訪問日 : 2025-01-05
主要街道の関所としては唯一の現存建築である新居関所。
これまた前々から、いつかはいかなきゃ……と思っていたタスクです。ついに消化しました。
ちょっと目を引くデザインの駐輪場。
でも、すごく面白いデザインってわけでもないので、『見えたァー!』では取り上げていません。
これは公衆トイレと消防団の詰め所で関所とは無関係。
主要街道の関所としては唯一の現存ながら、本来の敷地の半分は失われています。
大人400円。主要街道の関所として唯一の現存と考えると安い。
その現存する関所建築を横から。
斜めから。
東からのサイドビューをパノラマ合成。
史料として撮りに行ってるので似たような写真が何枚も続きます。
似たような写真を撮ったのはわかるが、いちいちアップしなくていい? うん、もう、いけずぅ!
書院。読み書きをするための場所というのは知ってたけど。
転じて、公式の対面に使う表向きの施設の意味になったとは知らなかった。
それで江戸城のそういう場所が白書院・黒書院なのか。
にゃるほろねえ。
右にあるやつ、江戸時代にこういうのがあったのかと錯覚しかけた。
へっぽこデジカメだったのでへっぽこ写真。
みんなビンボが悪いのよ~。
関所の南面。等身大ジオラマがあります。
電灯の無い時代なので、江戸時代以前の建物は太陽光線を最大限に利用できる間取りになってます。
つまり縁側っぽいのがあるのはだいたい南。
移築されちゃうと向きが変わることがあるけど、ここは現存で移築もないので。
さすまたや突棒はわかるけど、鎧兜は必要だったのかなあ。
いちおう、暴徒を越境させないという役目もあっただろうし、いざというときのために鎧兜を用意はしてたはずか。
それが残ってたから展示してるって感じなんだろうか?
等身大ジオラマは若干、歌舞伎テイスト。
ひえっ。袴の紐の片方だけ生地が違うとかあるの…? その発想は無かった。
そもそも私ァ服飾に興味がないので、はかまの紐の結び方もよくわかってなくてマンガじゃテキトーに描いてます。神を細部に宿らせていません。宿泊拒否です。
たぶん一番えらいひとだと思うけど役職は「番頭」でありがたみがない。
「番」の「頭」なので、絶対にえらいはずなんですけどね(実際、大目付や奉行より上位)。こういうのもゾルトラークの一種なんですかね?
ああ、でも「ばんがしら」と読むと途端にえらそうに聞こえますな。
手前にある銅製品は叩いて鳴らすベルかなあ。写真の左の銅の盆はちょっとよくわかんない。
吟味や沙汰を申し渡す場所として、静粛にさせるための楽器があっても不思議じゃないと思うんですよ。裁判所や議会のガベル(木槌)と同じ目的で。
銅のお盆はなんだろうなあ。火鉢かなとも思ったけど、脚まで銅だと畳が焦げちゃうし。
でも形状的には火鉢なんだよな。これが火鉢だとすれば畳が燃えないように下に板を敷くはずだけど、考証が雑でそのまま畳の上に置かれてしまっているという可能性もあるかもしれない。私の推測がぜんぜん間違ってるかもしんないけど。
給人。この関所では書記的な仕事をしているようです
肩衣はつけないんですね。肩衣をつけずに羽織のひとって超上位の人かと思ってたけどそうでもないのか。ややこしいなあ。
このひとも、はかまの前紐と後ろ紐で生地がちがう? それってメジャーだったの?
白飛びはげしくてごめーんね。いちばん悲しいのはわしなんじゃよ。
下改という役職の人。火縄も挟んでないし、とっさのときにすぐ撃てなさそう。
そのとなりの人。はかまの前紐と後ろ紐で生地がちがう? うーむ。
足軽。やっぱり、はかまの前紐と後ろ紐で生地がちがうような……?
足軽でも羽織を着用してよかったんだなあ。さすがに紋は入ってないけど。
こっちも足軽。どうしてこう歌舞伎っぽいジオラマなんだろう。
いやこれ、はかまの紐じゃないのか?
ここまで、はかまの前紐と後ろ紐の生地がちがうのだと思ってたけど、そうじゃなくて下袴〈したばかま〉(下着/肌着)が見えていたっていう可能性があったりする?
現代じゃあるまいし下着を見せるわけないとしたら、帯もしくは腹巻?
元結もマンガじゃテキトーに描いてますが、正確にはこんな感じなのか。
廊下。カーペットが敷かれてるのは建物を守るためかな。
実際に歩けるのが御の字なので、カーペットくらい我慢しますです。色も主張が激しくないですしね。(なぜかこういうとき赤じゅうたんを敷きたがる施設が多い)
外に出ました。明治時代ここに新居小学校がありました…の碑。
西北西から見たパノラマ。
女改之長屋(復元)
女改之長屋の中に等身大ジオラマは無し。
女改之長屋の中になぜか「さや絵」があるなど。
ミラーペーパーだからか、あんまりきれいに見えなくて、
「ゆがんだ元絵を見た方が、まだしも何が書かれているかわかる」
というね。
江戸時代はミラーペーパーじゃないけど、刀のさやに銀紙を貼って楽しんだというから、ミラーペーパーよりも
「なんだかよくわからん」
だったんじゃないかなあ。
その当時は、それで十分たのしめたのだろうってやつですね。
江戸時代の簡単な錠。
ロックがかかった状態。なるほどねえ。
新居関所、西からのサイドビュー。
女改之長屋。東側の屋根が長いのは浜名湖の西に位置しているからでしょうか。
新居関所。同じような写真が続くと言うたでしょうーが。
ええ松でんな。
無いものねだりですが、今でも浜名湖に面していたらなあ、と思いました。
大御門と枡形。枡形は復元。大御門は復元と書いてないので現存なのでしょう。
建物は残ってないけど、このへんもかつての関所の敷地だったとのこと。
最初の方にも貼ったけど、これは消防団の詰め所。小さいながらもなんちゃって城。
浜名湖につながる水路。小さなうず潮が見られるときもあるとか。
パノラマ合成しないほうが良かった気がする。
薪無人販売所。もしかして湖西市って寒いんですかね?
> 湖西市 の気候、月別の気象、平均気温(日本) – Weather Spark https://ja.weatherspark.com/y/143596/%E6%B9%96%E8%A5%BF%E5%B8%82%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%9D%87%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%B0%97%E5%80%99
面白味はあんまりないけど見たことのないデザインの水飲み器
書く必要あるかなあ>水飲み器
そんなこんなで
「やっと見に行ったぜ!」
という訪問でした。
スポットとしての面白さは箱根関所(復元)のほうが上だと思いますし、博物館スポットとしては近くの二川宿資料館の方が内容充実だなと思います。
でもまあ、主要街道では唯一の現存関所建築ですからね。その唯一に価値があるんだから、エンタメ的にちょっと物足りないと言っちゃうのは高望みしすぎなんや>自分。
等身大ジオラマとか頑張ってますしね。楽しかった。楽しめた。よかったです。
たぶんアパレル用のマネキンを流用したのでしょう、美青年ばかりで笑っちゃいましたけど。
松の形が良かったですね。あれがあって、絵になりました。
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