日本文学の名作短編を、原文はいじらずコマ割りだけでマンガっぽくしてみました。
2021年の1/23から、私のpixivFANBOX『オニオンおにぎり』で、青空文庫で読める日本文学の名作短編を、原文はいじらず、コマ割りしてレイアウトとフォント芸だけで、マンガのように読める化する、という試みをやってました。
> #文学コマ割り|桝田道也|pixivFANBOX https://mitimasu.fanbox.cc/tags/%E6%96%87%E5%AD%A6%E3%82%B3%E3%83%9E%E5%89%B2%E3%82%8A
約半年かかって、ようやく電子書籍化できるだけの分量がたまったので、自分の本サイトにも試し読みと販売サイトへの誘導を置こうという次第です。
Amazon Kindle
BOOTH
文学の名作をコマ割りしちゃいました – mitimasu.booth.pm – BOOTH
https://mitimasu.booth.pm/items/3164437
BOOTHで販売しているのはpdf形式です。どちらも価格は330円です。
試し読み
試し読みはここまでです。興味が湧いたら、ぜひ、購入してください。
こんなマンガ(かどうかわからないもの)、過去に存在していません。いま買えば歴史に立ち会うことになるかもしれませんよ。
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文学の名作をコマ割りしちゃいました – mitimasu.booth.pm – BOOTH
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蛇足
あとがきに書くべきことはあとがきに書いたので、より蛇足的な言及をひとつ。
この半年、このシリーズばかりかかりっきりになってたのは、あとがきでも言及した通り、プロダクトとして完成させて、開拓者として足跡を刻みたかったからです。
『走れメロス』だけコマ割りして、そのあとそれっきりで、あとから真似してちゃんとプロダクトとして完成させた人が第一人者になったのでは、悔しくて死ねます。
もし自分の電子書籍が全然売れなくて、あとから真似した人がバズって売れても、それはそんなには悔しくないけれども、第一人者の座を奪われるのは我慢がならなかったので。
だから正直言うと、マネされたいんですよ。文学をコマ割りするというこのアイデア、この鉱脈、バリバリ真似されたいのです。いいんです。アイデアは著作権で保護されませんから。
個人的にはコマ割りは思想だと思っているので、自分がコマ割りした部分には創意があり、新たに著作権が生じているとは思いますが、それだって裁判所の判断次第ですからね。
も一度いいますが、こんな、マンガ(かどうかわからないもの)、過去に存在していなかったのです。革命が起きているのですよ、あなたの見てるモニタの上で。
だから、追随者が現れて、「コマ割りされた小説」がジャンルとして成立してほしいと思うのです。
これが育ったらみんなオイシイですよ。
小説家は、小説というだけで毛嫌いしてた層に「原作レイプ」を恐れずに届けることができる。
仕事の無いマンガ家、絵は下手なんだけど構成力はそこそこあるマンガ家、仕事の無いデザイナーなんかが、アルバイト的にコマ割りの仕事で稼ぐことができる。
出版社は不良債権化していた過去のコンテンツを、お金をあんまりかけずに蘇生できるかもしれない。
結局、コミカライズってぇのはお金もかかるし、原作レイプの可能性がつきまといます。しかし、コマ割りするだけなら、安く作れるし原作信者も安心なのです。
難点は、リフロー型の表示に向いてないことでしょうか。そして検索性が皆無。さらに読み上げ非対応で視覚障碍者に優しくないこと。
コマ割り作業に組版ソフトを使って、画像として出力するのをやめれば、検索性と読み上げの問題はなんとかなると思います。でも、それやるとフォント埋め込みで容量の問題が……
リフローはどうもならんかな。コマ割りという形態が、そもそもリフローを否定してる面がありますので。
というわけで、いろいろ、考えてやってるんですよ、こう見えて。