中学生のとき、何度も読み返したお気に入りの一冊。
つっても親父の本で、親父はだいぶまえに持ってる文庫本をほとんど処分しちまったので、 Amazon マーケットプレイスで買いなおした。
『銀河盗賊ビリイ・アレグロ』 都築道夫 [Amazon]。まぁ、タイトルそのまんまな本ですよ。 銀河をまたにかける盗賊ビリイ・アレグロと相棒である伸縮自在の蛇・ダイジャのSF冒険ミステリー。
表紙は大友克洋先生だったんですね。当時はまったく意識してなかったです。
中学生のころ。マンガには人並み程度の興味しかしめさず、
関心はどっちかっつーとアニメとゲームであったから、
大友克洋と聞いても、
「知ってる知ってる!幻魔大戦のキャラデザの人でしょ!……うーんと、アニメーター?それともイラストレーター?」
であったし、そもそも小説の表紙を描いているのがだれか、ということを気にしてなかった(自分が買ったわけじゃなかったし)
これ、一冊ぽっきりなんだよなあ。もったいない。 もっとたくさん書けそうな設定なのに、最終話でこれ以上どうやっても続けられない形で終わっちゃってるし。
読書百遍意自ずからなんたらかんたら。いや、難解なものを理解しようというわけではない。 思い出にひたりたいだけだ。ぬるま湯を求めているだけだ。 新しいものを食べる元気が無い。 読んだらつまらなかったという思いをしたくない。傷付きたくない。 保守。超保守。超チキン。超ウィンプ。
よーわーむーしーけーむーしー。はーさーんーでーすーてーろー。
追記。読み終えた。うーむ。
中学生のころはこのラストに
「なんじゃこりゃー!」
といたく感動したのだけど、今、読み返したら別の意味で
「なんじゃこりゃー!」
だった。すさまじい投げ出しっぷり。
オチがソレだと気付かせないためか、ヒントが必要最小限をはるかに下回るようにしか出ておらず。
大人になって、オチが解ってる上で読み返すと、
「これはフェアじゃねっすよ都築先生……」
と思ってしまった。
いや、最終話はミステリと言い難いから、それでもいいのかもしんないけど……