修理中姫路城を瓦が葺かれる前に見たいと思ったらいてもたってもいられなくなった
追記:2012-01-16
動画を作りました。
追記:2020-11-07
外部サイトだけでなく自サイトにもムービーファイルを置こうとしたのですが、どうも誤って削除してしまったようで、見つかりませんでした。
あと、このエントリの加筆修正・高解像度版を電子書籍化しました。よろしければぜひ。
格納庫のロボ好きなら修理中姫路城大天守を見るべきだ – 桝田道也 | ブクログのパブー
https://puboo.jp/book/42442
全ページをコミPo!で作りました。コミポちゃんたちはまったく出てきませんが。なお、Kindle 用にはリリースしていません。パブーからgo 購入ください。もしくは、私のpixivFANBOX『オニオンおにぎり』の有料支援プランの支援者になればダウンロードできます。
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姫路城大天守が保存修理中なのはもちろん知っていて、 3年くらい続くので、そのちょうど中間地点、2012 の夏にでも行こうかなと思ってた。
しかし、
@nifty:デイリーポータルZ:修理中の箱入り姫路城見学
を見たら、思いのほか工事が進んでて、見るんだったら瓦が葺かれる前・土壁が小舞に塗られるに見るべきではという思いが盛り上がってきた。
そういえば、前回に訪れたのも夏だった。ならば冬の姫路城を見たほうがよいではないか。 それに当時は城探訪を始めた最初期であって、右も左もわからず撮り逃したものも多い。
と、いうわけで、正月の帰省から東京へ戻る途中に姫路へ寄ったのだった。
以下、基本的に twitter へのポストのまとめです。
修理中の姫路城の写真を40枚貼っていく / 深夜零時の天空の白鷺
大工さんたちは朝早くから仕事開始のようだ / 午前 07:22 の天空の白鷺
寒い朝 鏡となりし 城の堀 / 姫路城 桜門橋
凍ってたわけじゃないけど。
昨日の残雪か、いったん溶けた水分が凍ったのか、よくわからなかった / 姫路城 桜門橋
現在の大手門は実は昭和 13 年に作られたもの。かつての大手城門は3箇所あり明治以降の開発で失われた ? 現在の大手門(桜橋門)
射す光 丸の残雪 はね返す / 三の丸広場
散歩やジョギングする人が途絶えたスキを見計らって / 記念のシェー
毛並みから察するに一族?。正月に子供たちが帰省してきたのか / 三の丸の片隅でなぜか猫集会が
んで、まだ開城まで時間があるので、前回来たときには喜斎門から外内堀の外側(ややこしい)に出てしまい見逃した現在の姫山公園のあたりに向かった。……ら、
出た!
>まるでお茶漬けにフォアグラを乗っけたよーな 架空の出来事のよーな むちゃくちゃな森の風景ではないか…
(『架空の森』 川原泉)
顔の右半分が機械とか、左右のどっちかが「メカメカしい強い腕」な、そういうキャラを連想した
一周したらちょうど開城時刻。日ごろの心がけが良いので快晴
古式を良く残し貴重かつ美しく左右非対称の造形がキカイダー好きの胸を打つ日本の城門の最高峰 / 姫路城 菱の門
姫路城といったらこれ!な定番の構図も「次号、すべてがあきらかに!」みたいな状態に。
城門も ダウンジャケット 着膨れり / 姫路城 (たぶん)ろの門
普段は中に入れないけど、現在は特別公開中 / 姫路城 りの一渡櫓
入ればわかる。ふだん非公開なのは見せるほどのものが無いからだと。(ただし鯱瓦など興味深い展示品多数なう) / 姫路城 りの一渡櫓 内部
天守のある備前丸(本丸)に到着
たのもしい。
「姫路城行ったよー♪」と言ってこの写真を見せられたら困惑する。
いよいよテントの内部へ。天空の白鷺への入場料は 別途 200 円 (入城料は 400 円 (三の丸広場までならタダ))
防護ネットみたいなのがかかっててTV画面を撮ったみたくなってしまった / エレベーターから見た修理中姫路城
エレベータの上昇と正比例してテンションも高ぶりまくり / エレベーターから見た修理中姫路城
縦スクロール!な感じで胸熱。
ドック内のロボットと整備員とパイロット、というシチュを連想する。ああいうシチュエーションと会話って好きだ。
有名な
「足がついていないじゃないか」
「あんなのは飾りですよ。偉い人にはそれが……」
とか、
「はっはっはっ空は飛べねーがな」
「空飛ばないんですかー?」
とか(注:うろ覚えで書いてるので正確ではないと思う)、ああいうシチュがね。好きでね。
身長45メートル、体重5700トン、巨体がうなるぞ(うなりません)空飛ぶぞ(飛びません)
キターーーーーーーーー!! / 姫路城天守最上階素屋根
15:27 基本的に南面から見るだけなのは残念だった。せめて最上階だけでも周回できるようにして欲しかったなぁ。贅沢ですか。
PLフィルターくらい持っておけって話ですよね。すみません……
PL フィルターは持ってないけど、こういうときに余計な光を遮る手製のレンズフードは所持していた。でも巣組みの姫路城天守に圧倒されて使うのを忘れてた。
新発見の天守最上階の塗り込め窓がなぜ昭和の大修理で見つからなかったのか、あとで聞こうと思ったのに三歩あるいたら忘れてしまった。
案内の人が別の観光客に解説中だったので、それが終わってからにしようと思いながら写真を撮っていたら、やっぱり興奮のあまり忘れてしまったのだ。
思い出せ、城なんか好きでもなんでもなかったあの頃の冷静さ。
四重目はまだだったけど五重目では瓦が葺かれはじめてた。ギリギリ間に合った。
ちなみに五重目=最上階です。下から一重目、二重目……なのです。
15:41 養生用毛布にかわいい柄のがまじってたw
最上階からの景色を撮ったのはこの一枚だけ。興味なし。天守からの眺めは前回撮ったし、修理が終わったら、きっとまた来るし。
正午までに駅に行かねば東京にこの日のうちに戻れなくなる可能性があったので(あえて説明すれば18きっぷだからだ)、焦っていたというのもある。
天空の白鷺一階から。エレベーターは2~6階は立ち入り禁止なので天守二重目~四重目軒下あたりは見られない。残念だが仕方あるまい。
乾小天守と西小天守。午前中は天空の白鷺の影になるので、これらが目的なら午後の方がいいかも。
かといって、時間を決め打ちして行っても雨とか曇りに出くわすことは、城探訪では避けられないので気にしない方がいいかも。
天空の白鷺を無事に見たので、あとは前回、見るのを忘れたらしい「るの門」へ…。いわゆる敵から見えにくい隠し門なのだけど、まんまと引っかかったのか興味を抱かなかったか、前回訪問時には写真を撮ってなかったのだ。ところが、今回も探しても見つけられない。困って案内の人に尋ねてしまった。
というか、そもそも前回訪問のときは
「門のどこに良さを感じればいいのかわからなかった」
「したがって、20ちかくも門があるのにいちいち構っていられるかい」
だったのだ。それでも「にの門」あたりは素人にもわかりやすい面白さだったので写真も撮っていたのだけど
「るの門」も「にの門」に劣らず面白い門なので、写真を撮ってないってことは見落としたってことなんだろうなー。くそー。400 年前の設計者の思惑どおりに踊らされた。
え?あ、るの門ってここですか!(ここ、通れるんだ……工事中で立ち入り禁止だとばかり……)
通っていいんだー
あー、これだよ。るの門だよ。穴門だよ。ヤッター! / 姫路城 るの門
これは気をつけないと見逃すわー。というわけで、ただでさえ隠し門の「るの門」が工事でさらにわかりづらくなっていた件でした。
@satoritsu @mitimasu 写真かっこいいですねー。お城の丸軒瓦が1枚ほしい! twitter.com/#!/satoritsu/statuses/156632673664774145
@mitimasu @satoritsu 平瓦もいいですよ。自宅で瓦蕎麦ができるから……て、貧乏性な発想ばかりorz
@satoritsu @mitimasu 瓦蕎麦なんて知らなかった!おもしろいですね。なんか古い瓦は硯にもいいそうで。自分は丸軒瓦だと花器にできるんで欲しい(高いんですよー)。古瓦万能ですな。発掘できたらください(ぉ twitter.com/#!/satoritsu/statuses/156635572042080256
@mitimasu @satoritsu 古瓦って、意外と各地の古民家園の隅に無造作に詰まれてますよ。一個くらい……(ぉぃ
@satoritsu @mitimasu でもお城とかお寺のとかだとかっこいいじゃないですか!(ぉ twitter.com/#!/satoritsu/status/156637435047063552
うむ。古民家園の瓦は基本的に桟瓦だしな。なるほど。軒丸瓦は花器になるのか。たしかに。
おしまい。さらば姫路城!修理が終わったら、きっとまた来るんだろうけど……
次、来るとしたら春か、秋かかな……
あ、ところどころ糞みたいな駄句・駄諧が入ってるのは、18きっぷでの移動中に『おくの細道』を読んでた影響です(わかりやすい。人間が安っぽくできてる)