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概要
中学生向けの学習マンガです。
2010~2015 で使われた中学教科書7社すべてのさくいんに登場する事項から、事件・できごとをマンガ化していこうという企画です。
スマホで読むことを前提としています。
無料で最後まで読めます。第2回は『壬申の乱』です。
更新:2019-12-23 表紙を差し替えました。以前の表紙の不出来が我慢ならんかったので。新しい表紙だって初めて使う画材で悪戦苦闘して納得の出来ではないのですが、以前のものよりゃマシだろうと思います。更新部分はそこだけです。
ご購入
本作品は無料で最終ページまで読むことができますが、ハイクラス・エディションもご用意されております。
ハイクラス・エディション版は画面の縦横比が一般的な紙書籍と同じになり、無料版ではカットされた、両サイドと注釈が入っております。
価格はわずか 108 円です。ぜひ、ご購入ください。
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桝田道也のpixivFANBOX『オニオンおにぎり』
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このエントリと同じ注釈なし普及版(無料版)をマンガ図書館Zと kindle 無料マンガに置きました。同内容ですが、ご利用いただけると幸いです。
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無料ためし読みページ
このマンガには両サイドと註釈がが見られる、ハイクラス・エディションがあります。これは無料版ではカットされています。 作品をより濃く楽しめる完全版のご購入を、ぜひ検討してください!
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で、壬申の乱って、なに?
いつものことながら、描こうとしてる本人が、あんまりよくわかってなくて、調べて描くの自転車操業。
描く前は、天智の弟と天智の息子が戦ったんやで~、ということと、実は天武の方が天智より歳が上っていう説もあるんやで~、と、瀬田橋は壊されたんやで~、くらいしか知らなかった。
天武天皇は天智天皇より年上説について
……、多くの研究者と同様、採用しませんでした。
仮に年上だとしたら、乙巳の変の時代には、有力な皇位継承者候補。にも関わらず、史料に現れないのは不自然すぎますし。
結局、天武の生年は不明という説に私も立ったのですが、マンガ内の想定は天智よりも 10 歳ほど若いとしました。
持統天皇陰謀論
壬申の乱は、息子をどうしても大王にしたかったウノノサララが計画立案策謀し裏で糸を引いていたという説。
壬申の乱 (戦争の日本史)
倉本 一宏
吉川弘文館
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これ、どうなんですかねえ。たしかに、そのまま大海人が皇位を継いでも、一時的なものであって、大海人が死ねば大友皇子が即位してウノノサララの息子の出る幕はない。それどころか暗殺される恐れもある。だから、譲位を受けず乱を起こして天智の血統を排さねばならなかった、と。
そういう親の願いは確かにあっただろうと思うので、マンガの中では、
と、ウノノサララの意向を匂わす程度に描きましたけど。
ただ、個人的には持統陰謀説は、壬申の乱で勝利したことと、実の息子・草壁皇子のライバルである大津皇子に濡れ衣を着せて自殺に追い込んだことから導き出した、結果論的な推察だと思います。
というのも出家して吉野へ隠遁というのは乙巳の変のあと古人大兄皇子もやっていて、結局、攻め滅ぼされてる。政争をさけて都を離れた有間皇子も、けっきょく騙されて誅殺されてしまう。過去には斑鳩宮で殺された山背大兄王の例もありました。首都を離れて隠棲するという手は危険が高かったと思うんですよ。深慮遠謀さはそこに感じられない。
天武もウノノサララも、自分の運命を精一杯生きただけではないかと。政治の中枢から外されて吉野への出家へと追い込まれたものの、殺されないために頑張った結果、結果的にそれが反乱となったり、詭謀の女帝みたいになっただけではないかというのが私の考えです。
大津皇子の死に持統の意向が~というのも、疑わしいだけで確定ではないみたいですし。
次回予定が保元・平治の乱
いつ描くかわかんないですけどね。
すごいよね、奈良時代・平安時代をすっとばして平安末期にワープ。
というのも、コンセプト通り、
「2010年~2015年に使われた中学歴史教科書(7社)のすべてに載ってる事件」
で絞ったら、次は保元・平治の乱だったからなんですが。
マジかよ前九年・後三年の役を扱わない教科書あんのかよ!あ、いやまあ、たしかにね、私も中学生の時に教わった記憶ないわ。納得。
マジかよ平将門の乱を扱わない教科書あんのかよ!あ、いやまあ、フィクションでは武士の先駆けとして強い影響力を持つ事件だけど、歴史的には当時の日本中で起きてた中規模な反乱のひとつにすぎず、私が中学生だったころと違って、わざわざ覚えるようなことではないというのはわかる。納得。
そんでなあ、保元・平治の乱。私が中学生だったときには教わった記憶ない。
だから、ぜんぜん、わからない。
そもそも、中学歴史ってのは、あんまり「なぜ?」に答えてくれないから、大人になったいま「なぜ?」がわからず、そこから思考が進まない。
摂関政治で朝廷を牛耳った藤原氏が衰えて、法皇や上皇の院政が始まったと。あー、はいはい。そう習いましたよ。
でも、なんで藤原氏が衰えたのかわからない。
なんで、貴族たちは藤原氏の言うことをきくのやめて、上皇の言うことをきくようになったわけ?
そんで、現役の天皇はなんで、上皇に逆らえなかったわけ?
そんで、いつのまにか上皇の力が衰えて、現役の天皇の方が優勢になるわけ?
権力の根拠がどこにあって、なぜ、パワーバランスの変化が起きるのか、そこの説明が薄くて、よくわからんのよなあ。
このへんが、源平争乱がいまいち人気出ない理由な気がする。戦国時代みたいに
「戦争で勝つやつ、すなわち武力が強いから権力者になる」
というわかりやすさがない。
その時代に生きてないと感じにくい、時代の空気読み能力と忖度《そんたく》誘発力の勝負なんよな>平安末期~室町
そのわかりにくい保元・平治の乱をマンガ化がいつになるか、ここまでの全二話の売れ行き次第なところもありますので、ぜひともご購入よろしくお願いいたします!
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