まいまいず井戸めぐり
このエントリは訪問したまいまいず井戸をコレクシュンするためのエントリですが、いまのところ登録は一件です。
武蔵野ならではの遺構、まいまいず井戸のひとつ、五ノ神まいまいずにやっと行った
訪問日は 2018-07-07。
羽村へ行ったのは、羽村取水口(投渡堰)を見に行ったためであるが、まず、駅を降りたら駅のすぐそばに有名な「五ノ神まいまいず井戸」があるのを知り、帰りに寄ったということだ。
前から、まいまいず井戸めぐりをしたいと思ってた。が、府中はともかく羽村や狭山や青梅やあきる野市って、微妙に遠くてなぁ……であり、わりとあとまわしにしてたのだ。
五ノ神まいまいずのある五ノ神神社は、駅ロータリーの隣である。古来より村落の中心だったらしい。
と、社伝によれば創建は推古の時代までさかのぼる古社である五ノ神神社も、なかなか面白い神社であるが……
歴史的な興味はおいといて、吸い込まれそうな形状の魅力がすごい。
武蔵野といえば、国分寺崖線とハケの水が有名だけど、たまたまガケの側面から出る湧水に恵まれなかったということなんでしょうな。なぜそんな場所に古くから集落があるのかというと謎ではある。
空想するに、青梅の谷を抜けた多摩川の急流が屈曲し、流速が落ちて歩いて渡れる場所だったのではないか。そこでこの地が古代の交通の要衝となり、集落ができる。
が、河川周辺だと氾濫が怖いので、川から少し離れた丘陵の上に住居を構える。多摩川が近くにあるから水に困るわけじゃないけど、川まで水くみにいくのはしんどい。あいにく崖下の湧水もない。だが砂礫層で掘りやすい。ならば井戸を掘るか!てな感じだったのだろう。
井戸底まで来ると、形の面白さは感じられなくなる。エッフェル塔を見たくなければ(略)。
パノラマ(縦方向)ってみても、距離が近いと堀底からの眺めがそんなに面白くないのは変わらないな。
私が江戸時代民なら、重い桶をもって、ここを登るのかとうんざりしただろう。それでも多摩川まで行って帰るよりはラクだっただろうが。
回転は『生きている』んだ。『穴』になっても『穴』の中で生きている…
ところで、武蔵野のまいまいず井戸に来るのはこれが初めてですが、武蔵野じゃなかったら、ちょっとだけ経験値がある。
小田原市石垣山城の井戸。曲線の螺旋ではないけど、原理はまいまいず井戸。
群馬県。太田金山城の日の池。神事に使う池として再整備されたけど、おそらくはこれも原初はまいまいず井戸だったと考えられる。
肥前名護屋城の太閤井戸は、まいまいずかどうか判断に迷うところ。
ともあれ、南方諸島のは難しいと思うけど、武蔵野圏のまいまいず井戸の有名な奴くらいは、いつかコンプリートしたいと思うのです。