイトが続いてたら)たぶんGWは休まないしね。許してもらえるだろう。
このエントリで、たぶん今年のエントリは最後。
苦労したわりに、予想通りというか、『トムと波止場の大砲』はあんま売れなかった。 せめて五冊くらいは売れてほしいとつぶやいたけど、まあ、いまんとこ、その数字に毛が生えたくらいの売上げ。
でもまあ、いいや。自分が読み返して面白いから。子供のころ好きだった小説の、翻案や抄訳ではない、オリジナルに忠実に訳したバージョンを自分で作って、読み返す。そして、ちょっと売る。自分の読みたいものを自分で作った時点で元は取れてる。Do It Yourself,and Little Sell.と、そんなフレーズを思った。英文として正しいのかどうかなんて知らない気にしない。
まあ、来年からもそんな感じで自分の作りたいもの描きたいものをコツコツとやっていきますわ。
願わくば、生産したものがお金に変わってバイトをせずに専念できるようになればいいのだけど。 こればっかりはね。私よりもはるかにキャリアのある先輩作家ですら、仕事がない、収入が無い、パートでもしなければ……とつぶやいていて愕然とする。それが今のマンガ界ですよラララ。
みなさま良いお年を。
You Are My Sunshine – 66 Years in Love Caught on Film. – YouTube
今年最後のエントリだもの。見たあとに幸せな気持ちになれる動画で〆たいじゃないの。