ナマズ料理に憧れがあります。好きというより、なかなかお目にかかれないので憧れているというのが近いです。まあ、好きは好きなんですけど。
憧れが高じて、ナマズ料理で有名な吉川市まで、ママチャリ旅行に行ってしまったほど。
> [丼] ♪ずどんを一発(デデデッ)食べてみよーおーよー | ブログ桝席
これを手始めに、あちこちの『ず丼(ナマズ丼)』を食べるナマズ沼にハマりたかったのですが……
↓こちらはとっくに閉店。行きたかった……
>ずどん480円 :: デイリーポータルZ
↓こちらもGoogle Mapで見ると閉業とある。「あとで行こう」と思わず、すぐ行くべきだった……
>480円のナマズの蒲焼丼を食べてみる。 | 株式会社ECN https://www.ecninc.co.jp/post/102a href=”https://www.ecninc.co.jp/post/102
東京にも川魚専門店とかでナマズ料理を出す店があるにはあるのだけど、なかなかにお高くて、私の経済状況じゃ、ホイホイ行ける感じではありません。
……が、最近、都内でも冷凍のナマズ肉が買えるようになってきたのです!500gが500円以下で買えます!これは安い!
身はちょっと柔いですね。自分のイメージする通りの肉質だと感じました。
最初はソテーして、ず丼にして食べました。これはテストだったんで写真も撮らなかったのですが、まあ、可もなく不可もなくという味でした。
次に、変なことをしてやろうと思って、酢で〆て寿司にしてみました。
これは、変なことをしてやろうという当初の目的は果たしたのですが、期待したほどには美味しくなく(私の寿司スキルの低さのせい)、単独で記事にするほどのものではありませんでした。
ここでようやく反省して、ナマズをよく食べるベトナム・タイ・カンボジアあたりの人は好んでナベにするというので、テキトー鍋の具としてブツ切りにして放り込みました。写真も撮りませんでした。
しかしこれが、さすがに普段から好んで食べている人達が好んで食べる食べ方だけあって、非常に美味だったのです。
茹でろ!ナマズは茹でるのじゃ!……という老師の教えを学んだのでした。
そこで考えた。ナマズを茹でてご飯に乗せてポン酢しょうゆをぶっかけて食ったら美味いんじゃね?
……ということです。
『ず丼』ってなぜか、たいていナマズの天丼なんですよね。もしくは蒲焼。近年はウナギの代替を期待されているせいでしょうか。
蒲焼はともかく、天丼って、タネとご飯をいっしょにかっこむという食べ方が難しいので、あんまり丼としての魅力を感じないのですよね。
タレやツユのかかったご飯も、そりゃあ美味しいのだけど、私はやはり丼と言ったらタネ・メシ・ツユ(タレ)の三味一体感を味わいたいのです。
そこで「ナマズは茹でるに限る」と学習した私は考えました。ナマズをブツ切りにして茹でて、ごはんに乗せてポン酢しょうゆ(いわゆる味ポン)をぶっかけて食ったら、美味しいんじゃないかと?
手軽に買えるようになったいま、思いついたらすぐに実行できます。しかもバカみたいに安く。
青ネギが良いのでは?と思いましたが白ネギでも十分、美味しかったです。
ネギをたっぷり散らして三つ葉なんかも添えて、ポン酢しょうゆはつゆだくレベルでたっぷり。
目論見通り、くちの中で魚とごはんとツユが混然一体となって「これだ!これが食べたかった!大正義!」という、なにかに勝利した気持ちが湧きました。
三つ葉なんつー、こ洒落たもんはめったに買わないんですが、たまたま半額だったので。使ってみましたが、無くてもよかったと思いました。あっても悪くないけど、もすこし少なくて十分でした。
ナマズは1/2フィレを使って、計算上はごはんが隠れる量だったのですが、茹でるとちぢみましたw ケチらず1フィレぜんぶ使えば……そしたら、ごはんとのバランスが悪くなるか……
ポン酢しょうゆは、つゆだくになるくらいかけた方がおいしかったです。私はポン酢しょうゆを手作りしましたが、市販のものを使うなら少し出汁で割らないと味が濃すぎるかも?このへんは好みなんで、なんともいえませんが。
ポン酢しょうゆのかわりに天つゆをだくだくぶっかけてもよかったかもしれません。
もうすこし研究の余地はあるな……という感じで、百点満点ではないのですが、満足度はかなり高い『ず丼』が出来ました。
材料費は1食分で 200 円以下ですからね。それでこの味なら、満足度も高かろうってもんです。