※このエントリは2005年に書かれたものです。
漫画かマンガかコミックか
夏目房之介の「で?」: マンガとコミックについて
https://web.archive.org/web/20051208043110/http://www.ringolab.com/note/natsume2/archives/004031.html
編註 2020-09-11: ……と、これを読んで、実際、どのように呼ばれてるのか、簡単に調査してみました。もちろん、2005年のウェブの一部という限定された範囲での調査なので、日本全体の傾向に転用するには問題がありますが、ひとつの指標にはなると考えました。
はてなダイアリー言及数では
漫画>>マンガ>コミック。こんな感じですか。
Google ニュース検索(beta)では
マンガとコミックが逆転。漫画>>コミック>マンガ ですね。
私見ですが、ドラマ化をはじめ、マルチメディア展開される作品がニュースで取り上げられるときは、たいがい〝コミック〟が使われていると思う。
作り手の呼び名は?
こちらはGoogleの通常検索にて。
こちらは漫画家の一人勝ち。マンガ家は変換しにくいからか。個人的に、コミック作家が予想外に多いと思った。〝21世紀のコミック作家を考える会〟の影響か?
雑感
ネットの言及数はIMEに大きく依存するんで、結果に偏りは生じているとは思いますが。
あくまで、日本産の作品の呼び方について。
- 〝漫画〟は全方位的な用途に使われる(使える)
- 〝コミック〟はオシャレ・よそいき・箔付け・真面目な用途向け?
- 〝マンガ〟は日常語。日記・手紙・チラシの裏向け?
個人的には〝漫画〟だと少し堅すぎる気がするんで、〝マンガ〟を常用しています。
「<漫画>と呼ぶのは古い。今は<コミック>でしょ」
(引用元は先述のエッセイ)……という、この発言は思わず笑ってしまったけど、
自分もまた、
「<漫画>と書くのは古い。今は<マンガ>でしょ」
と思っているわけで、あんまり根っこは変わらないというか。
まぁ、マンガでも漫画でもコミックでもまんがでも萬画でもBDでもカートゥーンでもカリカチュアでも何でもいいです。〝ポンチ絵〟みたいに侮蔑的な意味合いで使われなければ。(逆に言えば良い意味で使うなら〝ポンチ絵〟もOKですね)
どんな風に呼ばれようと、変わるのはラベルであって中身ではありませんから。
人変わり 名変われど それはそれ
―― あしべゆうほ『クリスタル☆ドラゴン』より
調査日付・時刻
2005/12/05 am11:40~11:50。