ただ目黒川に沿ってママチャリでさかのぼってみた日
2016年10月のことを2022年12月に書いている記事です。
裏を返せば、いまいち面白い内容のあるおでかけでもなかったし、写真もしょっぱいということです。
曇ってたし、都市なので紅葉も特に無いですからね。
ようするに、なにかブラブラしたくて、でもどこかに行きたいとかもなくて、悩んだ末にノープランで目黒川に沿ってさかのぼってみたらどうだろう?と思ってやってみて、あんまり面白くはならなかったという、そういう日でした。
でも写真は多くて記事も長いぜ!
品川区
ちなみに河口へ到着する前に埠頭公園を堪能しました。
東京モノレールから見えるので、結構な人が
「見たことあるけど行ったことは無い」
な公園だと思います。
Park + ing ! 》埠頭公園 | ブログ桝席
目黒川水門。水門に絵を描くサービス精神は、景観を意識してのことなんでしょうか。単に施設長の趣味とかだったら、それはそれで面白いけど。
おもしろおかしいコメントが無いとお思いでしょうが、この記事の8割はこんな調子で進みます。おおむね黙々と川をさかのぼるだけですので、それを楽しめる属性の無いお方はそっと閉じたほうが時間の無駄にならずにすむかと思います。
看板を出して警告してるってことは、この橋は公道ではなく荏原神社の私物の橋ってことになるのかな。
私物の橋が老朽化してて、
「車は通行禁止。人間は立ち止まるな。事故が起きても当方に責任は無い」
というの、それで通るんだろうか。法律の事はよくわからんけど。
私物の橋じゃないなら、とっとと区や都に連絡しろ、と。
鎮守橋から上流方向。がっつり立ち止まって写真撮ってるな、自分。
このへん(品川・太田・目黒・世田谷の一部)は律令制でいう武蔵国荏原郡なので、荏の字をちょいちょい見かけますね。荏はエゴマのエ。エゴマがたくさん生えている原っぱだったのでしょう。
東京の地質についての本を読むと「荏原台」というワードはわりかしよく見かけます。
東海橋。というからには国道1号かと思いきや、国道15号。謎。
東海橋からの眺め。船着き場のような設備が見える。災害時への備えなのだろう。
要津橋から上流方向。けっこうなスピードで船が過ぎていった。プライベート・ボートぽかった。
たぶん上野東京ラインをくぐったあたり。なぜその上野東京ラインの鉄橋を撮らなかったかな私。鉄分摂取の意欲がないね。
三嶽橋。かつては近くに御嶽権現があり、地名も「三岳」または「三竹」だったとか。
江戸時代には薩摩から孟宗竹を移植しタケノコの産地だったという。なので竹のオブジェがある。歯医者にありそうなぬいぐるみはどこかのだれかが置いたものでしょう。
新幹線・横須賀線・山手線の下。こちらを撮る気になったのはすきまから見える風景だったからかしらん。
小関橋はなぜかスルーしてしまったらしい。なぜなのかはもう覚えていない。
鈴懸歩道橋。ちょっと「良い写真み」がありますね(個人の感想です)。
おもしろそうな橋は御成橋でした。こうして定期的に放水することで水中の溶存酸素を増やし水生生物に住みよい水質へと改善されるというわけですな。
まあ、わりと無駄があるような気がしないでもありません。魚が増えれば魚の排泄物なんかも増えるわけで、それって本当に水質改善になってるの?みたいな。
でもまあ、汚すぎる川には住めない魚が戻ってきたら、まあ、誰の目にもハッキリわかる水質改善ではありますからね。
それこそ水車とかでもいいんじゃないかと思いますけど、メンテナンス費用を考えたら、無駄のように見えるのは私がシロウトだからであって、実は放水がいちばんコスパがいいとかなんでしょうね。そこはきっと専門家がちゃんと考えてやってるのでしょう。
終わりかけのションベンか。ああっ もののあはれが!もののあはれが!
山本橋から上流方向。船着き場と船が見える。マイボートを持つ上級国民に嫉妬の炎がメラメラと。
ふれあいK字橋。もちろん何らかの設計上の都合でこうしてあるのだろうけど、その都合が素人目にはわからない。
五反田駅の近く……ということがわかると、とたんに
「なるほど、五反田っぽい風景だねえ」
という謎の説得力が出てくる不思議。
大崎橋。こういうどうでもいい写真、貼る必要ある?……と、ときどき我に返りそうになる。あぶないあぶない。我に返っちゃダメだ。我に帰ったら死にたくなるから。一生夢見ごこちで過ごすんや。
くずれかけの塀。鉄筋で倒壊しないようにひっぱってる。たよりなげ。
私はこういう古びたもの、年季を感じさせるもの、こわれかけてるものが大好物で、この塀も味わい深くて大変よろしいのだけど、それはそれとして、いつ死人が出てもおかしくないので行政は介入しなさいと思った。
市場橋。欄干の鋳物意匠が良いですね。市場なので大八車というのも適切なモチーフでわかりやすい。
でかいパラボナが見えた。だからなんだという話ではあるが。でもでかさは正義だから。
亀の甲橋の写真はピンボケがひどすぎるので割愛します。
亀の甲橋を過ぎたところから「目黒川の桜並木」が始まり、目黒区に入ります。実際の区境は桜並木が始まって170mくらい上流にあるみたいですが。
目黒区
雅叙園の百段階段は見たい見たいとは思っているのですが。鑑賞だけを目的に入っていいものなんでしょうか(よく知らない)。
ふれあい橋。ナヌーッ!? ということはふれあってOKですかーっ!?
おまわりさんこっちですされるのもいやなので、黙々と上流方向の写真を撮る。
なんだか怪しげな公共型ポルノ屋外アートがありました。ロボットポンコッツのロルちゃんかな?
DENDO……電動……こいつ!動くぞ!(動きません。あと電動ではなく田道)
というのも、目黒川船入場調節池の神殿(と私が勝手に呼んでいる取水口の柱)が見えて、それを撮るために気が急いてしまったため。
目黒川船入場調節池については↓このエントリにくわしく書きました。
[土木] 調整池への長征 > 目黒川船入場調節池 | ブログ桝席
船入場橋を撮ってない&船入場橋からの上流方向も撮ってないのは、このとき工事中で渡れなかったため。
日の出橋から上流方向。日の出橋の写真はピンボケにつき割愛。鉄橋は東急東横線。
別所橋から上流方向。別所橋の写真はピンボケにつき割愛。このあたりからの方が桜に近い感じ。
桜橋から上流方向。桜橋の写真はピンボケにつき割愛。日没が近づきつつあり焦っています。
さすがに桜橋というだけあるけど、桜が近すぎてちょっとバランス悪そう。でも実際にシーズンに見たら、そんなの関係ねえってなるんでしょうな。
天神橋の欄干。目黒川と言えば桜なのに、なんで梅やねん!……と思ったけど、そうか天神=菅原道真か。
昭和初期の桜植樹記念碑……を昭和62年の護岸工事の際に移動させたもの。桜も昭和初期に植えたものを移植したそうな。
目黒の名を冠した橋だけあって、桜と川のバランスが良いですな。左手に見える階段も良い。
2022年になってはじめて目黒天空庭園の中に入りましたけど、予想通り、外から眺めてる方が面白い建物でしたね。でもまあ、一度も行かずにモヤモヤを抱え続けるのも精神衛生上、よろしくありませんしね。
復元水車小屋があった。このあたりに製粉農家があったのだろう。
ものすごくクオリティの低い復元。こんなんならやらんほうがよかったやつ。
常盤橋から上流方向。向こうに見えるハイウェイ所で目黒川は暗渠になる。ハイウェイとクロスして少し先までが目黒区。
いきなり小河川……というより水路になる。もちろん本流は暗渠で、地上の水路は雰囲気的なものだろう。
この先は世田谷区になります。
世田谷区
親水緑道も嫌いじゃないけど、曇り空の日に被写体になる対象ではないのですっとばしてずんずん進みました。
ナヌ?ここまでの橋と橋から見た上流方向も似たような写真の連続じゃないかって? カ~~~~ッ 似たような写真だから良いんじゃねへか(ダブスタ)。
親水緑道が終わり地上の水路が無い暗渠と緑道になる。目黒川起点まであと 90 メートル。
プギ・ポンマリみたいな彫刻が出迎える目黒川起点。達成感は特にない。
「うん、ノープランでやってみたけど、あんまり面白くなかった」という実直な感想。
桜のが満開の季節とか台風で増水した直後の青天とかならもうちょっと高揚感があったんでしょうけどね。平凡な冬の曇り空の日ではね。
おまけ
しょっぱい幕切れのままこのエントリを終わるのも気が引けるので、グルメ情報でも添えて結びとしましょう。
量としては普通で、それほどお得感はないのですが、さすがに鶏肉専門店。美味しかったです。都心でこの味がこの価格なら、たしかにお得……という微妙なほめ方をする私。
唐揚げなんて誰が作ってもたいがい美味しいし(味オンチな私)、都心を離れたら安くてボリューミーなの、けっこうありますからね……。
というわけで、たいして面白い写真も撮れなかったこの日のおでかけだったのですが、「とった写真の量」だけはなかなかにありました。
結果として、旅行ブログとしてまとめる際に、
「黒歴史にしてしまったら、完全に無駄な一日だったってことになるのでエントリ化はしたい。でもエントリにするには写真の量が多くて大変。かといって抜粋したらつまらない内容がいよいよつまらなくなるので腹をくくって全橋やるしかない(撮り逃しは仕方ないとして)」
という三つ巴状態で、何年もエントリ化できず、旅行ブログ執筆のブレーキになっていたのでした。
今回、これをやっつけることができたので、も少し旅行ブログを更新できるようにな……ればいいなあ、と思ってます。
ああ、『シン・ゴジラ』は2016年だったか。なんとなく目黒川にしたんじゃなくて、理由があったわけね。なるほど。完全に忘れてました。
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