『ゲルニカの郷姫ドーニャ・キホーテの聡明なる冒険』まとめ
『ゲルニカの郷姫ドーニャ・キホーテの聡明なる冒険』とは、私こと桝田道也が趣味で製作中のドット絵マンガです。
複数の投稿サイトにマルチポストしていて、小説版も並行して書いてるので、リンクその他をまとめました。
ドット絵マンガを投稿していたサイト
- comico PLUS(コミコプラス)
- ニコニコ静画 (マンガ)
- [pixiv]
この先、投稿先を増やすかもしれませんし、消すことがあるかもしれません(追記2020-09-19:新作の投稿サイトは自分のfanbox『オニオンおにぎり』)のみとすることにしました。上記の3サイトでは更新を停止しています)
現在、小説を投稿しているサイト
小説家になろう | ゲルニカの郷姫ドーニャ・キホーテの聡明なる冒険
http://ncode.syosetu.com/n6029cz/
いまのところ、「小説家になろう」のみの投稿ですが、将来においてマルチポストする可能性があります(追記2020-09-19:小説版も新作の投稿サイトは自分のfanbox『オニオンおにぎり』)のみとすることにしました。「小説家になろう」での今後の更新は予定にありません)
登場人物一覧(3章途中まで)
主人公サイド
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ガラ・サルヴァドール・キホーテ12世
- 本作の主人公。ゲルニカ空爆で両親を失い、弟を連れて親戚のいるモロッコへの脱出を試みる16歳の少女。かのラマンチャの郷士ドン・キホーテの子孫であり、馬上槍術キホーテ流の伝承者。父が死んだことで12代目のキホーテ家当主となった。同郷の社会運動家・ドルシニオ・ロレンソと恋愛関係にあったが破局している。もともと反スペイン主義の気風であるバスク地方に生まれ育ち、ドルシニオとつき合った影響で、没落貴族という血筋にもかかわらずアナキズムに傾倒している。
- サンチョ・キホーテ
- もともと孤児で、男児のなかったキホーテ家に引き取られた。頭が良く手先が器用だが、他人とのコミュニケーションが苦手。家族以外とは会話ができない。キホーテ流の知識はあるが技術は習得していない。
- ドルシニオ・ロレンソ
- バスク社会労働党ゲルニカ支部の若きリーダー。ガラ・キホーテと恋愛関係にあったが破局している。ゲルニカ空爆後は消息不明。
- ニコラス・ディエゴ
- ドルシニオの友人。ドルシニオよりやや年長。ゲルニカ空爆後は消息不明
- ペリーヌ・ルシエン
- 主人公の二歳年上の幼なじみ。たぐいまれなる美貌と巨乳でゲルニカの男達を魅了したが、本人は神様と結婚した(※修道院に入り、生涯を通じて異性と関係を持たない決心をした、の意味)。ブルゴス大聖堂に勤めており、ゲルニカから逃げてきたキホーテ姉弟をかくまった。
- グリエゴ神父
- ペリーヌから紹介された、セゴビアの神父。ただし当人も革命派によるブルジョワ狩りによって教会を失っていた。微力ながら知恵と経験で主人公達がマドリードへ逃げ込もうとするのを助ける。
敵、もしくは敵味方不明
- オセロー・マルケス
- ゲルニカ空爆後の様子を確認にきた斥候部隊の隊長。激戦のすえ、馬上槍術キホーテ流に敗れた。
- ミル・カラニアヤシ
- 自称「千の手配書を出された男」ミル・カラニアヤシ。レジスタンスらしい。なぜか主人公の行く先々に現れては、窮地を助けてくれる。ゲルニカ空爆後、消息不明のドルシニオ・ロレンソにそっくりな声をしている。
この作品が生まれた経緯について
『あしたのヤングジャンプ』というサイトのお題に合わせてマンガを投稿するコーナーで、「姫騎士(エロさひかえめ)」というお題が出たのがきっかけで描き始めました。
じゃあ、なんでいま『あしたのヤングジャンプ』に作品を置いてないのか。
サイト開始直後からしばらく投稿していたのですが、数ヶ月たって実感したのは、そこがサイト名にも如実にあらわれているように、まだデビューしてない志望者やデビューまもない新人さんのためのサイトであるということ。
どうも自分は場違いな場所にいるように感じたので、アカウントを削除して移転したという次第です。
作品の主要なアイテムに『オーク《樫》でできた板』が出てくるのは、お題の「姫騎士」のステレオタイプ表現(ファンタジー世界でオークに捕らわれた女騎士というシチュエーション)に由来します。ダジャレです。
この、お題に由来する物語要素は、今後の展開でもう少し追加される予定です。
主人公:ガラ・サルヴァドール・キホーテ(キホーテ12世)について
まず、お題をうけてアイデアを考えたときのこと。普通にファンタジーをやってもつまらない。非ファンタジー世界で女騎士ができないか考えました。
ところで騎士の物語といったらやはりアーサー王物語かドン・キホーテか。あるいは和物で巴御前なんか女騎士と言っていい。あれこれ考えて、ドン・キホーテを実在の人物ということにして、その子孫を女騎士にしてみたら?というアイデアが湧きました。
架空の人物を実在したものとして子孫を出すという手法は、よくあります。有名どころではルパン三世。ドン・キホーテの作者自らが、ドン・キホーテをアラビア人の歴史家の手による伝記という形で、実在の人物のように扱ってるので、やりやすくもありました。
子孫を主人公にするのはいいとして、いつの時代の物語にするか。ぶっちゃけると、ドン・キホーテの時代にすら甲冑騎士は時代遅れだったわけです。原典と同じギャグをやってもしょうがない。
そこで浮かんだのがスペイン内戦。原典と同じギャグでも、程度に大きな差があれば、別のものになりえる。現代兵器が飛び交う中に甲冑騎士。逆・戦国自衛隊。これならいけるんじゃないかと。スペイン内戦つったらゲルニカだ。ドン・キホーテといったらラ・マンチャ地方(スペイン中~南部)の郷士。ゲルニカのあるバスク地方(スペイン北部)とずいぶん離れているけれども、封建時代が終わって平民になったキホーテ家の子孫が流れ流れてゲルニカに住み着いたことにすれば問題ない。戦渦を逃れて、一族の出自である南へ向かう動機になる。よし、プロットができてきたぞ……
『ドーニャ・キホーテ』で先行作品がないか検索。ゼロではないけど、スペイン内戦を舞台にしてはいない。あたりまえだ、そんなとこまで被ってたら逆に怖い。
というわけで、キホーテの子孫の逃避行物語とだけ決めて見切り発車で描き始めたのでした。
主人公の名前のガラ・サルヴァドール・キホーテは言うまでもなく、画家のサルヴァドール・ダリとその妻のガラ・エリュアールから。スペイン人の女性名ってことで最初に頭に浮かんだのがガラだったので(他に知らなかったともいう)
物語の背景、スペイン内戦について
ぶっちゃけ、スペイン内戦についても、ゲルニカ爆撃についても、ウィキペディアで読んだ程度の知識しかないです。そんなレベルで描く気になれる自分の度胸をほめてあげたい。
もう少しカミングアウトすると、原典の『ドン・キホーテ』も、いちど斜め読みしたことがあるだけで、ところどころ面白かった部分の記憶がうっすら残ってる程度だったりします。
ちゃんとした作品にしたくなってきたので、ちょっと勉強中ではあります。が、スペイン内戦を扱うとなるとファシズム・反ファシズム・マルクス主義・反共などなど、思想方面の勉強もしなきゃならず。興味がないので現代史・思想史を避けてきたツケに見舞われております。
マンガと小説について
マンガの方は『読むゲーム』をコンセプトに描いてます。吉田戦車先生の名言「やらずにすむゲーム」の私なりの実装ですね。かつて PostPet もこの言葉から生まれたといいます。(最近は放置系と呼ばれるゲームがありますけど、あれはちょっと「やらずにすむゲーム」とはちがうというのが私の感想)
そんなわけで、普通のマンガの文法では描かずに、実際にゲームをしてる感覚になれるようにマンガを構成してます。
小説版を書き始めた理由は、そうしたマンガ版の特殊事情のせいで説明できなかった部分を補完したかったからです。小説なんて、遊びでショートショートを何作か書いた以外は、まったく勉強してこなかったジャンルですが、始めてみると楽しいもんですね。
小説としての出来がどうなのかは、自分にはわかりませんが。
ドット絵について
ファミコンの発色できる 52 色で描いてます。ただ、それ以上の各種制限は考慮しておりません。 (したがって実機で再現できる画面にはなっていません)。ゆるい「ファミコン風」画面です。
ファミコンの画面について
http://www.wizforest.com/OldGood/ntsc/famicom.html;p5#last
教会とか描いていると、うおおもっと色数が欲しい……スーファミ風でよかったのでは~~~?とちょびっと後悔してます。
今後の展開について
小説版で明示しましたが、『エル・カミニート・デル・レイ』を通ります。「キホーテ子孫が逃避行のすえ『エル・カミニート・デル・レイ』を登り、その先で×××を発見して、なんやかんや大活劇があって大団円」が、描きはじめたときに決まっていたすべてです。
エル・カミニート・デル・レイ – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4
ただ、スペイン内戦のころのエル・カミニート・デル・レイは完成してから三十年ちょっとで、今ほど荒廃はしてなかったんですけどね。
全8章での完結を目指しています。
ファミコンゲームのワールド数は8じゃなくっちゃね!
二次創作について
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