近世大名は城下を迷路化なんてしなかった_バナー



[チャリ旅] ママチャリで東京から霞ヶ浦まで行ってみた 三日目

この記事どう? ええよ~

ママチャリ旅行 2016 埼玉・千葉・茨城の旅(二日目)

三日目

起きた。往路では、雨の中ただ通過しただけの取手市。こんな街だったのか。
取手市 井野台あたりだったと思うが

市の天然記念物クラスかな?と思って近づいたケヤキが単なる保存樹木で、そーなのかー、と驚くなど。

すこし迷いつつ、まずは鬼作左の墓を見た。お墓はあまり守備範囲じゃないけど、なかなか良かった。開場時間の設定がなくて朝早く行っても何も問題がないあたりが、特に。

本多作左衛門重次墳墓(茨城県取手市) – 単独記事を立てるまでもない史跡の訪問ログ | 桝席ブログ
http://www.masuseki.com/wp/?p=28#onisakuza

というのも、ここから”開場時間”に三連発で苦汁を飲まされてしまったからだ。

取手市市街地は急坂が非常に多い。
取手市は坂が多い

距離的には目と鼻なのに、坂のせいで、自転車だと苦労するという目にさんざん遭った。
こりゃあ、城を築くにはいい場所だが……はっ!?取手……とりで……砦ッ!???そうなのか!???」
と、うろたえた私。

調べたところ、地名の由来は諸説あり不明だが、平将門が砦を築いた事に由来という説が根強いらしい。

そして、そんな、これもう砦だよ……というような崖の上にある、長禅寺 さざえ堂へ到着。超電磁ヨーヨーではない(誰も言ってない。言わない。言っちゃいけない)

長禅寺 さざえ堂。全国的にも数が少ない「さざえ堂様式」のお堂。
長禅寺(取手市) さざえ堂

宝暦十三年(1762)に建てられたという記録に間違いがなければ「さざえ堂様式」の中で最古のものになるという。

さざえ堂様式。内部は回廊になっており、参拝者がすれちがうことなくお堂を昇り、降りて出てこれる特異な様式の仏教寺院である。

まだ朝 6:30 くらいだったので、当然、中には入れなかった。

内部にこそ肝がある特異な寺院を外観だけ観て、なにが楽しいのか自分。

しかし、ここは駅から近いから、見たくなったらいつでも来られる、と言い聞かせて、次の物件に向かった。

ほんとうはもっとスマートに行ける道があったのだろうが、土地勘がないので再度、急坂を登り、降りて、見えた。

旧取手宿本陣の屋根だ。茅葺きなのか。ほほう。 旧取手宿本陣

だが、ここも朝早いため締まっていた。……。ここは駅から近いから(以下略)

茨城にさらばを告げるため、利根川の土手に出たら、渡し舟の看板があった。

ほほう。そんなものが。自転車・原付も利用可能らしい。
小堀の渡し 看板

  >取手市/小堀の渡し(おおほりのわたし)
   https://www.city.toride.ibaraki.jp/mizutomidori/bunkakatsudo/kanko/kankomesho/ohorinowatashi.html

だが、運行は午前9時から。時刻は am 7:07 くらい。……。ここは駅から近いから(以下略)

3日目で疲れていたせいもある。この日は朝から道に迷いがちだった。ここでショックを受けたのが追い打ちだったのだろうか?さらに判断ミスを連発するようになった。

ありゃ、渡る予定の橋より、ずいぶん南に出てしまった。じゃあ、一本、下流の橋にするか。
常磐線と利根川

判断ミスだった。1~2km おきに橋がかかる都心部の荒川や江戸川とちがい、利根川のような川幅になると、次の橋が 5km 以上先だったりするのだ。

おかげで予定外の神社を見られたりしたが。これは、取手市面足《おもたる》神社。
面足神社(取手市)

『茨城百景 大利根の展望』……というから登ったのに、面足神社からそんな良い展望は見られなかった。 茨城百景の碑

実は、『茨城百景 大利根の展望』の石碑は、大利根の展望が見られる複数箇所に渡って設置してあるのだと気付いたのは、もうすこしあとで。

う、まさか!?
馬坂 取手市

いつまでたっても利根川を渡れないので、しぶしぶスマホをみて(バッテリ残量が危なくなってた)、間違いに気がついた。
取手市小文間のあたりだと思う

たいへん!このままだと銚子に着いちゃう!(着かない)

お!ここ近道できそうやんけ!(判断ミス)
取手市小文間

あ、舗装されてない。これ、あかんやつや!戻れ!戻れ!
取手市小文間

戻ったのでセーフ。これや!ミスを取り返そうとしてドツボにはまって体力消耗して、幻覚が見えるほどフラフラになるパターン。群馬行きのときにやらかしたやつ。

5mくらいやらかしてしまった、のであるが、とりあえず戻る判断力は失ってなかったのでセーフということにした。

来た道を戻った。
利根川土手(取手市)

利根川。こんどこそ、さらば茨城県!
大利根橋より利根川を望む

JR我孫子駅。ここの唐揚げそばがすごいらしい。
我孫子駅

  >唐揚げがデカすぎてそばが見えねえ! 伝説の立ち食いそば屋「弥生軒」で唐揚げそば食べてきた – ねとらぼ
   http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1402/13/news022.html

朝からそんな油っこいものを?うん、まだ平気。そこまで歳はとってない。

しかし、
「ホームではなくコンコースだったら食べよう……」
と思っていたけど、ホームだったのであきらめることにした。入場料がもったいなかったわけじゃない。大荷物を抱えて駅を昇り降りしたくなかったのだ。

というわけで、朝食は私の旅行中のひそかな愉しみ「地元限定コンビニおにぎり」にした。

NEWDAYS のおにぎり

NEWDAYS のおにぎり

NEWDAYS のおにぎり

本当に「地元限定」かどうかは知らない。それはさして重要じゃない。私がそうだと思い込めれば、それでいいのだ。

そして、志賀直哉邸跡へ。ここと手賀沼も、この旅で見たいと思っていた目的地のひとつ。
我孫子市緑あたりだったと思う

  >志賀直哉邸 書斎(千葉県我孫子市) – 単独記事を立てるまでもない古民家(古建築)の訪問ログ | 桝席ブログ
   http://www.masuseki.com/wp/?p=24#Shiganaoyatei

志賀直哉邸は漏電火災が起きそうに見えて心配になった。が、良い建物だった。私も自分の趣味丸出しの書斎を作れるような身分になりたいあるよ。

 

そして手賀沼到着。よいですわ~。 手賀沼

手賀沼パノラマ

湖水浴場はないみたいだけど、毎年トライアスロンが行われているらしいので、
「お勧めはしないが泳ごうと思えば泳げる」
程度の水質ではあるようだ。

やはり、湖沼はこのくらいのサイズの方がよい。琵琶湖や霞ヶ浦は雄大ではあるが大味にも思える。

さて、ここから柏周辺の城を回ったのであるけれども、すでに判断力が落ちていたうえに、スマホもバッテリ残量が気になり多用できず、北と南、東と西をとりちがえ、何度も何度も
「ここさっき通ったよ!」
とくやしがるハメになった。

船戸緑地保全地区。最初、ここが根戸城(千葉県我孫子市) | 攻城団かと艦違いした。
船戸緑地保全地区(我孫子市)

「曲輪っぽい地形はあるけど土塁がないな……」そりゃそうだ。城址じゃないのだから。
船戸の森(我孫子市)

船戸緑地保全地区は手賀沼のハケの崖面であり、湧水が見られた。
船戸緑地保全地区 ハケの湧き水 (我孫子市)

台風10号のあととはいえ、関東の渇水はまだ回復しておらず、湧水もしずくがポタポタというレベルだった。

しかし、名前もでてない小さな神社をみて、やや気分は良くなった。
手賀沼の小さな神社

結論から言えば、根戸城は、城址説明板のところまでは行ったのだけど、遺構の残る林への入り口がみつけられず、藪をこぐ用意も体力も時間もなかったので、本丸を見ずして撤退した。

そして、次に松ヶ崎城へ。すごく良くはないけど、悪くはなかった。
北柏の常磐線跨線橋(柏市)

  >下から見たらイマイチ、登ってみてまずまず。松ヶ崎城(千葉県柏市) – 単独記事を立てるまでも無い城址 | 桝席ブログ
   http://www.masuseki.com/wp/?p=7757#matsugazaki_castle

松ヶ崎城を見たあとは、
「ここさっき通ったよ~」
と嘆きながら、戸張城へ。だが、その場所へ行っても、文京区立柏学園という学校があるばかり(なぜ文京区立の施設が柏にあるのかも謎であったが)

つまり、城址はその学校の敷地内にあり、見学するには学園の許可が必要だったのだけど、下調べがテキトーだったので、それがわからなかったのだ。

したがって、戸張城も、城址があったであろう丘陵の崖面を撮って、撤退。
(↓の写真はその丘陵を貫く柏随道)
柏随道

ちなみにネット上では不法侵入して見て回ったことを自慢気に書いてる人もいた。いい歳をして(お城好きは、たいがい、いい歳をしている)いかがなものか。

千葉にいるつもりだったがショーナンにいた。
沼南橋

著作権意識の高い石材店。
著作権意識の高い石材店

柏市香取神社。
香取神社(柏市)

参拝をすませて去ろうとしたら、はじめて保護者同伴じゃない小旅行中であるらしい、小学生たちに声をかけられた。
「すみませーん、これ(賽銭箱)って、お金入れるんですか?」
無知を笑うのは簡単だが、正しい疑問だ。賽銭。それが義務なのか任意なのか、あなたは一人ではじめてお賽銭を入れるとき、考えただろうか?

私に質問したということは、正しく大人のやる通りに自分達もやろうとしてるということ。微笑ましい、背伸びではないか。

とくにユーモアを聞かせた回答をするということもなく、
「私は入れましたけど、あなたがたは、まあ、ご自由に」
とだけ答えた。とぼしいお小遣いから、わずかな小銭を投げたであろうと望む。

香取神社を見たあと、すぐ近くの増尾城へ。蚊がすごかった。

  >出丸をもっと丁寧に見ればよかった。増尾城(千葉県柏市) – 単独記事を立てるまでも無い城址 | 桝席ブログ
   http://www.masuseki.com/wp/?p=7757#masuo_castle

増尾城のあとは、もう、二十世紀公園で二十世紀梨を食べるんだもんねー!今日のお昼にはもう、そうしようって決めてたんだもんねー!という気持ちになっていた。というわけで、松戸城には向かわず、二十世紀が丘へ。

  >二十世紀梨誕生の地で二十世紀梨を食べたああああっ! | 桝席ブログ
   http://www.masuseki.com/wp/?p=7963

日没はまだだったが、これにて今回の旅行で見るべきもの・やるべきことは完了とし、まっすぐ帰ることにした。順調にいけば、午後8時前には家に着くだろう。

最初に書いた通り、今回の旅の目標は”無理しない。なぜなら命に関わる”からである。

途中、危うい瞬間もあったものの、なんとか最低限の判断力は最後まで維持することができた。なにごとも経験だ。

どっちだよ
なんか腹たつ

鳩「レディエントシルバーガンのパッケージのマネ!」
ぼく「」
ハト

ふだん、2RT もあれば御の字の私のつぶやきが、これに限ってなぜ 150 RT を越えたのか、ちょっとよくわからない。言うほど似てないし、そこまで面白いとも思えないし、トレジャー好きってそんなに多かったっけ?

鳩レス ver
足立区あたり

もうすこしやりたいことを絞りましょう
いろいろあるね

ちょっと太ってるし、ぶりっこ走りやし。
ちょっとポーズちがう

ん?ホモ…?…あー、いやいや、なんでもない。ただの見間違い。空目しただけ。気にしないで。ボクの!心が!汚れてるわけじゃない!!!
赤兵衛 都内

こういう写真を大きく貼れば大きな旅が終わった感じになると思っている。
sunset.jpg.jpg

千住新橋。見慣れた景色に安心感。
千住新橋より

帰宅。とるものもとりあえず、帰宅して最初にやったことは、近所のスーパーにビールを買いに行くことでした(家飲みの習慣がないので、常備してない)
ビール

今回も、よいママチャリ旅行でした。次はないかもしれないけど。


ここはシェアと拡散の店だ。どんな用だい?

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