2010~2011 の帰省の記録(3)
まず、帰省ログ(2)に書き忘れたことから始めます。 延岡城へ連れてってもらった帰りに日向市の高鍋旅館やら美々津の古い街並みも見せてもらいました。
高鍋旅館。日向高鍋藩秋月家が参勤交代のおりに止まった旅館。大きくはないけど、さすがに風格がある。この日は年末につき閉館中。
龍馬が使用したのと同じスミス・アンド・ウェッソン(同製品というだけで、龍馬が使用した品そのものではない)が展示されてるとかなんとか。閉館中なので見られなかったけど、わりとどうでもよかったので残念ということもない。
美々津重要伝統的建造物群保存地区。すばらしい。できれば、一日ぶらぶらしたい場所だ。 だいたい名前がいいよね。美々津。住んでみたくなる地名だ。
追記:2014-02-04 耳川の河口(津)だから耳津→美々津だと知ってしまった……
一瞬だけとはいえ美々津県(→ウィキペディア)の県庁所在地。戦後しばらくは新婚旅行のメッカだった町なのだ。今じゃ日向市に編入されちゃったけど。
これは街並みに合わせてわざとレトロにデザインした看板かな?
正月
さて。大晦日は紅白などを見て蕎麦食べて 2010 年が終了。
小丸うどんで買った蕎麦はいまいちだった。
「大量の客のニーズに応え大急ぎで作っているような店で買ってはいけない」
「うどん屋で蕎麦を買うな」
の、どちらを教訓にすべきなのか。
初詣。宮崎神宮へ。そのあと佐土原神社と住吉神社で三社参り完了。
大吉にもほどがあるだろ!というくらい無敵な内容の大吉。現実になればいいけどね(すっかりペシミスト)
二日。本庄の石仏
国富の妹夫婦宅へおもむき、姪を堪能した。姪かわいいよ姪。
姪はまだ「伯父さん」と「叔父さん」と「(中年男性という意味での)おじさん」の関係が理解できないので、
自分の母親の兄だから
「みちやおにいちゃん」
と呼ぶ。非常に喜ばしいことである。来年は無理かな……
んで。
国富に磨崖仏があると母から聞いたことがあったので、ついでに見たいと希望を述べ、見にいくことになった。案内は、一度行ったことがある母。
ところが、これがわからない。迷って、関係ない朝倉寺というところに行ってしまった。
するとそこには……
ぎゃーっ! 地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵ーッ!!……て驚くようなものでもないか。
被写体としては面白いけど、あきらかに水子供養のお寺。場違いなとこに入りこんでしまった気まずさで早々に退散。
通りすがりの人に道を聞いて(磨崖仏は地元の人もよく知らないみたいだったけど、「たぶん……」みたいな感じで教わった)
教わった方向へ進んで、ようやく看板を見つけて「本庄の石仏」へ到着した。
入り口付近の夫婦岩。石と石の間を通ると安産のご利益があるそうな。もちろん通りました。いいマンガを安らかに産めますように(ぉ
こんな山道を 10 分ぐらい登る。
途中の奇樹。すると登場。本庄の石仏。高さ 6m、幅 1.5m 。薬師如来様。古くは周囲に五体の小さな石像があったものの、風化して今は本尊のこの像だけしか残ってないとのこと。
柔和ないいお顔(ピンボケですみません)
観音堂。この日はえらくお歳を召したおばあさんが息子さんだかお孫さんと登っておられた。 こうした地元の人に愛されて守られている、良い文化財でした。
三日。大分
私が岡城を見たことがないと言ったのと、母が杵築城を見たいといったので大分へ連れて行ってもらった。
その、岡城へ行く途中。宮崎と大分の県境のちかく、佐伯市の唄げんか大橋にて。
「ここの橋は、けっこうすごい橋よ。あー、でも養生中やが。じゃあ撮ってもしょうがないね」
「いやいやいやいや撮る撮る撮る撮る!」
と、両親が道の駅で買い物をしている間に養生中の唄けんか大橋を撮った。
ほら!これ!すごい!これを撮らずして!と力説したけど、父はいまひとつわからん…という顔をしてた。思いを伝えるのって難しい。
ピザとコーヒー。べつにそれほど面白くはないけど、いちおう撮っておいた。……あとから拡大してよく見たら、撮ってる自分が向うからガン見されてた。ひええ。
唄げんか大橋の由来とかそういうのは面倒なので省略。興味がある人は調べましょう。 近くにトトロの森なんてのもあったみたいだけど、行ってません。
岡城へ向かう途中で。豊後大野市の原尻の滝。すごい。小さなナイアガラ。言い過ぎか。
原尻の滝にあった、「岩富士」
だって、そう書いてあるんだもん(ペンキで直接、書くな…とは思った)
かかしだかなんだかわからない。
杵築
それで、岡城を散策して、杵築城へ向かった……ら。
改装中で、2011 年の春までお城には登れない状態でした。うああー!残念。 天守だけじゃなくて、お城そのものを全面的に改修中で、登城口に柵が 出来て入れないようになってました。
ところが、しかたがないので城下町のほうを見物に行ったら、これが素晴らしかったのですよ。
うおおお、これは良い!これは良い城下町だーっ!
谷間の商人町を挟んで、日本唯一の『サンドイッチ型城下町』なんだそうです。 ……まぁ、妙な定義を生み出せば日本唯一は簡単に手が届くものですが。
桝田道也は宮崎県出身のモーニング増刊デビュー歴史ギャグマンガ家としては唯一の存在です。
しかし、多くのドラマや映画のロケ地になっているというのもうなずける。これはすばらしい街並み。お城が閉鎖中じゃなかったら見にこなかったかもしれないと思うと……なにが幸いするかわからんものです。
良い塀。ダリの絵みたいにぐんにゃりと溶けかかってるようなのまであって素晴らしい。
古い街並みを残してるんだけど、小奇麗に修理してよそいきの顔を見せるんじゃなくて、壊れない限りは手をつけずそのままの歴史を感じさせるような残し方が素晴らしいです。
門。
この町も一日かけてじっくり散策したかったー!(結局、北台屋敷群しか見られなかった)
閉鎖中の杵築城がチラリと見えた。
日没となり帰路。翌日、東京へ戻るべく宮崎を発った。
写真を見返してたら
このエントリをまとめるために写真を見返してたら。
唄げんか大橋のかかる北川ダムの写真。なんとはなしにダムの写真も撮っておこう、くらいに撮ったものだけど、よく見たら消防車と救急車が止まってる。人だかりも出来てる。
人だかりには気付いていたのだけど、正月だし観光地だし別に気にしてなかった。
うおーい!なに、目の前で起こってる事件を完全スルーしてんだ>自分。 あとから気付いてびっくりしてんじゃねーよ!なんか事故現場っぽいのが写ってるー!じゃないって。
2010~2011 の帰省の記録
- (1) 宮崎へはフェリーに乗って
- (2) ぬけるような青空と大根干しやぐら
- (3) 目の前で起こってる事件に気付かない ←イマココ!
- (4) 宮崎発 四国遍路 コネタ収穫の旅 | 桝席ブログ
前ブログのコメント欄から転載
名前なし 地蔵怖い地蔵怖い地蔵怖い…だけじゃなくて、
今回はいい風化具合の写真が多くて和みました。
薬師様も岩富士も土壁もいいなあ。
唄げんか大橋の縦写真、マウスホイールでぐりぐりスクロールしながら楽しんでます。
桝田道也 どもー。
時間の経過したモノ・場所はなんか落ち着きます。
荒熱がとれたというか、丸くなったというか。
出来たてのものは綺麗なんだけど、
まだその場に馴染んでない感じがして見ごこちが悪いです。
けおら 一昨年、相模湖に行って、高台からダム湖を眺めようとしたら、
警察とかが集まってて、
モロにビニールに包まれた土佐衛門の足を目撃しちまったのを思い出しました、、、、。
桝田道也 うわー。ご愁傷様です……