見ていいなら見るでしょ。見たでしょ。控えめに言って最高過ぎでしょ。推すでしょ。マストでしょ。敗走する白虎隊が身を隠した洞窟…の流入側。戸ノ口堰洞窟(弁天洞窟)流入口
訪問日は 2018-08-20。
2018 年、夏。戊辰戦争に関連する城と史跡をめぐるというテーマで旅行をし、楽しみにしていた旧滝沢峠越え、思ったほど見どころはなくて肩透かし。次に向かったのはひそかに期待してた戸ノ口堰洞窟(弁天洞窟)流入口 でした。
戸ノ口堰洞窟(弁天洞窟)。敗走する白虎隊が潜ったことで知られています。流出口は白虎隊自刃の地や会津さざえ堂のある飯盛山にあるので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、このとき私が足を運んだのは、今から紹介するのは、洞窟の流入口の方。
これが控えめに言っても最高過ぎたんですよ。もう、少しでもドボク属性あったらマストだから!見逃すなんてもったいないから!ぜひにも!と全霊全力で推したい良スポットだったのです。
もっとも気に入った理由の7割は、観光地化されてなくて誰もおらず自然が豊富でグッとくる土木があったから、なので、もしこのブログがバズって人気スポットになったら、私の気に入るような場所ではなくなるかもしれません。
最終的な目的地はこちら。このとき私は、はたしてそこに行けるのかどうかもわからず向かっていました。 下調べはしたものの、情報がすくなくて……
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堤体がチラリ。道はあってたようです。うぉー、もっと近くで見たい。
樹々に邪魔されない場所から見たいけど、藪漕ぎの準備もなく、つまらない事故でこの日の残りの予定をパァにするわけにもいかなかったので、がまん。
水道関連施設っぽいので、ここから先に入っていいのかどうか悩みました。
歩道があり、立ち入り禁止の看板も道をふさぐ柵やロープもなかったので、進んでヨシと判断しました。
A型バリケードがひとつありましたが、これは明らかに、「この鉄のフタの上に乗るな」であって、侵入を禁止してるわけではなかったので。
木漏れ日!水門!水路!水!夏!静寂!せせらぎ!愛!平和!しししあわせ!
あー、やばい。これやばい。この空間やばい。尊すぎて語彙力が無くなるヤバみ。
こういうドボク、そのへんのドブ川で見てさえ面白いと感じるのに、空気が良くて緑があふれてて他人がいなくて独り占めですよ。最高過ぎるじゃないですか。
思わず普段はやらない「シャッタースピードを遅くして流れる水を撮る」まで始める俺氏。
チェーンをかけ忘れてただけかもしれませんけど、水門の上に上がれるのも、これまた最高。
歩きやすく整備されており、やはり、観光目的で入って良かったのだろうと安心。
がっちりコンクリート化されており、江戸時代に掘られたという趣は残っておりません。
戸の口用水。秀吉の奥州仕置後、会津若松に畿内から入植者がドッとやってきてから、生活用水不足はなかなか深刻だったようです。
猪苗代湖の水を会津若松まで引く、戸ノ口用水の開削は江戸時代初期に始まり、江戸時代後期まで続きました。 なかでも天保九年(1838)から始まった、飯盛山を貫くこの洞門の工事は、人力で掘削した当時にあっては一大事業だったことでしょう。
うーむ、ここに白虎隊がねぇ……。溺れずにすんでよかったねぇ……。
というロマンは感じるものの、やはり造形として期待したほどは面白くありません。 せめてレンガ造りだったら……と思います。
思いますがしかし!森!樹々!木漏れ日!水路!水!洞門!夏!静寂!この空間を独り占め!
マジでオススメだったんですよわかってくださいよ最高なんすよ流入側。