古代インド史の本を読み返し。
カーストについて考えると、人間や社会の、どうにもならない負の側面ばかり目に付いて鬱々とした気分になる。
弱者が社会で生き延びるためには、団結しなくてはいけない。血族なり、職業なり、宗教なり。
でも団結によって生き延びてその集団が力を持つと、そこに
「仲間か、そうじゃないのか」
という差別が生まれる。
仲間じゃないと判断された者は新たな弱者となる。弱者が社会で生き延びるためには、団結しなくてはいけない。なんらかの共通する理由で団結し……
いやんなるね。同じことの繰り返しのように見えても、人類は少しずつ進歩しているはずだと思っている。
でもやっぱりこれからも繰り返しが続くのだとすれば、将来の日本でも、いま、弱者とされている人々が天下を取って新たなカーストが生まれるかもしれないのだ。