宮崎の偉人、安井息軒が勉学に励んだときに、 食費を切り詰めるために作って食べたという「仲平豆」を作ってみた。
もどした大豆を塩と醤油で煮るだけ。味付けはかなり塩辛く煮る。
- 味が濃いので少ない量でゴハンがたくさんたべられる
- 塩分濃度が高いので腐りにくい
- 大豆の煮え具合で、おおよその時間経過がわかる
- 調理に手間がかからないので、勉学に励める
と、いいことづくめ。こればっかり食べていたので、この大豆を煮ただけの料理はいつしか学友から「仲平豆」と呼ばれ(仲平は息軒の本名)……栄養失調で体を壊してしまいましたとさ。あたりまえだ。
で、これを作ってみたんですよ。煮るだけだから、まあレシピもなんもなく勘で。 作ってみたら思いのほか旨くて。酒のツマミに非常によさそうな旨さ。 塩茹でピーナッツっぽいというか。
考えてみりゃ未成熟な大豆である枝豆の塩茹でが、あれだけビールに合うんだから大豆の塩茹でだって旨くて不思議はないのか。
〝庖丁を使わない・片付け簡単〟をクリアしてるから、〝これ以上簡単な料理はない。しかもウマイ〟の候補に挙げられるかも…と思ったけど、大豆をもどすのに一晩かかるから、やっぱりそう手軽ではないかも。
森鴎外 安井夫人
図書カード:安井夫人 – 青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/card696.html
<あらすじ>
仲平は勉強はできるけどチビでブサで隻眼で三十路。
↓
お嫁さんほちいなー。
↓
従妹(いとこ)の姉妹のどちらかかなー。
↓
姉の豊は二十歳で器量は人並み。妹の佐代は地元で評判の美少女16歳。
↓
はたして仲平の恋路やいかに!
喪男の妄想のような展開を地で行った男・安井息軒。