歴史は古く言い伝えはやけに多かった剣柄稲荷神社と大クスを見てきた
元日。例年通りまずは宮崎神宮に初詣に行って、さあどこへ行きましょう。
新聞を見ながら、私が見てない巨樹があるみたいだから、ここに行きたいと希望を述べた。
『剣柄稲荷神社』
どこそれ?という顔をする両親。
新聞を見せると、
「ああ、本庄稲荷ね。はいはいわかったわかった」
という反応。正式名称が県民にも知られてなかったようだ。
というわけで。
じっくり見て回るような訪問ではなかったので、狛犬(なのか?これ)を撮った程度。
この神社は古墳の上にあり、その古墳は神武天皇の兄の陵墓とも、景行天皇の妃の陵墓とも、女装したヤマトタケルがクマソを刺した、そのときの短刀が埋蔵されたなど、様々な伝説があるそうだ。
伝説……ということは、証拠となるような品は社宝として伝わってるわけでも発掘されたわけでもないということだろう。そもそも発掘調査がされたのかどうかもよく知らないけど。
ともあれ、古墳時代からある古い神社には違いない。ありがたやありがたや。
くわしいことは↓こちらのページに書いてあった。ありがたやありがたや。
本庄稲荷神社(ほんじょういなりじんじゃ、剣柄稲荷神社)|国富町|宮崎観光
http://shogo33333.ninja-web.net/miyazaki-kourakuti/honjyouinarijinjya/honjyouinarijinjya.html
宮崎県は国富町の本庄にあるので本庄稲荷と呼ばれている。宮崎市から車で一時間とかからないのでわりとおすすめ。国富には他に磨崖仏などもあり、見どころは多い。上記ページによれば、国富は江戸時代、幕府の天領だったそうだ。平成の大合併で周辺と合併することなく孤高を保ったのも、元・天領のプライドがあるのかもしれない。それがいいことかわるいことかはよくわからないけど。
で、参拝もそこそこに、目的の大クス。
町の天然記念物。樹齢は七百年から千年とも。幹周 8.1 メートル。高さ約 30 メートル。 宮崎県のクスノキの中では11番目の大きさ。残念ベストテン入りならず……という、大きいのは大きいのだけど、特筆するほど大きくもないという微妙な立ち位置。
それでもそれなりに圧巻はされる。
白黒で撮ってみたけど、別に良い写真にはならなかった(出来・不出来は機械まかせな奴)
洞になってる部分に五円玉を投げて一回で入ると金運がうんちゃらかんちゃら。 この手のアトラクションはとりわけ下手で入ったためしがないので、もはやコンプレックスになっている。 当然、投げたりはしなかった。
木の根がうつぶせになっている男性に見えるという。「坊主頭」という愛称がつけられており、なでると不老長寿のご利益があるという。 長寿はともかく永遠の命は望んでないのでなでなかった……というわけじゃないが、 誰もなでてなかったので場の雰囲気に呑まれ自分もなでなかった。
境内の説明板には剣柄神社のいわれが書いてあったが、
「現在境内に残る元 天然記念物「本庄のいちいかし(イチイカシ)」は樹齢千数百余年を経たものである。 なお社殿右手にあった。」
とあって、これが上の大クスのことなのかどうかがハッキリせず困惑した。
社殿に向かって右手なのか、社殿から見て右手なのか。「現在境内に残る(現在形)」なのか、「あった(過去形)」なのか。クスノキなのか、イチイなのか、カシなのか。
説明がなければ悩むこともなかったのに!