『どっからみても波瀾万城 第三話・五稜郭』について
コミック大河 vol.3 ( 2010-03-25 発売号)に掲載されました。
お城を題材にしたお城擬人化オムニバスうんちくマンガ第三話です。 ……と、半月前に載ったマンガについていまごろ言及するのもどうかと思いますが。
表紙。ここまでの表紙は正投影図で描いたのだけど、 これは正投影図でもなければ透視図にもなってないです。 まぁ、いろいろ考えて、わざと、そうしました。
五稜郭
名城というよりは駄城扱いされることの多いこの城ですが、擬人化しやすかったので、 連載の方向性を固めるために第3話に持ってきました。
フランス式城郭ってことでバンドデシネ風に描く…というアイデアもあったんですけど、 画力が無いしコミック大河の主要読者層には伝わらないだろうから、やめました。
んで、ネームを切る前は私も
「五稜郭=駄城」
と思っていたので、見た目は良いけどへっぽこ城というドタバタを描くつもりだったんですが、
調べたら、そう駄城ではなかったので、あんなマンガになりました。
……五稜郭が駄城じゃない理由を書こうと思ったけど、軽く千字を超えそうなのでやめます。
んーと、他に何か書くことあったかな。
『日本の屋根』…スペースの都合で棟の無い屋根(宝形造り)は割愛しました。
『四稜郭』……蝶の羽を広げたような形の砦なので、あんな髪型に。
『函館の女神』……「Act,and god will act.(行動せよ。さすれば神も動かれる)」はジャンヌ・ダルクの言葉(と言われてます)。んで、ドラクロワのあの絵はフランス革命の情景なので、当然ながらジャンヌダルクは関係ないです。 …………まぁ、いいじゃないですか。
だから「Act,and god will act.」もできればフランス語にするのが筋だと思ったんすが、 探しても探しても原文は見つからず。誰か知ってたら教えてください……というより、本当にジャンヌ・ダルクはそんなことを言ったのか。英語圏で捏造されたんではないのか、という疑念も。
いや、ジャンヌ・ダルクが英語をしゃべってた可能性もある!(←ないない)
「フォローミー!」
って言うてたやん。言うてたやん。あれか?ついったー始めましたか?火刑なう、か?
ドット絵
19 歳の夏休みをポピュラスで潰したのは良い思い出。
お色気
まぁ、あんまり自分の腕が描きたいものに追いついてないことは気にせず、 機会があれば逃さずお色気を入れていきます。
せっかく女性化したなら、できるかぎりはそれを活かしたい。
別に城の擬人化が女性じゃなくてもいいと思ってますし、 ギャグ次第では男性化したり人間以外になってもいいと思ってますけど、
城にキャラクター性をもたせて物語に一本、筋を通すための擬人化なので。見目麗しい女性キャラであることは絶対条件じゃない。
ただまぁ、ドイツ語みたいに日本語にも女性名詞や男性名詞があるとしたら、城は母性を宿しているものだと思ってますが。母艦とか空母とか母屋とかマザー・コンピューターと同様な。
関連エントリ
↓『どっから見ても波瀾万城』の試し読みがあります(試し読み部分は第1話:姫路城の全部と第3話:五稜郭の一部です)
>お城擬人化娘マンガ『どっから見ても波瀾万城』 | ブログ桝席
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