神指城の東北隅土塁には国指定天然記念物の巨樹がある
訪問日は 2018-08-20。
2018 年、夏。戊辰戦争に関連する城と史跡をめぐるというテーマで旅行をし、涙橋と中野竹子殉折の地を見た私は、この日の最後のタスクとして、神指城跡に向かったのでした。日没まであと少し。時刻は 17:20 分。たぶん、間に合うだろうと。
しかし、このエントリは神指城のエントリではありません。場所は神指城の一部、東北隅土塁ですが、そこに生えている国指定天然記念物の巨樹、『高瀬の大木』の訪問記です。
通せんぼされてるのは車両だけで、人間様は通って良さそうな感じだったので、意を決して歩きました。勝手解釈だったかもしれませんが。
バイパスとか出来て、神指城へのアクセスが良くなるといいですね。
ところで「バスの侵入はご遠慮ください」が謎。会津の路線バスはルートが決まってないのか?なんつって。(貸し切りとか、臨時のバスへの警告だとは思うけど)
ここ数年の私の人生観に加わった言葉に
「がんばった子にはごほうびがあるのです」
というのがあります。そして、この日、私はがんばったのでした。
このとき、私はこの美しい風景を、当然の権利として受け止めていました。
神指城の東北隅土塁と高瀬の大木
実は神指城の本丸あたりの残存度はしょっぱいもので、そのうえ私有地でちゃんと鑑賞できないので、神指城鑑賞としても見どころはこの東北隅土塁になるのですが、それは後日のエントリに回しましょう。
高瀬の大木。神指城が建築されはじめた頃、すでに大木として有名だったそうです。
林野庁の選ぶ『森の巨人たち百選』には入っていません。そりゃそうよ。ここは森じゃないよー。
さて、そんな高瀬の大木。さすがにでかい。さすが国指定天然記念物。そんな異形の巨樹を見た私の感想は……
「お父さんお父さん、そこにゾウがいるよ」「ぼうや、あれはケヤキだよ」
……というわけで、うん、これはゾウ、まごうことなきゾウ、だったのでした。
エーレファーント!と心で叫ぶ私。いや、私以外に周囲に観光客はいなかったから、リアルに叫んでもよかったんですけどね。
このままここで、日没まで景色を楽しみたい気分でした。神指城の本丸方面を見なくてはならないので、後ろ髪を引かれる思いで出発しましたが。