デビュー作『ナカユビ・ストロング』
モーニング新マグナム増刊8号(1999)に掲載された、私のデビュー作です。4コママンガ。4ページ。
当時、某先生のマンガが予定の枚数に届かないかもしれない、
ということで私にお鉢が回ってきたのでした。
仕事の依頼が来たのは『第35回ちばてつや賞』の発表前、
最終選考中のこと。
「とりあえず、最終選考に残った = 佳作以上ってことだから」
と言われてた時に仕事の依頼が来て、有頂天になりながら描いたマンガです。
アンケートの結果は最下位でした。『浅倉家』の第一話を思いつかなければ、 この一作で消えていたのかもしれないなぁ、と思うと感慨深いものがあります。
end.
述懐など
代原依頼だったのですが、その時
「何ページ必要になるかわからない。だから10ページ描いてくれ」
と言われ、生まれて初めてシメキリを設定されて描くという状況の中、
わけもわからぬまま10ページ描きました。当時の作業中のことはよく覚えていません。
結局、掲載は4Pだったわけですが、 未掲載となった残り6ページは今見ると正視に耐えないものがあったので、 今回ウェブに載せるのを断念しました。 ただでさえ下手なのに時間不足で絵が荒れているし、 ネタも正直お粗末すぎて‥‥。 これを公開したら、さすがに悶死しかねない、と。
あと十年くらいしたら、公開できるくらい心に余裕ができるかもしれませんが。
掲載された分は、さすがに19本の中から選んだ7本だけあって、 まぁ、そこそこイケてると自負しております。 特に1本目の『前田君』がお気に入り。
作者としては最後の『佐倉君』がイマイチかなぁ。
以前に使ったネタ
だし、〝ブサイクオチ〟とか〝オタクオチ〟って、
「人のこと笑えるのかよ>自分」
という思いが常につきまとうので。
でも、単純な笑いが欲しい所でついつい多用してしまいますね。〝変な顔オチ〟は。
デビューに必要なもの
デビューに必要なもの:原稿を落としそうな先輩作家
人生は要するに向き不向きと、人知の及ばざる運・不運で決まるのではないか
– 山内 溥 任天堂取締役相談役
はっちゃけてない
原稿を納めたときに、担当さんから、
「もっとはっちゃけてくださいよ。桝田さんはもっとはっちゃけることができると思います」
と言われて、当時は言ってる意味がよくわからず、
「絵はともかく、
ネタのクオリティはいつもどおり(自サイトでやってる4コマと同レベル)なんだけどなぁ。
はっちゃけろと言われてもなぁ」
と感じたのを覚えています。。
〝アマチュアのいつもどおり〟じゃマズイわけですよね。 プロとしての仕事を求められたのだから。 7年たってようやく今、気が着きました(遅い)
前ブログのコメント欄から転載
ゆーじ 懐かしいです。僕の教員1年目の時ですね、これ。
個人的には「ヌレヌレ女子大生高校」ってフレーズがツボだったり。
りか 覚えてます、これ。
桝田さんの作だと意識はしてなかったけれど。
…朝倉家の欄外ジャックしてらしたのも思い出しました。
桝田道也 >ゆーじさん
掲載時には『ヌレヌレ♥女子大生高校』でした。
なんとなくハートが邪魔な気がしたんで省きました。
>りかさん
いや、お恥ずかしい。若気の至りです>欄外ジャック