記録的大雪!あのライフハックをやるチャンス!
もう大雪が降ることが確定していた 2014-02-07 の前日、私は自転車の後輪に結束バンドを巻いた。そうしたらお手軽DIYなスタッドレスになるとネットの記事で読んでいたからだ。
結束バンドで自転車をスパイクタイヤにする – デイリーポータルZ:@nifty
http://portal.nifty.com/kiji/131127162497_1.htm
少なくとも最初にネット上でバズった大元の情報源は↓ここらしい。
Seattle Snowpocalypse
http://www.dutchbikeco.com/_blog/Dutch_Bike_Co_Weblog/post/Seattle_Snowpocalypse/
ということでやってみました。大雪の後のベチョベチョ道を二日ばかし乗ってみました。感想を簡潔に言えば
「おおむね、あってよかった。でも問題がひとつ」
後輪のみ。スポーク一本おきに巻いたので 36 本必要だった。結束バンド(30cm)は 30 本 100 円。ぐぬう。
30cm じゃなくてもよくて 25cm あれば巻けそうだったけど、25cm のも 30 本 100 円だったので 30cm のにした(貧乏性)。
このライフハックはリムブレーキだと干渉してしまうので使えない。後輪だけなのはそういう理由。
前輪だけすべりやすくてかえって危ないような気もした。 しかし自動車だって駆動部のタイヤにだけチェーンを巻いてる車が多いことだし、まあ、いいだろう。
すごく助かるというわけじゃないが、ないよりはあったほうがはるかに良い
まず、深い雪だと意味がない。
当然、乾いた路面でも意味が無い。ただしママチャリ速度なら
「あるとかえって走りにくい or 乗り心地が悪い」
ということはない。
この辺は結束バンドにそれほどの厚みがなかったせいもあるだろう。 もっと厚い結束バンドにすればちがったかもしれない。百均の商品なので、薄っぺらかったw
で、凍った路面やシャーベット状の路面。
結束バンドを巻いてない状態と乗り比べたわけじゃないので、
完全に自分の気のせいや思い込みかもしれませんが。
ほんの少しすべりにくかった。ほんの少し空回りせず漕げた。つまり、ほんのすこしタイヤが路面を噛む力が上がってた。そういう風に感じました。
だから、これをやっておけば普段どおりバリバリ走れるってもんじゃないのだけど、 クリティカルな事故が未然に防げる確率は上がりそう。
前輪が滑り始めて後輪が滑るまでの時間が、なにもつけてなかった去年までよりコンマ数秒遅いような、そんな気がしました。そのコンマ数秒のふんばりが大きい。あ!と思ってから間に合う、みたいな。
去年までは押して登ったゆるーい坂も濃いで登れたような。
追記:乗ってたときは、気のせいかも~誤差の範囲内かも~と思っていたのですけど、あとで結束バンドをすべて外してから、まだ残っていた凍った路面を走ったら、気のせいじゃなく噛む力が変わっていたと感じました。
そんなわけで、
過度の期待に応えるものではないけど、ないよりはあったほうがいい
くらいには使えるライフハックでした。
しかし問題点がある。ゴミをまき散らすことになる
検索したら↓こちらのサイトにも書いてありましたが。
自転車スタッドレスタイヤ インプレッション : べ~ぶるの試行錯誤
http://bable.tank.jp/repair/byc_tire12.html
結束バンドというものは百均品質であっても、まずまず丈夫なものですが、さすがに6時間も乗ってると何本か切れてしまいます。
べつに、切れるときにブチッと大きな音がするわけでもなく、音も無く切れて、音も無く外れて、乗り手は気づかない。
これはつまり、この結束バンドのDIYタイヤチェーンをやると
街中にゴミを撒き散らしてしまう可能性がある
ということ。
これはいかん。環境に配慮する意識の高い自転車乗り(笑)としては、ゆゆしき問題。
生物分解性プラスチックの結束バンド(あるのか?)なら……、いや、それだって環境負荷は低いかもしれんが一時的に街の美観を損ねることにはかわりない。社会人として、それはいかん。
そんなわけで、私はまだ雪が溶けてないけど結束バンドを外し……てないんです。
正直に言います。やっぱり環境より自分の命が大事だった。
明日には外そうと思います。
結論:雪が積もったら自転車に乗るな!
……そうもいかんから、こんなハックが必要になるんよね。自転車用タイヤチェーンが手軽に買えるようになりますように。
追記:ゴミ問題の解決
以下、追記。
さて、人間は工夫する生き物なので、ふたたび記録破りの大雪が降ったためゴミ問題の解決案を盛り込んだ結束バンドスノーチェーンを試してみました。
解決案。結束バンドがちぎれてもタイヤに留まるよう、短い結束バンドでスポークに止めた。
結果。ちぎれた結束バンドがこちらの意図どおり、その場にとどまりました。
ちぎれたあと、ギアやチェーンにからまることもなかったです。タイヤの回転にあわせてちぎれた部分が泥よけに当たって「カシャンカシャン」と軽い音をたてるのでちぎれたことにもすぐ気づけました。
36本巻いて、最初の一本がちぎれるまでは2時間くらい。そこからは 15 分に1本くらいのペースで切れました。
切れるたびに止まってゴミ袋に入れるのがめんどくせえ。あと、けっこうゴミがかさばる ……という、新たな問題がなきにしもあらず。
しかし街にゴミを撒き散らすよりはよいでしょう。 飼い犬のフンを処理するのが飼い主の責任なのと同じくらい、ゴミ処理は乗り主の責任。
なにも結束バンドを結束バンドで留めなくても、セロハンテープでよかったんじゃないの?と思わないでもありませんでしたが、雪→濡れる→セロハンテープだと粘着力が……と思って、結束バンド( 7cm )にしました。
めんどくささは増えましたが、東京なら必要になる機会は多くても年にヒトケタ回でしょうから、とりあえず今後はこれでいこうと思いました。
(あれば)もっと幅広で太い結束バンドにするかもしれません。