2016-04-21
部屋探しが難航した
ひとまず、こちらの要求した金額はもらえることになった。
ただし、転居先の物件の仮契約が確認できたら転居に必要な費用として20万円が支払われ、実際に転居が完了して残りが支払われるというもの。
こっちも管理会社を信用してないが、管理会社もこっちを信用していない。お互いにコストがかかって誰も幸せになりませんな。
ともあれ、今月中の立ち退きに制約してしまった以上、とっとと次の住居を決めないとホームレスになってしまう(まあ、お金がまだ渡されていないのだから、使い込んで転居できなくなったわけじゃないし、物件が見つからなければ誓約書の期限を延長してもらえたと思うが)
そんなわけで、予定通り少し都心から離れた場所に今より1万円くらい安い家賃のアパートもしくはマンションを探し始めたのだけど、これが思いのほか難航してしまった。
必須条件は、現住所から 10km 内で、いまと同じかそれ以上の広さで、フロと駐輪場が必須。あと都市ガス。
あればうれしいのは最上階・角部屋。通風良好。和室だったらうれしい。できれば隣の区(いまの区は飽きた)。逆に気にしない条件は日当たり・築年数。駅までの距離は徒歩30分は困るけど20分なら許容……という感じ。現在のアパートより多少、グレードを下げたので、なんとか見つかるだろうと思った。甘かった。
経済状況が悪いと、選択肢がなくなる
ようするに、これぞ!という物件に申し込んでも、保証代行会社の審査で落とされたのである。
サラ金こそないし、これまでのアパートで家賃滞納もないのだけど、売れないマンガ家である私の経済状況はかなり悪い。それで審査に通らない。
これにはまいった。ここで、部屋の条件とかいろいろ希望を言えるご大層な身分じゃないことをようやく自覚した。安い賃貸マンションに入って、人生初のマンション暮らしを経験するのもアリかと思ってたが、夢見てんじゃねーよ、と現実をつきつけられた。
現実は、予想以上にグレードを下げなくてはならなかった。
小さな不動産管理会社で決めた
そんなこんなで現実を自覚したので、今と同じ区であるという理由で気乗りしなかった物件を候補に入れなおし、その物件を管理してる会社に空き質状況を確認した。
それがよかったのだろう。その会社は一人できりもりしてる会社だった。はなはだ失礼だが、私も物件を選べる身分じゃなかいが管理会社も賃借人を選べるような大きな会社じゃなさそうだと思った。
そして、やくざな商売のわたしと違ってしっかりした会社で正社員の兄が連帯保証人を快諾してくれたこともあって(感謝してもしきれない。これはもう一生、頭があがらない)、保証人代行会社なしで、入居が決まったのだった。
大きな不動産会社と小さな不動産会社、全国チェーンの不動産会社と地域密着型の不動産会社、どちらがいいのか問題
ちなみに、今のアパート(今回、出て行くアパート)は、”地域密着型の大きな不動産管理会社”で紹介してもらった。
これはもう、どちらも一長一短があるとしか言えない。
大きな不動産会社やフランチャイズ制の会社は、物件も豊富だし、手数料が安かったり、とにかくいたれりつくせりだ。…入るときは。
しかし、どちらかと言えば賃借人よりもオーナーのために立ち回ることが多く、出て行くときはわりとひどい。これは全国チェーンでない、地元の不動産管理会社も同じだった。
フランチャイズ制の会社は物件数が命だ。オーナーのご機嫌こそ最重視せねばならず、そのためには賃借人の不利益を容認せねばならないのだろう。エ●ブルのネット評価が低いのも、そういうことだと思う。
私の今のアパート(今回、出て行くアパート)の管理会社でいえば、敷金を返そうとしなかったり、あの手この手でオーナーの支払う立ち退き費用を抑えようとした。相手の無知に付け込む商売をしていると思った。
ちなみに、この会社の前社長は女子高生との淫行で逮捕されている。そういう会社ということなのだろう。
今回は、はじめてフランチャイズ制ではない、まちの小さな不動産会社を利用した。まだ退去を経験していないが、いまのところは親身になって考えてもらえている。
ただし、大手のような入居時の手数料半額なんてこともない。物件を見学にいくときなんて、あなた、ママチャリですよ。車じゃないの。これ、わたしもママチャリだったからよかったけど、そうじゃなかったら徒歩だったんですかね?
ひとりで経営してる不動産会社だから、いつも事務所にいるとは限らず、不便だったりもした。
しかし、ここまで規模が小さいと賃借人を軽視できなくなる。だから親身にならざるをえない。そういうメリットはありそうなのである。
いずれにせよ、一概にどちらがどうとは言えない。大手にだって良い人はいるし、いい会社だから大手になったのだという面もあろう。小手にも悪人はいるし、ダメな会社だから小手なのだ、という面もあろう。
事前事後の変化
結局、物件を選べる身分じゃない私の新居選びはどうなったのか。明かせる範囲で一覧にするとこうです。
- 家賃: 現在より -15,000 円
- 面積: 20㎡(ロフトとベランダあり) → 25㎡(ロフトとベランダなし)
- 築年数: 25 年 → 約 40 年
- 階数:一階角部屋 → 二階角部屋
- フロ:バストイレ同室(1℃単位で温度調整あり・追い焚きなし)→バストイレ同室(温度調整はアナログだが追い焚きあり)
- 居室:洋室・フローリング・クローゼット → 和室・畳・押入れ
- 都心までの距離:約 10km → 約 5km
……というわけで、いまより安い家賃にはなったのだけど、都心へはむしろ近づいてしまったのだった。いいけど。
距離的に、あまり撤退という感じじゃなくなったが、家賃的や建物のきれいさ・新しさという点では撤退なので、タイトル変更はありません。
駐輪場はあるっていう話だったけど、実際は「階段の下に一台分停められなくもない」というもので、とても駐輪場と呼べるものじゃなかった。
和室はやっぱり良い。フローリングは結局カーペットが必要になって初期費用がかさむし、ロフトは荷物の上げ下ろしが大変で掃除もしにくいから、すぐ腐海化する。天井が高いから蛍光灯の交換が大変。クローゼットは押し入れとちがって扉を外して片付けておくという技が使いにくい。
和室は鴨居にいろいろぶらさげられるしね。釘をつかわずとも今はコマンドタブがある。畳なんて、ありゃいわゆるジャパニーズ・マットレスだからカーペットもベッドもいらない。
今回、ひさびさに物件探しをして気付いたのは、和室を洋室化しました!とアピールしてるアパートが多かったこと。 よくない流れだ。この14年、洋室フローリングに住んで、つくづく思ったことは、住みやすいのは和室だということ。 オシャレではないかもしらんけどね。
そして、自分で運搬開始
いろいろあったけど、無事に新居のカギを受け取ったので、荷物の運搬開始。
今回、引越し費用を少しでも安くあげるため、なるだけ自分で運搬するつもりなのだ。
急な入居でまだカギ交換がすんでないので、高価な荷物はまだ運び入れない。持って無いけどな、高価な荷物なんか。
持っててよかった IKEA のバッグ!……というほどでもなかった。300 円の、値段なりの商品。
FRAKTA トロリー用バッグ – IKEA
http://www.ikea.com/jp/ja/catalog/products/90161989/
名前のとおりトロリー使用が前提で、背負うのは”そういう使い方もできる”レベルなのだ。もともと
「これが旅行用バックバッグ代わりに使えたら安くて最強じゃね?」
と思って通販で買ったのだけど、やっぱり考えがスイートだった。
片道、約 6km 。もっと積めるけど事故ってもつまらないし、運転で苦労して疲れてしまったら元も子もない。積載量を守って無理せず安全運転だ。
今日は(カゴに入るサイズの段ボール箱を)9箱、運んだ。まだ荷造りは全部おわってないけど、このサイズの箱で、ぜんぶで 80 箱くらいなんじゃないかと恐れおののいている。
ロフトの良くない点、もうひとつ。ムダにモノが増える。